看護職員、本島に偏在 八重山は県、全国平均下回る
看護職従事者
県が2024年12月末現在でまとめた県内各地域の人口10万人当たり看護師、准看護師従事者数は、県平均が全国平均を上回っているものの、八重山では全国平均も県平均も下回っている。沖縄本島と離島で医療人材の偏りが存在することが数字の上でも裏付けられた形だ。12日は「看護の日」、10~16日は「看護週間」となっており、県は看護職の人材確保に向けたアピールを強める。
県のまとめによると、人口10万人当たり看護師従事者数は県平均が1247・9人で、准看護師従事者数は190・5人。全国平均は看護師従事者数1101・1人、准看護師従事者数188・2人で、いずれも上回っている。
ただ県内を地域別に見ると、看護師従事者数は宮古974・2人、八重山944・3人、准看護師従事者数は八重山146・4人、北部175・7人、中部175・6人で、いずれも県平均、全国平均を下回った。特に八重山は看護師、准看護師従事者数とも低い水準にある。
八重山、宮古、北部は助産師従事者数でも県平均、全国平均を下回った。保健師従事者数は県平均、県内各地域の平均とも全国を上回った。
人口の少ない離島ではもともと看護職員の確保が難しく、県は県立病院の人事ローテーションで本島から看護職員を派遣するなどして対応している。関係者によると、医療関係に限らず離島や本島北部での勤務を希望する職員は少ない。県は離島に赴任する職員の待遇改善などで一部に見られる不満の解消を図っている。
県保健医療介護部の諸見里真部長は「県内の看護職員従事者数は、数は足りているものの地域で偏在がある。離島へき地にお金をかけて状況を改善するのが政策医療。看護職員のモチベーションを上げ、新たな人材を確保する取り組みを続けたい」と話した。
県は看護の日の式典を10日、南風原町の県看護研修センターで開き、看護職員らの永年勤続表彰を行う。16日にはイオン南風原店で看護フェアを開催し、子どものナース服着用体験などを企画する。
同店内にある宮脇書店では17日まで「本でふれる看護の世界」図書コーナーが設置されている。
5月から12月にかけては、県内44施設で学生が看護職を体験する「ふれあい看護体験」が計画されている。