「イメージを一新する」 池原酒造 プレミアム古酒、4年後販売開始

認定書と「shirayuriプロトタイプ」を手に開発へ意気込む池原代表(中央)と黒嶋会長(右)、中山市長=21日午後、市役所

 新商品の開発や新サービスの提供など中小企業の事業計画を支援する経営革新制度での承認を受け、㈱池原酒造の池原優代表取締役が21日、石垣市役所に中山義隆市長を訪れ、古酒開発計画承認を報告した。池原代表は「白百合はクセが強いなどのイメージがある。初・中・後留の比率を調整して商品化し、イメージを一新する」と、伝統を重んじつつ新たな商品開発への挑戦に意気込んだ。

 同計画は製造設備を増設し、利益率の高い古酒の製造量増加を図る5年計画。
 古酒には通常使用しない原材料を使い、蒸留工程も限定して特別な泡盛を製造する。
 4年後に販売を開始し、月2000㍑(720㍉㍑のボトル約2800本)を目標に全国で1本5~6000円で販売する予定。
 将来的には新酒と古酒の製造比率を半々にまでもっていく。
 現在、クラウドファンディングで資金協力を募り、白百合ファンがラベルをデザインした開発の初期の段階の古酒「shirayuriプロトタイプ」を返礼品としている。
 資金は①shirayuriオリジナルラベルボトルの瓶代②米蒸し器の拡張工事費用③作業効率を上げる半自動キャッパーの導入―等に使われる。
 池原代表は「市商工会の協力もあり承認された。泡盛は安いというイメージが根付いている。今後は高単価の商品でも応じていきたい」と話した。
 中山市長は「老舗としてのブランドの中で、新しいタイプのお酒で楽しみ」と期待。
 市商工会の黒嶋克史会長は「国内でもPRできるチャンス。商工会もバックアップするので地域のために頑張って」と激励した。
 同社は経営革新制度のほか、3月に内閣府沖縄総合局の「事業継続力強化計画」、6月に石垣市の「最先端設備導入計画」、7月に中小企業庁の「補正事業承継補助金」の認定・採択も受けている。 

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