単施錠で被害43% わずか1分でカギ破壊も 八重山署、ツーロック呼び掛け 自転車盗まとめ

八重山署が自転車盗防止のため、カギのツーロックを呼び掛けている(資料写真)

 八重山署(島尻重美署長)はこのほど、同署管内の自転車盗発生状況をまとめた。2018年の発生は56件で前年比3件の減。このうち、単施錠(ワンロック)での被害は全体の43%。単施錠では、約1分で施錠が破壊されることもあるようで、同署はツーロックと防犯登録の励行を呼び掛けている。
 同署によると、自転車盗被害の特徴として、被害自転車の57%が無施錠。2カ所施錠するツーロックだと被害はゼロだった。

 発生場所内訳は▽路上15件▽駐車場14件▽駐車場13件▽敷地内12件▽歩道上2件―となる。
 地域別では▽登野城11件▽新川9件▽真栄里8件▽石垣5件▽大川5件▽浜崎町5件▽美崎町5件▽新栄町4件▽平得2件▽八島町1件▽大浜1件―の内訳となった。
 被害者別では▽0~20歳=30人▽21~30歳=8人▽31~40歳=9人▽41~50歳=6人▽51~60歳=0人▽61~70歳=2人▽71~80歳=1人―が自転車盗にあった。
 生活安全課の玉城雄兵係長によると、自転車盗の加害者は、普段から自転車を物色しており、無施錠の自転車を確認しているという。
 同係長は「『ちょっと乗っただけ』という人が多く、犯罪の意識が薄い。簡単な気持ちでやってしまう」と傾向を紹介。「自転車盗は窃盗罪だ」と強調した。
 また、同署は備え付けの馬蹄錠1個では不十分と指摘する。18年中の自転車盗で、ワンロックの被害は43%に上る。馬蹄錠を石で叩く、ワイヤーロックのカギ穴に棒を突っ込み、わずか1分で施錠を破るケースが一般的にあることを紹介した。
 八重山署は▽短い時間でも駐輪する際は必ずカギをしめる▽前輪、後輪をそれぞれロックし、ツーロックを心がける▽ワイヤーロックはパイプや柵などの固定物にくくり付けて自転車が持ち出せないようにする▽防犯登録の励行―を求めている。

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