【視点】緊急宣言下、弱者に救いの手を

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出制限で、女性がDV(配偶者間などの暴力)被害にさらされるケースが増加している。緊急事態宣言下の日本で、隅に追いやられがちな弱い立場の人たちにどう手を差し伸べるかが大きな課題に浮上している。
 国連報告書や各国報道によると、フランスでは3月17日に厳しい外出制限を適用して以降、DVの通報件数が30%増加。電話などでの相談件数もキプロスで30%、シンガポールでは33%増えた。感染が急拡大している米国やカナダ、ドイツ、スペイン、英国でも同様に女性への暴力が増加傾向にある。

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