【金波銀波】高校野球の九州大会で…

 高校野球の九州大会で、八重山高校がきょう、4強入りを懸けて秀岳館(熊本)と対戦する。八重山勢にとっては、2006年の八重山商工以来、9年ぶりにめぐってきた甲子園出場のチャンスだ◆八商工が出場した春の甲子園には同行取材した。日本最南端からの出場ということで注目度は高く、選手が甲子園に姿を見せると、報道陣が「あっ、八重山だ」と色めきたった。同じ八重山から来た記者としてうれしかったことを覚えている。甲子園出場となれば、八重高も全国の話題をさらうことだろう◆それにしても9年間は長かった。若い人は、当時の地元の熱狂ぶりをリアルタイムでは覚えていないかも知れない。八商工の春夏連続出場のあと、すぐにでも実現しそうだった3回目の甲子園は思った以上に遠く、住民の熱気も徐々にさめていった◆しかし、県の新人大会、秋季大会を連覇した今年の八重高の力強さ、落ち着きを見ると、9年前に八商工がまいた「種」が、確実に息づいていたことが分かる。離島勢であっても、甲子園が十分に手の届く夢であることは、今や全国の誰もが知っているからだ◆故郷の熱い視線を一身に浴び、大舞台で躍動できる選手は幸せだ。結果にかかわらず、実力を出し切って悔いのない試合をしてほしい。

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