防災知識と行動学ぶ 役割分担の必要性実感 八重高

「防災士講話と炊き出し訓練」で、食料給水班の生徒(右)から防災食の黒糖玄米乳を受け取る=24日午後、八重山高校武道場

 災害対策を学び、「災害ボランティア」などでの各自の役割について知識を広げてもらおうと、八重山高校PTA(石垣憲良会長)が24日午後、八重山高校武道場で「防災士講話と炊き出し訓練」を実施した。同校1年生の希望者約35人が参加し、食糧給水班など6班に分かれ、避難所での行動の仕方や防災食に関する知識を学んだ。PTAによる同イベントは初めて。

 講師はAED・防災対策トレーニングアドバイザーで防災士の川満陽一氏で、「避難所では役割分担が必要」と指摘し、生徒を▽情報連絡班▽消火班▽救護班▽避難誘導班▽食料給水班▽避難所運営班―の6つに分け、役割を説明。
 「5歳男子」「視覚障がい者」「85歳車椅子」などの「災害弱者」が記された名札を配っておき、情報連絡班が人数とともに確認、食料給水班がその情報を基に用意されていた防災食「黒糖玄米乳」を災害弱者優先で配布した。
 川満さんは「防災は普段からの意識が大切。被害を受けやすい災害弱者のことも考えておく。自分たちができることをすれば、被害の拡大も抑えられる」と呼び掛けた。
 與座凜君(15)は「班に分かれての訓練は初めてだったが、役割を割り振られていればやるべきことが分かるし、行動しやすい」と班別役割分担の意義を実感。
 石垣拓真君(16)は「防災食のレシピが配られたが、作り方はもちろん食材の選び方のポイントも書かれていた。写真や絵があればもっと分かりやすかったかも」、吉原壮史君(16)は「アトピー性皮膚炎に効くなど、薬草の効能も書かれてあり、勉強になった」とそれぞれ話した。
 石垣会長は「卒業して各地に行ったときも知識を生かし、リーダーとして動けるような人になってほしい」と願った。

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