金子国交相が石垣入り 就任後、初の11管区視察 「尖閣、予断を許さない」
視察した巡視船「やえやま」を背に会見した金子氏(写真中央)=15日午後、浜崎船艇基地
就任以来、初めて沖縄を訪問した金子恭之国土交通大臣は15日、石垣市を訪れ、市内にある海上保安庁の航空基地と石垣海保を視察した。職員への訓示では、「尖閣諸島周辺海域で、中国海警による領海侵犯や日本漁船に近づく事案が発生している」、「海上の法執行機関として冷静かつ毅然と対峙する職員は、我が国に必要不可欠」と激励した。
金子氏は、尖閣専従部隊の巡視船が停泊する浜崎船艇基地で巡視船「やえやま」に乗船し、装備や機能の説明を受けた。
報道陣の取材に応じ、尖閣周辺海域について「接続水域で、ほぼ毎日、中国海警船による活動が確認され、領海侵入も相次ぐ。船体の大型化や武装化も進んでいる。情勢は依然として予断を許さない」と指摘した。
また、事態のエスカレートを防ぐため、「領土・領海の治安維持は、警察機関が対応する。海上保安庁が領海警備を担うことは極めて重要」と述べ、関係機関と連携した対応を続けると胸を張った。
石垣市は14日、「尖閣諸島開拓の日」式典を開催。中山義隆市長や一部の国会議員は上陸調査の必要性を強調した。
政府として尖閣諸島への上陸を認めるかとの問いに、金子氏は「尖閣諸島と周辺海域の安定的な維持管理を図るため、原則として政府関係者を除き、何人も尖閣諸島への上陸を認めない」と説明。海保職員や自衛官の上陸の可能性はあるのかとの問いには、明言を避け、「領海警備を関係機関と連携して取り組む」とした。
軍拡を続ける中国の海軍が、過去に海警と連動した行動を取ったことがあるかについては、「そのような事例は確認していない」と述べた。
金子氏は、14日に那覇市の第11管区海上保安本部を視察。翌15日は那覇航空基地も視察し、その後に石垣を訪れた。