【金波銀波】「教育行政がゆがめられた」―。

 「教育行政がゆがめられた」―。そう感じた市民も多かったかも知れない。石垣島への陸上自衛隊配備計で、石垣市が地域住民を対象に開催しようとした意見交換会をめぐり、前代未聞の事態が起きた◆会場となっていた市立小学校は石垣市の使用許可申請を受け、5月21日、いったんは許可を出していた。しかし1週間後、校長が市に対し、文書で許可取り消しを通知したのだ◆理由として「学校はいかなる場合も中立。使用許可により起こり得る学校教育への危惧される状況は取り除く必要がある」「地域・PTAとの信頼関係が崩れる」「PTA・地域、公民館から多くの意見があった」ことなどを挙げた。突然の方針転換の背景には、意見交換会のボイコットを叫ぶ配備反対派による「圧力」の存在が濃厚に感じられる◆陸自配備計画に賛否両論があるのは事実。しかし、学校で討論をすることが教育の中立性を損なうという話は聞いたことがない。住民が自由に意見を言い合う姿は、子どもたちにとって、むしろ民主主義のありようを学ぶ絶好の機会になったのではないか◆推測が事実だとすれば、今回の事態は、教育行政が圧力でゆがめられたという「悪しき前例」を沖縄・八重山でつくったことになる。これこそ真に「危惧される状況」だ。

関連記事

ピックアップ記事

  1.  石垣市は、市民税非課税世帯の75歳以上で、交通手段を持たない市民に対し、タクシー運賃の初乗り分47…
  2.  県内の新型コロナウイルス新規感染者数は高止まりを続けており、石垣市でもじわじわと拡大傾向が続いてい…
  3.  沖縄戦の悲惨さや歴史的教訓を後世に語り継ぐ「語り部(かたりべ)」に贈られる感謝状表彰伝達式が28日…

日付から記事を検索

2020年10月« 9月
« 9月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

assembled by まめわざ









話題をチェック!

  1.  石垣市が国内と海外島嶼(とうしょ)地域の3都市から有識者らを招いて島嶼の課題について意見交換し、将…
ページ上部へ戻る