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沖縄・奄美を再推薦へ 20年登録の世界遺産候補に

2018/11/03

西表島のマーレー川=2017年10月撮影

 奄美・沖縄は、4島の広大な亜熱帯照葉樹林にアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど多くの固有種がすむ。政府は17年2月に正式推薦したが、ユネスコ諮問機関は今年5月、推薦範囲の設定に問題があるとして登録延期を勧告。政府は推薦をいったん取り下げた。
 再推薦では、沖縄本島にある米軍北部訓練場跡地の広大な森林を推薦範囲に追加するなど、自然保護をより一体的に強化する方向で見直す。来年2月までの正式推薦に先立ち、見直し内容を反映した暫定版の推薦書を近くユネスコに提出する。
 来年夏ごろ、世界遺産委員会の諮問機関であるIUCNの現地調査を経て、20年5月ごろに評価結果が勧告され、同年夏ごろに開催される第回遺産委員会で登録の可否が審議される予定。
 来年夏の世界遺産委員会では、政府が推薦済みの文化遺産候補「百舌鳥(もず)・古市(もず)古墳群」(大阪)の登録の可否が審査される予定。