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政党色消し「県民党」前面に 下地氏辞退に玉城陣営「逆襲」

2026/08/28 05:00

知事選が告示された27日、新人の古謝玄太氏、現職の玉城デニー氏の両陣営はともに政党色を消し「県民党」を前面に打ち出す異例のスタートとなった。古謝氏は那覇市の県民広場前で出陣式を開いたが、政党代表のあいさつはなく、候補者本人や妻の演説を中心としたプログラム。玉城氏は祖母の出身地である本部町で第一声を上げ、選対関係者が「『県民対自民党政府』の戦いだ」と「県民党宣言」を行った。

古謝氏の出陣式では、古謝夫妻、金城克也選対本部長、前田貴子後援会長の4人が選挙カーの上に立ち、聴衆に手を振った。古謝氏は自民党、維新、国民民主党、参政党、日本保守党、公明党沖縄県本部の推薦を得たが、各党代表が選挙カーに上がって発言する場面はなく、司会から紹介されただけだった。

金城選対本部長は、目の前にある県庁を指し「県庁6階が知事室だ。皆さんの力で玄太さんを県庁に送り出そう」と県政奪還の気運を盛り上げた。

古謝氏は政権与党や一部野党の支援を得た。だが県民的人気の高い玉城氏と対峙するため、古謝選対はあえて政党の存在感を薄め「県民党」的な立ち位置を強調して無党派層への浸透を目指す。

「第三極」として出馬を表明していた下地幹郎氏は告示直前、自民党と政策協定を結んで選挙戦を降り、古謝氏支持を表明した。玉城選対は27日、これを「県民党」アピールの好機と捉えて逆襲に転じた。

本部町で玉城氏と並び、マイクを握った玉城選対の高良沙哉選対本部長(参院議員)は「自民党本部の不当介入。令和の琉球処分のようなことを許していいわけがない。県民をあまりに愚弄している」と批判。「ウチナーのことはウチナーンチュが決める」と述べた。

山内末子選対事務局長は「『県民対自民党政府』の戦いだ。地方自治を守る大切な選挙で、自民党本部が知事ポストを奪うため県民不在の裏取引をした」と述べ「『わったーデニー県民党』を宣言する」と声を張り上げた。