新天体の発見に期待 美ら星研究探検隊が始動

国立天文台VERA石垣島観測局での記念撮影=7月31日、同局

 国立天文台の研究を知ってもらおうと国立天文台水沢VLBI観測所は日本学術振興会と共催で「美ら星研究探検隊」を企画し7月31日、石垣青少年の家で開校式を開いた。八重山高校の8人、沖縄本島の球陽高校から8人、東京、熊本、広島から1人ずつの計19人が参加した。国立天文台の広田朋也さんは「研究は体験でも教科書をなぞるわけでもなく、実際に研究者と同じ過程を通して新天体の発見や天文学への貢献を目指してほしい」と激励した。

 この日は事前学習として基礎講義を受講した後、国立天文台VERA石垣島観測局の電波望遠鏡などを見学し、石垣島天文台で観望会やグループ毎に観測を行った。8月1日にも観測を行い、2日午後3時からは成果発表会が行われる。
 参加した八重山高校3年の伊良皆新(あらた)君(17)は「色々な県から人が来ているので交流をしながら望遠鏡で星を見るのが楽しみ。新しい星を見つけたい」と意気込んだ。同校2年の荻堂凛さん(16)は「全然星について知らなかったので石垣の星のことを知れたら」と期待を寄せた。
 同企画は、科学研究費助成事業(科研費)で大学や研究機関を通して小中高生を対象に「ひらめきときめきサイエンス」事業の一環で今年で14回目。年間3万件が採択されている。2008年には美ら星研究探検隊の成果として新たな小惑星を発見。2015年6月に「あやぱに」と命名された実績がある。

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