文化 人間国宝、打楽器競演 和と琉に300人聞き入る 比嘉、大倉両氏が記念公演 「『琉球古典芸能~能楽』八重山に集う~比嘉聰・大倉源次郎 人間国宝認定記念公演~」(主催・同実行委員会)が17日夜、石垣市民会館大ホールで開催された。市民ら約300人が来場し、人間国宝による打楽器の「和(鼓)」と「琉(太鼓)」の競演に聞き入った。 2020/01/19
文化 伝統芸の所作など体験 組踊等教育普及事業 白保中でワークショップ 2019年度「組踊等教育普及事業」組踊ワークショップ(主催・県教育庁文化財課)が16日午後、石垣市立白保中学校(﨑山晃校長、生徒59人)で行われた。県立芸術大学琉球芸能専攻OB会メンバーの7人が同校を訪れ、全校生徒に座り方などの所作や「女物狂」での台詞「唱え」の方法を手ほどきし、生徒は伝統文化を楽しく体験、継承した。 ワークショップでは、OB会メンバーが組踊300年の歴史の概要を説明し、「唱え… 2020/01/17
文化 威勢よく旗頭初興し 石垣字会、健康を祈願 石垣字会は、今年の健康と平和を願う新年の旗頭初輿(おこ)しを2日午前、宮鳥御嶽前庭で行った。神司による年頭祈願のあと、住民約30人が威勢良い掛け声とともに旗頭を持った。 地元の子どもたちがしめ太鼓やパーランクーを叩き、御嶽周辺は新年の始まりのおめでたい雰囲気に包まれた。 パーランクーを持った1歳の娘、みのりちゃんを抱いて参加した玉代勢梓さん(36)は「これをやると新年が始まったなと思う。健康… 2020/01/06
文化 年の瀬、レコードで〝第九〟 佐久川さん「音質温かい」 年末恒例の「第九」を歴史的名演奏で―。プロデュース海の第11回年の瀬レコードコンサートが28日、石垣市立図書館視聴覚室で開かれ、訪れた人たちがベートーベンの「交響曲第九番」をレコードで鑑賞した。CDやインターネットの音楽配信の時代になり、一般人がレコードを耳にする機会は少なくなっている。プロデュース海を主宰する佐久川広海さん(75)は「レコードの温かい音質を楽しんでほしい」と話した。 2019/12/29
文化 當間氏に宮良當壯賞 登野城ユンタ保存会も 来年2月に授賞式 八重山日報社(宮良薫社長)は、沖縄の言語、文学、芸能の研究に顕著な実績を挙げ、八重山の祭祀・文化継承に大きな役割を果たした団体・個人に贈る第3回宮良當壯賞に、元県立博物館長の當間一郎氏(81)=那覇市小禄、石垣市の登野城ユンタ保存会(波照間永紘会長)を選んだ。 2019/12/18
文化 令和最初の正月飾る 市役所にしめ縄贈呈 八重山育成園 社会福祉法人若夏会・多機能型事業所八重山育成園の東金城達三施設長と島内滋恩(じおん)さん(21)が17日午後、同園が製作した特大のしめ縄を石垣市役所に贈呈した。 庁議室で行われた贈呈式で東金城施設長は「毎年、市役所の玄関に飾られるのを利用者も楽しみにしている。また今年もこのしめ縄を飾って新年を迎えて頂きたい」と強調。島内さんは「玄関に飾って、良い正月を迎えてほしい」と願った。 しめ縄を受け取… 2019/12/18
文化 「大浜村ぬ一日」を披露 大浜中郷土芸能部 県中総文祭 第25回沖縄県中学校総合文化祭(主催・県中学校文化連盟)が7日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで開幕した。8日まで。大浜中郷土芸能部は、7日に行われた舞台部門1日目午前の部に八重山地区を代表し出演。集まった他地区の生徒らを前に「大浜村ぬ一日」を披露し拍手を受けた。 2019/12/08
文化 「正月風景を再現したい」 ピキダーやハッカク作製 八重山凧愛好会 八重山凧(たこ)愛好会(仲間清隆会長)が7日、50年近く続いているという「やいまの伝統凧づくり教室」を石垣市平得公民館2階ホールで開いた。仲間会長(71)は「小学生のころには村を覆うほどの凧が揚がっていたが、今では作り方が忘れられている。多くの人が島の凧を作り、昔の正月風景を再現したい」と話した。 教室には市民ら約20人が参加し、植木鉢のような形の「ピキダー」、正方形を二つ組み合わせて8つの角… 2019/12/08
文化 方言継承の基礎築く トッピング、半嶺さん提案 学習プログラム 琉球大学大学院人文社会科学研究科のマシュウ・トッピングさん(33)と、ラップランド大学教育学部博士課程の半嶺まどかさん(31)が7日午後、八重山方言を継承する基礎を築く学習プログラム「わたしたちのすまむに」の説明会を石垣市立図書館視聴覚室で開いた。 2019/12/08
文化 県文化功労賞に喜び 8日に合同祝賀会も 2019年度県文化協会賞授賞式が1日、豊見城市立中央公民館で行われ、石垣佳彦さん(81)が功労賞、古謡部会(嵩本安意部会長)が団体賞を受賞したことを受け、4日、文化協会事務所で記者発表を行った。11月18日に行われた県文化功労者賞の登野城米子さん(八重山民俗舞踊保存会)と金城英晧さん(八重山古典民謡保存会)、県しまくとぅば普及功労者賞の石垣市文化協会の受賞と合わせて8日午前11時半から、南ぬ美ら… 2019/12/05
文化 「建設の気運盛り上げを」 協議会、新博物館構想で指摘 石垣市立八重山博物館協議会(大田静男会長、10人)の今年度第2回会合が3日、同博物館で開かれ、新博物館建設構想に関し意見交換した。財源確保のめどが立っていないため、現段階で建設の具体的な動きはなく、大田会長は「『お金がない』では前に進まない。シンポジウムを開催するなど、いろいろな手法で博物館の大切さを訴えて、建設の気運を盛り上げていくことが求められる」と指摘した。 2019/12/04
文化 なごみの塔修繕工事始まる 国文化財で竹富島のシンボル 竹富島のシンボルとして親しまれている国指定登録有形文化財の「なごみの塔」の修繕工事がこのほど始まり、同塔がある赤山公園には柵が設置され、立ち入りができなくなっている。 同塔は高さ約4・5㍍の鉄筋コンクリート造り。1953年建立。集落の中心に位置するため赤瓦の町並みを見渡すことができ、観光客にも人気が高かったが、2016年9月より老朽化のため閉鎖され、利用ができなくなっていた。 同塔は文化財の… 2019/11/23
文化 島の伝統継承に尽力 八重山3氏に文化功労者表彰 那覇 県は18日午後、文化功労者の表彰式を県庁で行った。八重山からは、八重山古典民謡保持者の金城英皓氏(76)、八重山伝統舞踊保持者の登野城米子氏(86)、小浜島の盆(そーら)などの踊り手として活躍した西表郁氏(82)が受賞した。 県文化功労者表彰は、芸術文化の振興、文化財保護に尽力し、功績のあった個人や団体をたたえる。令和元年の今年は、県内で15人が表彰を受けた。 金城氏は長年、八重山古典民謡の… 2019/11/19
文化 若々しい演技に沸く 青年会が文化発表会 「皆肝揃てぃ(みなくぃむするてぃ)」をスローガンに、石垣市青年団協議会(國吉長朗会長)の第33回青年文化発表会が16日夜、石垣市民会館大ホールで開かれた。市内の7青年会が出演。友情出演も含め、伝統芸能など8演目で若々しい演技を見せ、満員の観衆を沸かせた。 宮良青年会の荘厳な「赤馬節」で幕開け。大浜青年会の「寄りてぃ遊ぼ」、登野城公民館の「狂言」、双葉公民館の「エイサー」、平得青年会の「月夜浜」… 2019/11/17
文化 国立に向け練習励む 組踊「父子忠臣」など上演 石垣仲筋芸能保存会 24日に浦添市の国立劇場おきなわの大劇場で開催される民俗芸能公演、組踊「父子忠臣~竹富島仲筋村~」に向け、石垣仲筋芸能保存会(宮良英世会長)が練習に励んでいる。 2019/11/15
文化 八重高、八重農全国へ 八重山3高校が優秀校 県高文祭 第43回沖縄県高等学校総合文化祭郷土芸能部門・第30回沖縄県高等学校郷土芸能大会(主催・沖縄県高等学校文化連盟)が9日、沖縄市民会館大ホールで開催された。出場していた八重山の3高校が優秀校に選ばれ、八重山高校と八重山農林高校が県代表として、来年8月に行われる第44回全国高等学校総合文化祭「2020こうち総文」へ出場することが決まった。 2019/11/12
文化 地域の豊穣と平安祈る オホホなど多彩な奉納芸能 西表祖納・干立で節祭 竹富町西表島最大の伝統行事で、国指定重要無形民俗文化財「西表島の節祭(しち)」の奉納芸能「世乞い(ユークイ)」が30日、祖納、干立の両集落で行われた。ミリク行列や黒布で全身を覆ったフダチミ、こっけいなしぐさで笑いを誘ったオホホなどの奉納を、地元住民や郷友会、観光客らが楽しみ、挙って今年の豊作への感謝と来年の豊饒(ほうじょう)、人々の平安を祈願した。 2019/10/31
文化 八重山は「日本の古い姿」 酒井氏が講演、65年前来島 八重山文化研究会(崎原毅会長)の創立50周年記念講演会が19日、石垣市民会館中ホールで開かれ、1925年(大正14年)生まれの民俗学者、酒井卯作氏が「八重山研究 今昔~南島研究を振り返って~」と題して講師を務めた。65年前の54(昭和29)年に初めて八重山を訪れた酒井氏は「(当時は)助け合って生きていく、横のつながりの美しい時代ではなかったか。これが日本の古い姿かと思った」と振り返った。 2019/10/20
文化 川平獅子舞、本島で初披露 県内各地の伝統芸能集う 第7回特選沖縄の伝統芸能(主催・沖縄県、県文化協会)が12日夜、浦添市の国立劇場おきなわで開催され、石垣島から川平棒・太鼓・獅子舞保存会が見事な演技を披露した。川平の獅子舞が島外で演舞されるのは初めて。 県、県文化協会は、6月に民俗芸能の専門家らで構成される選定委員会を開き、県内各地の伝統芸能を継承する5団体を出演者として選定した。 2019/10/13
文化 団結と繁栄のシンボルに 川平鶴亀節の歌碑建立 石垣市川平に伝わる民謡「川平鶴亀節」の歌碑建立式が29日、川平公民館で開かれ、川平村の新たなシンボル誕生を地域挙げて祝った。 川平鶴亀節は1804年、琉球王国時代の役職・目差職にあった宮良当演が作詞作曲したとされる。繁栄への願いを格調高く歌い上げている。 川平公民館が1928年の発足から90周年を迎え、高嶺善伸館長が昨年、記念事業として歌碑の建立を提案。歌碑建立期成会(仲野英則会長)を中心に… 2019/09/30