【視点】「団塊ジュニア」の奮起求める

 政府は11日の経済財政諮問会議に提示した経済財政運営の指針「骨太方針」案で、バブル崩壊後の厳しい雇用環境の時期に就職活動を行った「就職氷河期世代」の支援プログラムを盛り込んだ。就職氷河期世代のうち困難な状況にある約100万人向けの支援プログラムを組み、この世代の正規雇用者を3年間で30万人増やす内容だ。現在40代半ばから30代半ばを迎えたこの世代の奮起に、今後の日本が懸かっていると言っても過言ではないだろう。
 就職氷河期世代は、終戦直後のベビーブームで生まれた「団塊の世代」の子どもの世代であり「団塊ジュニア」と呼ばれることもある。
 団塊の世代は死に物狂いに働き、若者として日本の高度成長を支え、世界第2位の経済大国に導いた。
 一方、団塊ジュニア世代が社会に出た時期は日本の退潮期と重なる。フリーター、ニート、ひきこもりといった現象はこの世代あたりから社会問題化した。第二次ベビーブームで生まれ、人口が比較的多い世代にもかかわらず出産数は少なく、人口減少社会を招いた世代である。
 もちろん、就職氷河期の到来は必ずしもこの世代の責任ではない。それに、この世代の中にも企業家、政治家、学者などの肩書で社会の先頭に立っている人は多い。しかし政府の試算では、不本意に非正規雇用で働く者が少なくとも50万人に上るという。この世代が総体として活躍できなかったことが、日本の混迷を招いた要因の一つだろう。

ページ:

1

2

関連記事

ピックアップ記事

  1.  第43回沖縄県高等学校総合文化祭郷土芸能部門・第30回沖縄県高等学校郷土芸能大会(主催・沖縄県高等…
  2.  石垣市の自治基本条例が岐路に立たされている。市民グループが同条例を根拠に、石垣島への陸上自衛隊配備…
  3.  「2019年秋季火災予防運動」が9日から全国一斉にスタートした。15日までの期間中、石垣市消防本部…

お知らせ

登録されているお知らせはございません。

日付から記事を検索

2019年11月« 10月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

assembled by まめわざ










話題をチェック!

  1.  日台交流をすすめる会(廣瀬勝代表)は23日、浦添市てだこホールで日本と米国、台湾の安全保障関係者を…
ページ上部へ戻る