部内検討会議で課題整理 新博物館建設へ市教委

老朽化と狭隘化が進む石垣市立八重山博物館=26日午後

 石垣市教育委員会は、新八重山博物館建設に向けた部内検討会議を7月中に設置する方針を固めた。部課長級や係長級の職員9人で組織し、事業推進の手法などの課題を整理する。石垣安志教育長は26日の市教委定例会で「新博物館建設に向けた第一歩となる」と述べた。事務局を担う八重山博物館(砂川栄秀館長)は「早ければ年内にも検討結果を教育長に報告したい」としている。

 市教委は2014年度に新博物館建設の基本構想を策定したが、財源確保などが課題になり、着工に向けた具体的な青写真となる基本計画の策定には至っていない。
 砂川館長は、現在の基本構想をベースに、基本計画策定に向けた準備を進める考えを示し「部内検討会議で財源などの課題を整理する」と話した。
 市教委は26日の定例会で、部内検討委の設置要綱を承認した。要綱によると、会議は教育部長が座長を務める。座長は、必要に応じて会議に委員以外の者の参加を求め、その意見を聞くことができる。検討結果は教育長と市教委定例会に報告され、関係各課と調整後、市長にも報告される。
 現博物館は1972年に建設され、老朽化と狭隘化が進んでいる。市出身で元産経新聞顧問の桃原用昇氏=東京都在=は新博物館を美術館と併設し、フルスト原遺跡と連携できる旧石垣空港跡地で建設するよう提言。完成後は自らが所有する美術品を寄贈する考えを示している。
 在沖八重山郷友会連合会(大山基会長)も、桃原氏とほぼ同趣旨の要請書を石垣市に提出している。

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