コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二一回 わかっちゃいるけどやめられない 島尻昇 「この歌は、私には歌えません」 「スーダラ節」の歌唱を依頼された時、植木等はそう思ったという。 「チョイと一杯のつもりで飲んで、いつの間にやらハシゴ酒」 酒を飲み、競馬にのめり込み、女性に惚れて失敗する。それでも最後には、「わかっちゃいるけどやめられない」と開き直るような歌である。 実生活では生真面目な性格だった植木等にとって、この歌を歌うことには強い抵抗があった。 しかも父・植木徹誠は、浄土真宗… 2026/09/23 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三八) アエラ「皇統譜は女系」 木原稔氏が一言で論破 石井望(談) 朝日『アエラ』が明治作成の皇統譜を持ち出して、皇祖天照大神から女系で記録されているから男系皇統に正統性は無いと言っています。デマです。 アエラ掲載の皇統譜を見ると、天照大神を世系第一として、女系を含んで世系が第五代まで記載され、次が皇統第一の神武天皇、以下皇統第二第三と続きます。神代の「世系」と、人の「皇統」とを区別しているので、天照大神は皇統に含まれません。皇統は男系です。 神代と人皇とを区別す… 2026/09/20 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二〇回 それでも地球は動いている 島尻昇 「それでも地球は動いている」 この言葉は知っていた。 ガリレオ・ガリレイが言った言葉だということも、何となく知っていた。 しかし、なぜ彼がこの言葉を言ったのか、その背景まで私はよく知らなかった。 17世紀のヨーロッパでは、地球は動かず、太陽や星がその周りを回っているという天動説が広く受け入れられていた。 ところがガリレオは、自らの観測から地動説を支持した。 今なら小学生でも知っている話である。 し… 2026/09/16 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三七) 玉城「日本から取り戻す」 勘違い選挙も今日投票 石井望(談) 琉球処分で明治政府が琉球を併合したというのは勘違いです。1615年大坂の陣で全国統一の成る前、慶長14年(1609年)に琉球は先に統一され、薩摩藩内国となりました。 明治4年(1871年)廃藩置県で琉球国は大隅国および薩摩国とともに鹿児島県内国となります。太政官布告に明記され、明治5年大蔵省刊『改置府県概表』では鹿児島県の下に国号として大隅、薩摩、琉球を並列しています。 翌明治5年(1872年)、… 2026/09/13 05:00
コラム 【目からビーム!】 第225回 「柔らかい土」であってはいけない 但馬オサム これほど日本全国から注目を集めている沖縄知事選があっただろうか。もし、以前のように、情報ツールがオールドメディアだけだったら、僕のような本土のノンポリ(?)にとっては、単なる地方自治体の首長選びのひとつに過ぎず、結果だけ見て、「ああ、沖縄の人はやはり基地反対なのだな」と納得し、いつの間にか忘れてしまうことだろう。 しかし、今は沖縄の声がダイレクトに届く。僕自身も渡沖して、反基地活動家という人種がま… 2026/09/11 15:14
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十九回 今回の沖縄県知事選を見ていて思うこと 島尻昇 いよいよ沖縄県知事選挙が始まった。 それについて、私なりの意見や考えを述べてみたい。 以前、私は「政治は料理と同じだと思う」と書いたことがある。 沖縄県という素材をどう生かし、どう調理していくのか。そして私たち県民は、どの料理人を選ぶのか。 一言で沖縄と言っても、沖縄は南北東西、海を挟んで広い範囲に存在する。 北は国頭から南は与那国、東には南北大東島がある。 それぞれの地域に、それぞれ特徴ある素材… 2026/09/09 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三六) 玉城琉球処分発言の非 西郷、会津、長州も処分 石井望(談) 下地幹郎氏と自民党との合意について、玉城県知事は「令和の琉球処分だ」と決めつけました。しかし明治維新前後は長州処分、会津処分、西郷処分、薩摩処分などの語も諸書に見えて、琉球だけではありません。 維新以前、琉球は薩摩藩内国でしたが、明治4年廃藩置県により鹿児島県内国となり、ついで藩に昇格し、旧幕の諸藩および明治の諸県と同格となります。琉球尚泰は明治天皇から藩王に勅封され、感激して首里で大宴会を催しま… 2026/09/06 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十八回 あの素晴らしい愛(寛容)をもう一度② 島尻昇 もう一つ、忘れられない場面がある。 確か『佐賀のがばいばあちゃん』だったと思う。 主人公の少年は、勉強はあまり得意ではない。 しかし、足だけは抜群に速い。運動会は、彼がヒーローになれる数少ない晴れ舞台だった。 ところが家は貧しい。おばあちゃんとの二人暮らしである。 運動会のお昼になり、少年が弁当箱を開ける。 白いご飯に梅干しだけの日の丸弁当。 それを見た先生が言う。 「先生、今日はお腹の調子がよく… 2026/09/02 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三五) 公家日記も一姓同宗説 呉座勇一イエ説は別物 石井望(談) 前回の呉座勇一氏は古代近親婚は父母双系制だとしますが、近親婚の目的は外戚排除ですから、皇統父系の強化に外ならず、双系説とは全く逆です。 前回の通り皇室には王(おおきみ)という姓があり、姓は父系の文化ですから双系のはずがありません。皇姓の証跡は日本書紀だけでなく続日本紀、続日本後紀、日本三代実録、源氏物語など諸書に多数あり、碩学折口信夫も皇姓は王氏だと述べています。 光源氏を藤壷に導いたのが王命婦(… 2026/08/30 05:00
コラム 【目からビーム!】 第224回 さらば、反省屋、謝罪屋、懺悔屋 但馬オサム 8月ももう過ぎようとしている。今年も、終戦の日のあたりは何かと騒がしかった。高市首相が事前にこの日の靖国参拝を見送ることを発表したために、保守層からは失望の声も上がっていたが、それを〝遥拝〟という誰もが予想だにしなかった奥の手で乗り切ったのには驚いたものだ。彼女のアイディアなのか、それとも側近によほどの知恵者がいるのか。どちらにしろ、ロックな女首相に似つかわしい快心の一打だった。 日本武道館で行わ… 2026/08/28 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十八回 あの素晴らしい愛(寛容)をもう一度① 島尻昇 こんな話を聞いた。 今からもう50年ほど前、沖縄本島のある小学校での話である。 二歳ほど離れた姉妹がいた。姉は小学一年生、妹は幼稚園生。小学校と幼稚園は同じ敷地の中にあったそうだ。 妹は大のお姉ちゃん子だった。 「お姉ちゃんと一緒じゃないと幼稚園に行かない!」 そう言って駄々をこねるので、毎朝二人で登校し、姉がまず妹を幼稚園まで送り、それから自分の教室へ向かっていたという。 幼稚園は午前中で終わる… 2026/08/26 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三四) 万世一姓は父系皇統 呉座勇一不文律論の愚 石井望(談) 近代以前の男系皇統は不文律であって男系を明記した史料は存在しない、という俗説はウソです。人々は近代以前から男系を標示する姓氏を名乗っていました。「異姓簒奪」「易姓革命」という言葉が姓氏断絶すなわち皇統断絶を示しています。 南北朝の義堂和尚も皇統を「万世一姓」と書いています。皇統は一姓で継承され、「おおきみ」という姓があったのです。易姓革命とは単なる王朝交替でなく、父系氏族交替です。姓氏は父系の文化… 2026/08/23 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十七回 靖國神社への参拝について、何でダメなの? 島尻昇 8月15日。終戦の日を迎えると、今年もまた靖國神社への参拝をめぐって、さまざまな声が聞こえてくる。 特に大臣や政党の要職にある国会議員が参拝すると、決まったようにこんな質問が飛ぶ。 「今回の参拝は、公人としてですか。私人としてですか」 私は、この質問を聞くたびに、どうにも腑に落ちない。 もし私が同じことを聞かれたなら、こう答えるだろう。 「日本人としてです。」 公人か、私人か。その前に一人の日本人… 2026/08/19 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三三) 高市首相靖国参拝せず 古人は祟(たた)りを怖れた 石井望(談) 怨霊のつづきです。太古の大国主の神は内戦を避け、神武皇統に国を禅譲したものの、怨霊となって祭られます。禅譲したのは同一民族ゆえでしょう。魏志倭人伝に邪馬台国の国境線外まで「倭種」だと書かれていて、日本人種が広がっていたことが分かります。 7世紀の『隋書・流求伝』でも琉球の豪族が島内で戦闘の後、敗者は負けを認め、「即ち共に和解す」と書かれています。敵方を絶滅させなかったのです。日本人同士だから当然で… 2026/08/16 05:00
コラム 【目からビーム!】 第223回 敗戦と屠りの羊 但馬オサム 軍人として、あるいは政治家としての評価は別として、東京裁判での東条英機の態度は、一人の日本人として実に立派だったと改めて思う。 あの裁判とは名ばかりの茶番劇の舞台で、東条は堂々と、大東亜戦争は日本の自衛戦争であることを論理立てて説き、日本にアジア侵略の意図はなく、最後まで対米和平外交に尽力したと明かした上で、開戦および敗戦の道義的責任は自分にあるが、国際法上の犯罪ではないと主張したのである。そして… 2026/08/14 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十六回 いただきます 島尻昇 先日、日本全国のおいしいものを紹介するテレビ番組を見ていた。その日のテーマは「馬刺し」だった。 私は馬刺しが好きである。「おいしそうだな。」そんな軽い気持ちで見始めた。 ところが番組では、馬刺しとなる馬を育てている農家の方が紹介され、一頭一頭を大切に育てる様子が映し出された。 その瞬間、私は頭を殴られたような衝撃を受けた。 私はこれまで、馬刺しを「料理」としてしか見ていなかった。 その向こうに、生… 2026/08/12 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三二) 靖国の祟りはあるか 伊勢出雲白峯の怨霊 石井望(談) 台風お見舞い申し上げます。さて天皇の要務は祭祀とされますが、中でも建国をめぐる祭祀、乃至国家的怨霊を鎮伏することは最要務です。祭られる祟り神は崇徳院、大国主、天照大神、熱田神宮などです。 保元の乱で讃岐の白峯に配流された崇徳上皇は怨霊となったため、明治天皇は白峯寺を京都に移すとともに即位改元し、白峯神宮の名を下賜しました。久しい武士の世から王政を復古するには、保元の怨霊鎮撫は必須だったのです。 建… 2026/08/09 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十五回 今場所の大相撲名古屋場所を見て感じたこと 島尻昇 今場所の大相撲名古屋場所を見ていて、強く心を動かされた力士がいた。 ウクライナ出身の関脇・安青錦関である。 安青錦関、本名ダニーロ・ヤブグシシンは幼い頃から相撲を始め、二〇一九年に大阪・堺市で開かれた国際大会で三位に入賞した。その頃から「力士になりたい」という夢を抱いていたという。 しかし、その夢は戦争という過酷な現実に直面する。 二〇二二年二月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。徴兵の対象と… 2026/08/05 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三一) 天武天皇に皇姓あり 異姓外戚の干渉を抑止 石井望(談) 皇室は無姓とされますが、実は王(おおきみ・おほきみ)という氏があり、ただ高貴ゆえに氏を呼ばないだけです。天武天皇は皇族の秩序のために「吉野の盟約」を立て、皇族を「王姓」と呼んでいます(日本書紀)。 王姓(王氏)以外の藤原氏や蘇我氏は女系の外戚であり、外戚の子が皇室入りして即位すれば、藤原天皇、蘇我天皇となるので、易姓革命に外なりません。男か女かでなく、皇統か外戚かの問題です。 今のいわゆる女系とは… 2026/08/02 05:00
コラム 【目からビーム!】 第222回 頭が高いぞ、日本キリスト教協議会 但馬オサム 皇室典範改正を巡り、メディア、SNSを通してさまざまな声が上がった。普段は皇室に無関心な、というより否定的な立場の論客ほどこれに熱心で、陛下、愛子様、など使い慣れない敬称、敬語まで用いて、女性天皇擁立(その裏に隠された皇統断絶)へと世論を誘導するのに必死である。日本キリスト教協議会(NCC)なるプロテスタント諸派による連合団体にいたっては、法案衆院通過に合わせる形で『戦争責任と戦後責任の告白に立ち… 2026/07/31 05:00