【視点】感染4人目、気の緩みは許されない

 石垣市で新型コロナウイルスの感染者が最後に確認されて10日以上が経過し、新たな感染者が確認されないまま、特設された相談外来は終了。県は25日ぶりに「県内の感染者ゼロ」を発表―。疫病との戦いで久しぶりに明るい兆しが見え始め、市民に安心感が漂い始めた矢先、市で4人目の感染者が確認された。一瞬の気の緩みも許されない。そんな厳しい現実を、改めて思い知らされた。
 ゴールデンウィーク(GW)が29日から本格化し、県内でも人の移動がさらに活発化することが懸念されている。GW期間中、大手航空2社の予約数は6万人超と報道され、玉城デニー知事が記者会見で改めて来県自粛を呼び掛ける事態になった。

 予約キャンセルや集計方法の見直しで、27日時点の予約数は約1万5千人になったが、それでも多数の感染者が来県する可能性は否定できない。県民の外出自粛などで県内の感染拡大ペースは鈍化しているが、GW後に第二波、第三波に襲われるようでは元も子もない。改めて全国に、この時期の来県はやめるよう求めたい。
 県内でもとりわけ医療体制が脆弱な離島は、GWに多数の観光客が来島する可能性を深刻に受け止めており、竹富町は5月1日から6日間、定期便を停止することで町民以外の渡航を禁止する緊急措置を取った。

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