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今期冬ダイヤも週5便運航 ジンエアー、支店長が報告 今後は増便も計画

2025/10/30

ジンエアーのイ支店長(写真左)と中山市長(同中央)、又吉代表が記念撮影した=29日、市役所

今年度から石垣便を就航している韓国LCC(格安航空)・ジンエアーが今冬も週5便体制を維持することが29日、わかった。対象は、今期冬ダイヤ(10月26日から来年3月28日)で、来期以降の増便も計画している。イ・セッビョル石垣支店長が石垣市役所に中山義隆市長を訪ね、報告した。

ジンエアーは今年4月から水曜日と土曜日以外の週5日で石垣=ソウル(仁川)線を運航している。夏ダイヤ(4月3日から10月15日)の平均稼働率は71・3%で、韓国では盆の時期だった10月は79・7%と高稼働を維持した。

使用する機材は小型機のボーイング737型機(180席)。平均稼働率を適用した場合の推定搭乗者数は年間で3万3368人。新型コロナウイルス禍前の2019年度石垣市観光統計・観光客一人あたりの消費単価12万6125円で試算した場合、石垣市への直接消費額は42・1億円、経済効果は推計71・5億円。

利用者は30代(31・8%)、40代(23・5%)の順に多く、家族旅行での利用が最も多かった。祖父母や両親、孫の3世代旅行も目立った。次いで20代から30代のカップル・友人旅行。

韓国から石垣までは2時間半ほどで行けるため、家族層が多い。石垣島内のリゾートホテルでゴルフを楽しんだ事例もあり、冬期はダイビングでマンタが見れるとの期待感も高いという。

イ支店長は「多くの乗客が利用しており、冬期も運航を続け、増便も検討中。協力を求めたい」とし、石垣市の後押しを期待した。
同便の地上作業を請け負うケイトマン・ザ・スカイの又吉良代表は、ジンエアーは昨年に下地島便の運航も始めたが、サイクルツーリズムが人気だったと紹介。

中山義隆市長はジンエアーの運航継続に向けたキャンペーンを「共に取り組みたい」と要望。同市出身のロードレーサー・新城幸也氏を紹介。石垣島もサイクルツーリズムを活用した観光振興に期待した。