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大浜の突風は「竜巻」と推定 石垣島気象台 強さはJEF1

2025/11/13

突風の被害を調査する気象庁機動調査班=12日午前、石垣市内

石垣島地方気象台によると11日、石垣市大浜と竹富町小浜島で竜巻の可能性がある突風が起きたとの連絡があった。台風26号周辺の温かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になっていた。

気象台は12日、気象庁機動調査班を現地に派遣。石垣市大浜の突風について「竜巻と推定した」と発表した。
強さは風速約40メートルと推定。日本版改良藤田スケール「JEF1」に該当するという。

竜巻と推定した根拠として、突風が発生した11日午前8時ごろは、上空を積乱雲が通過中で、被害が帯状に分布し、被害の痕跡に回転性がみられたことを挙げている。突風が1分間ほどの短時間で、竜巻に特徴的な「ゴー」という音が移動したという証言も得られたという。
強さを推定した根拠は、軽自動車の横転する被害があったため。

石垣市、竹富町によると、石垣市の磯部団地で車両が横転するなどの被害があったが、人的被害は確認されていない。

八重山で竜巻の発生が確認されれば2019年3月9日、小浜島での発生以来。
小浜島では突風でごみ箱が飛ばされ、車両の一部がへこむ被害があった。

気象台は竹富町にも機動調査班を派遣しており、調査結果は13日に公表する予定。