KBC学院、石垣の菓子販売 産業教育フェアに約4500人来場
石垣島の菓子のパッケージをデザインして販売したKBC高等学院の生徒たち=15日、県立武道館屋外特設会場
県内の専門高校生らが学習成果を披露する「第29回沖縄県産業教育フェア(高校生美ら産フェア)」(主催・県教育委員会)が14、15日の2日間、県立武道館で開催され、39校が出展、一般来場者を含め約4500人が会場を訪れた。八重山からは八重山農林高校、八重山商工高校が出展した。
会場では作品展示や体験型コーナー、ロボット操縦体験、商業デパートなど多彩な企画が並び、生徒たちは学んだ知識や技術を来場者に向けて発信した。
フェアに合わせ、KBC高等学院は石垣島の老舗「宮城菓子店」と共同開発した菓子詰め合わせ「陽だまり青春便り」を販売した。同校デジタルクリエイションコースの2年生15人がパッケージデザインを担当。石垣島と学校の魅力を伝えることをテーマにカムリワシや水牛などをイラスト。箱にデザインされた同校制服のリボンを開けると、ミンサー柄が現れる仕掛けも盛り込んだ。詰め合わせは3種類で、石垣限定販売も含む。
商品のデザイン制作、企業選定、販売までを生徒主体で行い、5月からの授業で地域性のリサーチや宮城菓子店へのヒアリングを重ねて商品化した。
産業教育フェアでは、両日合わせて準備した250個がほぼ完売する人気ぶりだった。
企業選定や企画リーダーを務めた照屋音和さんは「多くの人たちが来てくれてうれしい。石垣から来た生徒さんも買いに来てくれて、大成功だった。パッケージがかわいいと言ってくれた」と笑顔を見せた。
八重農は農業部門、八商工は工業と商業部門に出展した。八商工のブースで研究成果を展示していた電気コースの村井俊輝君(2年)は「他の学校がどんなことをしているか知れた。自分たちがやりたいアイディアも見つかってよかった」と話した。