尖閣 忘れられた「決死隊員」表彰へ 見里清吉さん、尖閣遭難から80年 1945年7月、石垣島から台湾へ向かった疎開船が米軍に攻撃され、多数の犠牲者を出した「尖閣諸島戦時遭難事件」で、遭難者救助に尽力した「決死隊」メンバーでありながら唯一忘れ去られていた故・見里清吉さん(享年29)が10日、事件から80年越しに、石垣市から表彰される。 2025/07/09
尖閣 「海保弱体なら尖閣取られている」 神奈川の漁船操業、警護に感謝 7、8の両日、石垣市の尖閣諸島海域で操業した湘南漁業協同組合(神奈川県横須賀市)所属の漁船「獅(しし)」に乗船したオーナー、羽柴宏昭さん(80)が9日、八重山日報の取材に応じた。領海侵入した中国海警局の艦船が漁船に接近しようとしたが、海上保安庁の巡視船が固いガードで寄せつけなかった。羽柴さんは「海保が弱体だったら、尖閣は全部、中国に取られている。『日本人が日本の領土を守っている』と感じた」と海保… 2025/05/10
尖閣 中国ヘリ発艦で引き返す 尖閣周辺で飛行の民間機 機長、当時の状況証言 3日に民間機で尖閣諸島(石垣市)上空に向かったとされるパイロットの男性が6日までに、八重山日報の取材に応じ、当時の状況を証言した。新石垣空港を出発し、尖閣諸島上空まで10数㌔の距離に達したが、海上保安庁から無線で「周辺を航行する中国船からヘリが飛び立ったため危険」と退避を促す警告を受け、引き返したという。尖閣周辺海域では中国艦船が日本漁船の操業を妨害しているが、民間人が上空から尖閣諸島に接近する… 2025/05/07
尖閣 尖閣海域にブイ設置を 市議会が要請、政府慎重 石垣市議会の我喜屋隆次議長ら議員団6人が15日、上京して各省庁などを訪れ、市の行政区域である尖閣諸島周辺海域で漁業者が安全に漁をするための係留ブイを設置するよう要請した。宮古、八重山の漁業者4人も同行した。橘慶一郎内閣官房副長官、農水省の笹川博義副大臣らが対応したが、我喜屋議長によると、いずれも設置には慎重な姿勢を示した。 市議会は尖閣海域への係留ブイ設置を求める意見書を3月定例会で可決した。… 2025/04/17
尖閣 尖閣出漁の鶴丸帰港 仲間氏「中国船、公然と操業妨害」 5~6日に石垣市の尖閣諸島周辺で操業し、中国海警局の艦船に追尾された八重山漁協所属の漁船「鶴丸」に乗船していた石垣市議の仲間均氏らが6日、石垣港で八重山日報の取材に応じた。中国艦船は5日夜、漁船のすぐ近くまで接近したというが、海保の巡視船に阻止され、乗組員は無事だった。 仲間氏は「日本人の漁業活動が公然と妨害されている。中国は間違いなく尖閣を取りに来ていると感じた」と話した。 「鶴丸」には仲… 2025/04/08
尖閣 山田氏「尖閣防衛が有事抑止に」 「海洋保護区」化で国際監視提唱 東海大学海洋学部の山田吉彦教授は1日に石垣市で開いた同大学の沖縄地域研究センター研究報告会で台湾有事に言及し「尖閣諸島が取られない限り、台湾有事は起こらない」と主張した。日米の潜水艦の能力は圧倒的に中国と差があり、日米が東シナ海の制海権を持っている限り台湾有事は発生せず「むしろ尖閣をしっかり守ることはアジアで戦争を起こさないことにつながる」と尖閣海域の重要性を強調した。「八重山の海を守る~新たな… 2025/03/06
尖閣 尖閣周辺「中国が不法行為」 開拓祝う宴、参加者危機感 尖閣諸島開拓の日の1月14日に合わせ、尖閣諸島を守る会主催の「開拓の日を祝う宴」が石垣市の古賀辰四郎開拓記念碑前で開かれた。中国艦船が尖閣周辺で領海侵入や日本漁船への威嚇を繰り返す現状に、危機感を訴える声が続出した。 林弘明会長(代読)は「中国は尖閣を奪い取ろうとしており、隙のない防衛が求められる。中国の威圧的な不法行為を広く知らしめ、日本の領海で粛々と漁労することが肝心」とあいさつした。 … 2025/01/17
尖閣 尖閣海域に係留ブイを 広域議会が県に要請 八重山広域市町村圏事務組合議会(箕底用一議長)は16日、沖縄県庁と県議会を訪ね、尖閣諸島周辺海域に係留ブイ設置を求める意見書を提出した。県側は「国際情勢を踏まえつつ、国と連携して進めていきたい」と述べるにとどめた。 2025/01/17
尖閣 巡視船「いらぶ」就役へ 来月20日、尖閣警備など従事 第十一管区海上保安本部は14日、巡視船「いらぶ」(約1500㌧)が就役し、2月20日に石垣海上保安部に配備されると発表した。配備後は尖閣諸島周辺の領海警備をはじめ、海難救助、治安の確保、海洋権益保全、海洋環境保全などの業務に従事する。 「いらぶ」は長さ約96㍍、幅約11・5㍍。2022年に決定された「海上保安能力強化に関する方針」に基づいて整備された。 「いらぶ」の就役に伴い、これまで石垣海… 2025/01/16
尖閣 市長、政府に「尖閣上陸を」 領土編入130年で式典 石垣市 石垣市の「尖閣諸島開拓の日」130周年記念式典が14日、市民会館大ホールで開催された。一般市民のほか国会議員、県、自治体議員など約150人が参加し、尖閣諸島が日本固有の領土であることを国内外にアピールした。中山義隆市長は上陸調査の必要性を強調し国の支援を求めた。 2025/01/15
尖閣 「尖閣は日本」歴史と現状発信 門田、山田氏が講演 きょう領土編入130年で式典 1885年に尖閣諸島が日本政府の領土に編入されてから1月14日で130年を迎えるのを前に、13日午後、石垣市民会館大ホールで市主催の記念講演会が開かれた。作家・ジャーナリストの門田隆将氏、東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏が講演。石垣市の行政区域である尖閣諸島の歴史や現状をひも解いた。 2025/01/14
尖閣 尖閣遭難 80年越し表彰へ 門田さん、きょう石垣で講演 14日の尖閣諸島開拓の日を前に、尖閣戦時遭難事件を描いたノンフィクション「尖閣1945」の著者、門田隆将さんが13日、石垣市で記念講演する。門田氏は12日夜、市内の飲食店で取材に協力した事件の遺族らと再会。同席した中山義隆市長は、事件の生存者で唯一表彰から漏れていた見里清吉さんについて「表彰を検討したい」と述べた。実現すれば遭難から80年越しの表彰となる。 2025/01/13
尖閣 尖閣領土編入から130年 石垣市、13、14日に記念行事 石垣市が定める「尖閣諸島開拓の日」の1月14日は今年、明治政府が尖閣諸島を閣議決定で日本領に編入した1895年から130年の節目になる。市は記念行事として13日に記念講演会、14日に記念式典をそれぞれ市民会館大ホールで開き、尖閣諸島が市の行政区域であることを広く発信する。 13日の記念講演会では東海大海洋学部の山田吉彦教授、作家・ジャーナリストの門田隆将氏が登壇する。 山田教授は市が実施して… 2025/01/10
尖閣 「偶発的衝突」回避を強調 尖閣問題、中国と意思疎通 台湾情勢「平和的解決を」 防衛相インタビュー 中谷元防衛相は23日、沖縄県内の報道各社によるインタビューに応じた。石垣市の尖閣諸島周辺で、中国が日本から実効支配を奪取しようとする動きを強めていることに深刻な懸念を表明。一方で「意図しない偶発的な衝突を防ぐためにも、適切なコミュニケーションを図っていくことが重要」と強調し、今後もさまざまなレベルでの意思疎通を図る考えを示した。 2024/12/29
尖閣 尖閣海域に係留ブイを 漁協に同意要請、決議可決 石垣市議会は16日の最終本会議で、尖閣諸島周辺海域に係留ブイ設置に対し、八重山漁協など八重山、宮古の5漁協の同意を求める要請決議を賛成多数で可決した。 決議では尖閣周辺海域の操業について「本来なら島陰にて風を避け、波の穏やかな場所に錨を降ろし、停泊することができれば最も安全と言えるが、現状では島に近づくこともできない」と指摘。漁業者が安心、安全に操業ができるよう、係留ブイの設置を求めた。 6… 2024/12/17
尖閣 仲間市議、質問中に搬送 体調不良、尖閣守る会代表 石垣市議の仲間均氏(75)が13日、市議会12月定例会の一般質問中に体調不良を訴え、救急車で病院に搬送された。命に別状はない。関係者によると、仲間氏は早期に議会に復帰する意向。 仲間氏は「尖閣諸島を守る会」代表世話人。長年、自らの漁船で尖閣周辺への出漁を続け、領海侵入した中国艦船と対峙しながら操業してきた。 11月には東京で国防や尖閣問題をテーマにしたシンポジウムに出席するなど、最近まで精力… 2024/12/14
尖閣 尖閣映画化、クラファンに800万円 開始2週間、補正予算に製作費 石垣市 太平洋戦争末期、石垣島の疎開船が米軍の攻撃を受けた悲劇「尖閣諸島戦時遭難事件」の映画化に向けた石垣市のクラウドファンディングに対し、2週間ほどで約800万円の寄付金が集まった。市は開会中の市議会12月定例会に、映画製作資金の一部7500万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を上程している。映画完成は2026年の予定。市尖閣諸島対策室の担当者は「寄付をいただいた皆さんの思いに応えるよう、映画作りに取り… 2024/12/05
尖閣 外交だけで国守れず 尖閣問題、早稲田大でシンポ 「尖閣諸島と国防」をテーマにした早稲田大学国策研究会(藤井雄太代表)創立80周年記念大会が22日、早稲田大(東京都)の大隈記念講堂で開かれた。ジャーナリストの葛城奈海さんをコーディネーターに、尖閣諸島を守る会代表世話人で石垣市議の仲間均氏(75)ら6人がパネリストとして登壇し、尖閣諸島問題の現状について意見交換した。 パネリストは仲間氏のほか、田母神俊雄元航空幕僚長、一般財団法人安全保障フォー… 2024/11/26
尖閣 仲間氏「追い返された事実ない」 尖閣周辺、中国発表に反論 中国海警局が尖閣諸島(石垣市)周辺で操業した日本漁船について「中国領海に不法侵入した日本漁船を追い払った」と発表したことを巡り、漁船に乗っていた石垣市議の仲間均氏(75)は24日までにXに投稿し「追い返された事実はない」と反論した。 仲間氏によると、仲間氏、山下義雄竹富町議ら3人が乗船した「鶴丸」は15、16の両日、尖閣諸島の南小島周辺で操業した。 海上保安庁の発表などによると、尖閣周辺海域… 2024/10/25
尖閣 尖閣パネル、空港に設置 来年は領土編入130年 石垣市は、尖閣諸島が市の行政区域であることを示そうと1日、新石垣空港のコンコース内2カ所に掲示板(パネル)を設置した。ふるさと納税の「まちづくり支援寄付金」を活用した。 石垣空港ターミナル株式会社の広告枠を利用。尖閣諸島の位置、1月14日が「尖閣諸島開拓の日」で、来年が領土編入から130年目になること、離島ターミナル内にある情報発信センター、ふるさと納税の返礼品である「尖閣アカマチ」などもアピ… 2024/10/04