暮らし 獅子舞が邪気を払う 大浜でイタツキバラ 旧盆明け恒例の伝統行事・イタツキバラが7日夜、大浜地区などで行われた。獅子舞で祖先や無縁仏の霊を払い、地域住民の無病息災を願った。軽快な笛や太鼓の音色に合わせて登場した獅子は、激しい音調に変わると乱舞し周囲の観客めがけ突進。健康と成長を願い親が我が子を差し出すと、獅子は子の頭を噛み、邪気を払った。 イタツキバラ(または、イタシキバラ)は八重山の旧盆を締めくくる伝統行事。各公民館が主体となり、ア… 2025/09/08
暮らし アンガマ始まる 住民と珍問答も 旧盆(ソーロン)入りした4日、あの世から戻った祖先とされるウシュマイ(爺)とンミー(婆)が、ファーマー(子や孫)を引き連れて家々を回る伝統行事「アンガマ」が始まった。訪問先ではウシュマイとンミーが仏壇に手を合わせ、地域住民との珍問答を披露。皆を楽しませた。 アンガマは四ヶ字や大浜、真栄里、平得などの青年会が実施する旧盆を代表する八重山地域の伝統行事。ウシュマイ、ンミーはファーマーは大勢で住民宅… 2025/09/05
暮らし ハイマース搬入「容認せず」 日米訓練で上地町長 与那国町 陸上自衛隊と在日米海兵隊が来月、与那国町で計画し、米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」の初展開を検討している日米実働訓練「レゾリュート・ドラゴン(RD)25」を巡り、上地常夫町長は29日、八重山日報の取材に「報道されている内容では容認できない」と述べ、ハイマースの搬入に反対する方針を示した。 この日は防衛省担当者から表敬訪問を受けたが、訓練の内容に関して具体的な話はなく「9月5日に改め… 2025/08/30
暮らし 八重山の味覚全国へ パイン、マンゴー出荷式 八重山産パインアップルやマンゴーの販売促進と、ゆうパックによる全国発送をアピールするため、八重山郵便局(大濵賢一郎局長)で26日、出荷式が行われた。高級パイン「ゴールドバレル」など、八重山が誇る果実を関係者が配送車に積み込み、見送った。今年度はパイン2万4千個、マンゴー6500個がゆうパックで発送される見通し。 2025/06/27
暮らし 改修反対に約2千人署名 高里さん「止められず悔しい」 三重の塔 三重県出身の沖縄戦戦没者を慰霊するため、平和祈念公園(糸満市)に建立された「三重の塔」の改修計画を巡り、鳥居などの撤去に反対する署名活動を行っている浦添市出身の会社員、高里智佳さん(32)=東京都=が慰霊の日の23日、現地を訪れた。改修は11月の慰霊祭までに行われる見通し。高里さんは「鳥居などは、遠い南の島で亡くなられた方々に『せめて故郷を感じてほしい』という愛情の気持ちが可視化された施設。撤去… 2025/06/25
暮らし 来年4月から医師不在の恐れ 診療所指定管理者が撤退意向 与那国町 2011年から与那国町診療所の指定管理者として町に医師を派遣している公益社団法人地域医療振興協会(東京都)が、2026年3月末で同診療所から撤退する意向を示していることが27日分かった。町に対し、医師不足が原因と説明しているという。診療所の後任が確保できない場合、町内の医師が不在になる恐れがある。 2025/05/28
暮らし 陸自と消防が物資搬送訓練 消防団も、初めて合同で 石垣市民防災の日の24日、陸上自衛隊石垣駐屯地、石垣市消防本部、同市消防団は合同では初めてとなる物資搬送訓練を行った。津波による被害で幹線道路が使用できないとの想定で、救援物資や食糧を運ぶ訓練を名蔵地区の林道で実施した。駐屯地の中村康男司令も参加し現場で隊員を直接指導した。 2025/04/25
暮らし 「与那国と関係深めたい」 有事避難先の佐賀県知事来島 台湾有事を見据えた政府の住民避難計画で、与那国町民約1700人の避難先となっている佐賀県の山口祥義知事が7日午後、与那国島を訪れ、町役場で糸数健一町長と面談した。山口氏は「国民保護に関わる避難計画だけでなく、今後両者の関係を深めたい」と期待し、糸数氏は「避難しなくて良かったというのがベストだが、万一に備えて準備しなくてはならない」と山口知事の来島に感謝した。 2025/04/08
暮らし 公立高支援拡充求める意見書否決 野党「外国人見直し、放置できず」 3日の石垣市議会臨時会では、野党が高校授業料無償化に伴って公立高校への支援拡充を求める意見書を提案したが、賛成少数で否決された。 意見書では私立高校も授業料が無償化されることについて「今後さらに島外の私立高校に進学する生徒が増え、八重山地区の高校で定員割れがさらに広がる」と危ぐ。「公立でも私立でも豊かな教育を保証」するよう求めた。 提案者の大道夏代氏は、3月定例会で外国人学校に対する授業料無… 2025/04/04
暮らし 「西表の海を永遠に」 日本一早い海びらき宣言 YVB 「日本最南端!八重山の海びらき2025in西表島」(主催・一般社団法人八重山ビジターズビューロー、YVB)が15日、竹富町西表島で開催された。この日はあいにく雨天のため海びらき祈願のみをトゥドゥマリ浜で執り行い、テープカットと初泳ぎは中止。他のプログラムは中野わいわいホールで行われた。YVB副会長の前泊正人竹富町長は「これまで八重山の海、自然環境を守りつないできた先人に感謝と敬意を表し、これから… 2025/03/15
暮らし 南側隣接地取得へ手続き 駐屯地拡張計画で防衛局 陸上自衛隊石垣駐屯地の拡張計画を巡り、石垣市の棚原長武総務部長は、沖縄防衛局が南側隣接地15㌶の取得に向けた手続きに入ったと報告した。東側と西側に隣接する土地約7㌶についても取得を計画している。 拡張計画は花谷氏がただした。棚原氏は防衛局に問い合わせた結果として、東側隣接地はグラウンド、訓練場用地としての活用を検討、西側隣接地は新隊員教育、警備訓練、展開訓練、災害対処訓練等で使用すると聞いてい… 2025/03/14
暮らし 市「測定し基準値以下」 石垣駐屯地工事の騒音 市民保健部の大城智一朗部長は12日の市議会3月定例会で、石垣駐屯地の供用開始までの間、敷地造成に伴う工事の騒音測定について「不定期で行ったが、基準値を越える数値は検出されていない」と述べた。井上美智子氏への答弁。 2023年の供用開始後について、大城氏は「騒音についての問い合わせは2回あったが、基準を上回るレベルではない」と説明。駐屯地に騒音や苦情で問い合わせても「『苦情はない。騒音対策として… 2025/03/13
暮らし 全港湾、自宅待機を回避 協会の要請受けて判断 海上自衛隊訓練支援艦くろべと、米海軍の輸送揚陸艦サンディエゴ(佐世保基地所属)の石垣港入港を受け、全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部が県内全域の港湾で検討していた26日午後からの自宅待機を回避した。港運事業者でつくる沖縄港湾協会が県、石垣市などに労働者の安全確保と、自衛隊と米軍に対して緊急時以外の港湾利用を自粛するよう要請したことを受けて判断した。県内各港湾では通常の荷役業務が行われた。 … 2025/02/27
暮らし 「政治的思惑で拒否せず」 日米艦船寄港で石垣市長 米海軍の輸送揚陸艦サンディエゴ(佐世保基地所属)と、海上自衛隊訓練支援艦くろべが26日の石垣入港を申請している件で、石垣市の中山義隆市長は25日「安全性に問題なければ、政治的な思惑で拒否するのは良くない」と述べ、改めて入港を容認する考えを示した。記者懇談会で報道陣の質問に答えた。 入港の目的について中山市長は「通常入港で、休養や補給だと思う。安全性に問題がないので許可した」と説明した。市港湾課… 2025/02/26
暮らし 米軍艦、海自艦の寄港に抗議 新石垣「特定利用」も反対 米海軍艦と海自艦の石垣寄港計画を巡り、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(上原秀政、白玉敬子共同代表)と、平和憲法を守る八重山連絡協議会(大浜明彦、平地ますみ共同代表)は21日、市内で会見し抗議し中止を求める声明を連名で発表した。連絡会は単独で新石垣空港の特定利用空港指定に反対する声明を発表した。 日米の艦船寄港について、声明では「島を戦場にさせない強い決意を持って、石垣入港に断固抗議し、中止… 2025/02/22
暮らし 要配慮者、宮古・八重山7600人 武力攻撃想定し図上訓練 県庁 県は、他国からの武力攻撃が起こる事態を想定し、先島諸島の全住民を九州・山口各県に避難させるための国民保護共同図上訓練を30日、県庁で実施した。国、県、市町村や民間企業など約70団体から、オンラインも含め約400人が参加。県は病気や妊娠など、避難の際に行政の支援が必要とされる「要配慮者」の概数は宮古、八重山で7663人に上ると報告した。 2025/01/31
暮らし 比川新港の整備要請 糸数町長、防衛相に 与那国町の糸数健一町長は22日、中谷元・防衛相との面談後、報道陣の取材に応じ、中谷氏に求めた比川新港(仮称)の整備について「厳しいかもしれないが、私の希望としては、それだ。島の発展のために、新しい港湾が必要だ」と強調した。町は比川新港と与那国空港の特定利用空港・港湾指定を求めている。 糸数氏は昨年末、取材に対し「国に意思があり、県も協力する場合、私が町長在任中なら『お願いします』と求める。説明… 2025/01/23
暮らし 「ハラスメント存在」58% 市、職員に初のアンケート パワハラ最多「対策必要」 石垣市は、市役所内でのパワハラやセクハラなど、各種ハラスメントに関して職員対象に実施した初のアンケート調査結果を20日までに公表した。回答者中、ハラメントの存在を肯定した職員が58%に達した。ハラスメントの種類はパワハラが最多となっている。市総務課は「これまでも相談体制の確立などを図ってきたが、さらに踏み込んだ対策が必要」と、効果的なハラスメント防止策を検討する考えを示した。 2025/01/21
暮らし 建設業界の発展祈念 空港整備、ゴルフ場など推進 新春懇親会 第42回八重山建設産業団体新春懇親会(同連合会主催)が10日夜、アートホテル石垣島で開催された。加盟する建設事業者などの関係者多数が出席し、業界の発展を祈念した。 2025/01/11
暮らし 住民投票を求める会解散 自治基本条例の改正批判も 陸上自衛隊石垣駐屯地配備計画の是非を問う住民投票実施を目指して活動してきた「石垣市住民投票を求める会」が27日夜、解散集会を健康福祉センターで開いた。約50人が参加。これまで行ってきた活動の振り返りや弁護団、憲法学者による解説が行われた。弁護士らは石垣市議会の与党が自治基本条例の廃止を目指したことを問題視。「選挙で民意を示すべき」と主張した。 同会は2018年10月に発足。住民投票の実施に向け… 2024/11/29