沖縄の“あるある”を笑いに変える力 ありんくりん、初単独ツアーで見せる現在地
単独ライブ県内ツアーに出演するありんくりん=2025年12月、沖縄市民小劇場 あしびなー(よしもとエンタテイメント沖縄提供)
よしもと沖縄所属のお笑いコンビ・ありんくりんが、初となる単独ライブツアー『でーじ感謝祭 結(ゆい)』を開催している。県内3カ所を巡るツアーの千秋楽は、3月1日に石垣市民会館大ホールで迎える。
アメリカ人の父を持つクリスと、三線を特技とするひがりゅうた。文化も気質も少しずつ違う2人が生み出す笑いは、沖縄の空気そのものだ。テレビの賞レース「O-1グランプリ」や「お笑いバイアスロン」ではファイナリストの常連。だが、彼らの真骨頂はライブの現場にある。
ひがりゅうた「自分たちが笑っていないと、お客さんも笑わないと思う」
クリス「無茶振りばっかりですけど、その分、毎回強くなってる。サイヤ人みたいに」
単独ライブでネタを披露するクリス(中央)=2025年12月、沖縄市民小劇場 あしびなー(よしもとエンタテイメント沖縄提供)
■きっかけは“ノリ”から始まった
結成は2014年。もともとお笑いを強く志していたわけではなかった。19歳の時、東京・渋谷で偶然目にしたライブに心を奪われたクリスが、「やってみよう」と動き出したのが始まりだった。最初に誘ったのはひがりゅうた。しかし当時のひがは就職したばかりで、一度は断った。それでもクリスは会うたびに言い続けた。「お笑いやろう」と。
ひがりゅうた「仕事が本当にやりたいことじゃなかった。どうせなら楽しいほうがいいなって」
覚悟を決めて飛び込んだ世界は、想像以上に楽しかったという。
ひがりゅうた「そこから全然きつくない。ずっと楽しい」
クリス「だから肌もきれいになって」
ひがりゅうた「そうそう、眉毛も整えて。おーりとーりです」
単独ライブでネタを披露するクリス(左)とひがりゅうた(右)=2025年12月、沖縄市民小劇場 あしびなー(よしもとエンタテイメント沖縄提供)
■沖縄にしかないキャラクター
ありんくりんのネタには、沖縄で生きてきた人なら思わず笑ってしまう“あるある”が詰まっている。
ひがりゅうた「沖縄はキャラが強い人が多い。YouTubeでいろんなキャラクターをやれるのも、沖縄に面白い人がたくさんいるから」
東京や大阪の笑いとは“ツボ”が違うと語るクリスは、「沖縄の人を笑わせるのが本当に楽しい。この笑いを県外にも伝えたい」と目を輝かせる。県内外に“沖縄のお笑い”を発信する2人。いまは世界にも通じる”大技”の完成に向け、秘策を練っているという。
■過酷ロケも笑いに変える
マイナス50℃の冷凍庫で30分漫才を命じられたロケ。おじーおばーを前に「場をつないでほしい」と言われ、1時間お笑いを続けたこともあった。
クリス「大変ですよ毎回。無茶振りばかりですよ」と苦笑い。
ひがりゅうた「あのロケ(冷凍庫のロケ)はほんときつかった。今考えたらおかしいけど」
クリス「でも、だからこそ毎回刺激的。いろんな壁があって、そこで成長できる」
ひがりゅうた(左)、クリス(右)(よしもとエンタテイメント沖縄提供)
■なぜ石垣だったのか
初の県内ツアー、3ヵ所の開催地のうち一つに石垣を選んだ。実は最初に決まっていたのが石垣だったという。
ひがりゅうた「離島の中でも特に好きなのが石垣島。八重山そばも大好き」
ロケで石垣に訪れるたびに、2人で知念商会のオニササを食べに行くのが恒例だという。
クリス「多少ノリもありますけど、面白い人もたくさんいるし、お笑い熱もある場所だと思う」
ひがりゅうた「三線やってると、八重山の人たちの音楽の才能ってすごいと思うんですよ。芸達者な人が多い。最近本当に、もし離島だったら石垣の白保に生まれたかったって話しをしてたんですよ」
離島の仕事といえば石垣だという2人。「打ち上げも楽しみ。18番街とか」
■目指すお笑い
ひがりゅうた「自分たちがずっと笑っていたい。自分たちが笑っていれば、お客さんも笑ってくれる」
2人が面白いと思うこと。それしか発表しないことを大事にしている。
石垣公演は1000人以上入る大ホール。
ひがりゅうた「島の皆さん、一人でも多くの人に生でみてほしい」
クリス「満席になったら来年もやりますよ!」

ありんくりん 単独ライブ県内ツアー『でーじ感謝祭 結』
日時:2026年3月1日(日) 17:00開場 18:00開演
会場:石垣市民会館 大ホール(沖縄県石垣市)
料金:前売・当日販売有り 3,500円(全席指定)
チケット販売はこちら。https://ticket.fany.lol/reception/27025/25915