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「君が代」アンケート実施せず 石垣市教委「内心の自由を尊重」

2025/11/26

市教委定例会は1時間半ほど行われ、このうちアンケートの審議は約10分で終了した=25日午後、石垣市役所

石垣市議会が小中学生を対象に国歌「君が代」が歌えるかなどを問うアンケートの実施を求めた意見書を受け、市教育委員会(崎山晃教育長)は25日の11月定例会で取り扱い  を協議し、アンケートを実施しないと決めた。崎山教育長や教育委員4人の全会一致。崎山氏はアンケートについて「『内心の自由』について気になる部分がある。市教委が行う必要はない」と説明した。

アンケートの実施を求める意見書は市議会9月定例会で与党議員が提出し、賛成多数で可決された。子どもたちが「君が代」を歌えていないとの懸念が保護者から出ており、現状を把握するため、児童生徒に直接、アンケートを行うよう市教委に求めた。

市教委の定例会で崎山教育長は「決議の提案者も教育委員会を縛るものではないと話している」と指摘。教育基本法第14、16条、日本国憲法第19条の「内心の自由」をかんがみると、市議会の決議は尊重するが、アンケートを行わないと述べた。

教育長職務代理者の南和秀氏は「君が代」について「学習指導要領で指導義務がある」としながら「各学校で指導を行うべき」と述べ、市教委が主導した実施は不適当とした。

浦﨑美紀子委員は「教育の独立性や生徒の内心の自由を尊重したい」と述べ、各学校長に適切な指導を促すべきで、実施は不要とした。

吉濱徳子委員は「アンケートの実施で教育現場が萎縮する。児童生徒の内心に立ち入ってまで強制するべきではない」、新川清孝委員は「教育現場で適切に指導していると認識する」と述べ、いずれもアンケートの実施は不要との意見に賛同した。

市教委は9月定例会で教育委員に決議文を配布。委員は各新聞報道や関係法令を読み込み、市議会12月定例会前である11月の市教委定例会で結論を出した。
意見書では児童生徒に対し①日本の国歌を知っているか②国歌を歌えるか③音楽の授業で国歌を習ったか④入学式や卒業式で国歌を歌っているか―、4項目を問うべきと求めた。