国境離島の課題解決模索 福江島のJCと交流へ
福江JCとの交流をアピールするポスターを手にする長山理事長(中央)ら=5日午後、八重山JC事務局
八重山青年会議所(長山家康理事長)は5日、八重山と同じ国境離島である長崎県五島市福江島の福江青年会議所(末留進人理事長)と連携し、15日に福江島で「離島サミット」を行うと発表した。長山理事長ら6人が福江島を視察し、福江JCの11月度例会に参加して意見交換する。長山理事長は「離島の暮らしが国境を守っている。交流を通じ、全国の国境離島が抱える課題の解決を探っていきたい」と意欲を語った。
八重山JCが交通、医療、物流など離島特有の課題を共有しようと交流を呼び掛け、福江JC側が応じた。八重山JCが県外離島のJCと交流するのは初めて。
共通課題の解決策を模索することで「国境離島としての存在価値を国内外に発信する重要な一歩」と位置付ける。将来的には全国の国境離島のネットワークを構築し、国に課題の解決策を提言したいとしている。
福江島を訪問するのは長山理事長のほか大浜龍一副理事長、知念哲平離島振興委員長ら。記者会見した長山理事長は「両地域が手を携えて、日本の国境の未来を語りたい」と意気込んだ。
八重山JCの訪問団は15日に福江島に入り、主要施設を視察。午後6時からは「五島の魅力と課題を語り、未来をつくる~プレゼンテーションと意見交換を通じて学び合う~」をテーマにした福江JCの11月度例会に出席し、参加者と意見交換する。
来年は八重山JCが福江JCメンバ―を石垣市に招く予定。