文化 アンガマ始まる 住民と珍問答も 旧盆(ソーロン)入りした4日、あの世から戻った祖先とされるウシュマイ(爺)とンミー(婆)が、ファーマー(子や孫)を引き連れて家々を回る伝統行事「アンガマ」が始まった。訪問先ではウシュマイとンミーが仏壇に手を合わせ、地域住民との珍問答を披露。皆を楽しませた。 アンガマは四ヶ字や大浜、真栄里、平得などの青年会が実施する旧盆を代表する八重山地域の伝統行事。ウシュマイ、ンミーはファーマーは大勢で住民宅… 2025/09/05
文化 「御後絵」きょう初の一般公開 琉球国王肖像、6月から修復 沖縄県立博物館・美術館 沖縄戦で米国に流出し、2024年に返還された歴代琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」の一部が22日から、那覇市の県立博物館・美術館で初めて一般公開される。これに先立ち、県教育委員会は21日に御後絵を報道陣に公開。「絵の状態が非常に悪く、これから修復作業が始まる。今のうちに県民に原本を見てほしい」と呼び掛けた。 2025/04/22
文化 黒島で恒例の大綱引き 北が勝利、豊漁の年に 旧正月の29日、黒島東筋支会(又吉清眞支会長)が恒例の旧正月行事を黒島伝統芸能館前広場で開催し、多くの島民や郷友会メンバーらが五穀豊穣と無病息災を祈った。大綱引きでは北と南に分かれ、約70人が力いっぱいに綱を引き合った。 同行事は午後2時過ぎ、祭りの開始を知らせるドラを鳴らしてスタート。御嶽での祈願を終えた又吉恵美子神司の到着後、島民らは南北の道路沿いに分かれ、「正月ユンタ」を唄い、新年を祝っ… 2025/01/30
文化 万博で「世界に西表PR」 竹富町、ヤマネコ像お披露目 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)におけるフランスパビリオンの展示作品「イリオモテヤマネコ像」が17日午後、一足早く竹富町役場でお披露目した。像を制作した彫刻家の瀬戸優さんも参加し、公開イベントが行われた。像はフランスパビリオンの設営状況に応じて返却されるまで、竹富町役場1階展示スペースに展示される。 2025/01/18
文化 「一撃必墜」問題ない 市長、陸自パレードのぼり 3日に行われた石垣島まつりのパレードに参加した陸上自衛隊石垣駐屯地が「一撃必墜」と書いたのぼりを掲げて行進し、反対派から「祭りにふさわしくない」と反発の声が上がっている。 石垣市の中山義隆市長は21日の記者懇談会で認識を問われ「問題ない」との見方を示した。 自衛隊のパレード参加に対しては、石垣島の平和と自然を守る連絡会が市に認めないよう要請した。 パレードののぼりに関し、県紙「沖縄タイムス… 2024/11/22
文化 余剰生地をかりゆしウェアに 県内4社でプロジェクト始動 かりゆしウェアメーカーで余っている生地を再利用し、新たなウェアを製作する「アップサイクルかりゆしプロジェクト」が県内の関係企業4社の協力でスタートした。余剰生地で作られたウェアは11月からレンタルされ、八重山など離島でもサービスを利用できる。 2024/10/15
文化 年度内に基本計画策定 「美術館」機能持ち観光資源に 新博物館 新博物館建設に向け、石垣市は10日、有識者などで組織する基本計画策定委員会を発足させる。新博物館の建設場所、規模、建設手法などを盛り込んだ基本計画を来年3月に策定し、新年度以降、具体的な作業を加速させたい考え。西銘基恭・観光文化課長兼博物館建設準備室長は「美術館的な機能も持たせ、観光資源として活用できる施設にしたい」と期待した。 2024/10/05
文化 人間国宝の作品一堂に 「沖縄の染と織」展始まる 市民会館 石垣市出身の元角川書店専務、桃原用昇さん(82)=東京都在=のコレクションを集大成した「沖縄の染と織の至宝~桃原用昇コレクション八重山展~」(主催・石垣市、沖縄美ら島財団など)が2日から市民会館中ホールで始まった。2~8日の前期、11~20日の後期に分け、国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)7人、県指定重要無形文化財保持者2人の計9人が精魂を込めた染織作品114点が展示される。 2024/10/03
文化 アンガマで家内繁盛祈願 珍問答で笑いも 旧盆(ソーロン)入りした16日、あの世から戻った祖先とされるウシュマイ(爺)とンミー(婆)が、ファーマー(子や孫)を引き連れて家々を回る伝統行事「アンガマ」が始まった。地域の青年会が取り組み、家々では地域住民や観光客などが集合。訪問先ではウシュマイとンミーが仏壇に手を合わせ、地域住民と問答を繰り広げた。 石垣青年会は石垣公民館を出発し、数十人のアンガマ一行が石垣地区を回った。 午後7時ごろ、… 2024/08/18
文化 四ヵ字豊年祭始まる 五穀豊穣と無病息災を祈願 きょう盛大にムラプール 八重山に伝わる最大の伝統行事、石垣市の四ヵ字豊年祭(オンプール)が28日、地域の各御嶽で執り行われ、五穀豊穣への感謝、来夏世の豊作と無病息災を祈願した。各字の優良農家表彰や功績のあった字民には感謝状が贈呈された。29日には新川字会が他の字会を招待し、真乙姥御嶽でムラプールを開催する。 2024/07/29
文化 パーレーで盛り上がり 黒島豊年祭が宮里海岸で 豊作や安全を祈願 竹富町の黒島豊年祭(同公民館主催)が20日、宮里海岸で開催された。島内の宮里、仲本、東筋、保里の4村によるパーレー競走や奉納舞踊が行われ、無病息災と五穀豊穣を感謝した。村対抗のパーレー競走は海上にある「フキ」(浮き具)を先に浜辺まで持ち帰る早さで勝敗を決する。終了後、参加者は会場に立った旗頭の周りで円陣を作り巻き踊りを披露。地域の安寧を祈った。 2024/07/21
文化 新垣幸子さん人間国宝に 県内7人目、八重山上布で初 国の文化審議会(島谷弘幸会長)は19日、国の重要無形文化財と保持者の認定を文部科学大臣に答申した。県内からは八重山上布が重要無形文化財に、制作者の新垣幸子さん(78)=石垣市、同保存会代表=が初の同保持者(人間国宝)に認定された。伝統的な手結(てゆい)による「紺嶋上布(括染上布)」を復活させた功績が高く評価された。八重山上布の認定は県内の工芸技術で6番目、同分野の人間国宝は県内で7人目(物故者を… 2024/07/20
文化 宮良あゆみさん(一般)最優秀賞 デンサ節大会、23人が出場 第21回竹富町デンサ節大会(主催・竹富町民俗芸能連合保存会)が22日、西表島上原の中野わいわいホールで開かれた。各島の小・中学校、公民館、役場の代表と一般公募で集った計23人が、デンサ節の調べに合わせ、情緒豊かに朗々と歌い上げた。最優秀賞には一般の部で宮良あゆみさん(24)=字石垣在住=、子どもの部で冝間正龍君(12)=登野城小=が輝いた。 2024/06/23
文化 「統一独立の琉球なかった」 石井氏が新説、第一尚氏も否定 長崎純心大の石井望准教授が、歴史的に統一独立の「琉球王国」は存在せず、1429年とされる「三山統一」後も群雄割拠の時代が続き、中山の尚氏が東南アジアに貿易を拡大して「琉球大交易時代」が到来した、とする新説を発表した。 15世紀の琉球は山北(本島北部)、中山(本島中部)、山南(本島南部)の3勢力が覇権を争い、中山の尚巴志が1429年に三山を統一したことで琉球王国が誕生したとされている。 ただ①… 2024/06/16
文化 五穀豊穣と地域の安寧祈願 白保種子取祭、馬も疾走 今年の五穀豊穣と地域の安寧を祈願する石垣市白保の種子取祭が8日早朝、同地区で行われた。真謝、波照間、嘉手刈3御嶽の神司がオーセ(拝所)で願いを捧げた後、午前7時ごろからオーセに面する通り・白保公民館の指定文化財「ンマガミチ」を馬が駆ける「カタバル」が行われた。 2024/01/09
文化 大城氏、与那国舞踊研究所受賞 宮良當壯賞、文化継承に貢献 八重山日報社は11月30日、沖縄の言語、文学、芸能の研究に顕著な実績を挙げ、または八重山の祭祀・文化の継承に大きな役割を果たした団体・個人に贈る2023年度宮良當壯賞の受賞者に、研究部門で日本民俗学会会員、元県立高校校長の大城公男氏(86)=那覇市=、地域民俗芸能部門で与那国舞踊研究所(久手堅一子代表)=浦添市=を選んだ。 大城氏は出身地・鳩間島に関する著作「八重山鳩間島民族誌」(2011年)… 2023/12/01
文化 ピアニストの会田牧子さん 宮良長包のひ孫、海外で活躍 「えんどうの花」などで知られる石垣島出身の作曲家、宮良長包(1883~1939)のひ孫が、チェコを拠点にピアニストとして活躍している。那覇市出身の会田牧子さん(46)で、多数のコンクールで入賞し、コンサート活動や後進の指導に力を入れる日々。小さな島が生んだ偉大な才能は、世界を舞台に脈々と受け継がれている。 長包の長女に当たる祖母、孫に当たる母とも音楽教師で、自身も幼いころからピアノの手ほどきを… 2023/11/21
文化 合格者55人が名演 発表会、4年ぶり通常開催 八重山古典音楽コンクール 第44回八重山古典音楽コンクール(主催・八重山古典音楽協会、八重山日報社など後援)の発表会は29日夜、石垣市民会館大ホールで行われた。4年ぶりに通常規模での開催となった今回は、厳正な審査の結果、三線の部に42人、笛の部に8人、太鼓の部に3人、筝曲の部に2人が合格。全合格者55人が高度な技術を披露した。 「鷲ぬ鳥節」の斉唱で幕を開けた発表会は、新人賞受賞者による「鶴亀節」と続き、会場に八重山の音… 2023/10/31
文化 傑作の県外流出に危機感 収集品「将来は石垣市に寄贈」 桃原氏 27日から県立博物館・美術館で始まった「沖縄の染と織の至宝」展に自らの収集品を提供した桃原用昇氏。県内の作家たちが丹精込めて創り上げた傑作が、次々と県外の市場に流出している現状に危機感を抱いたことが、コレクションを始めたきっかけだった。収集品は将来的に、自らの故郷である石垣市に寄贈する意向で、収集品を保存・展示するため「新博物館を早期に建設してほしい」と訴える。 2003年、石垣市在住の県指定… 2023/10/28
文化 「染と織の至宝」一堂に 桃原氏収集、人間国宝らの力作 那覇 石垣市出身の元角川書店専務、桃原用昇氏(80)=東京在=のコレクションを一般公開する「沖縄の染と織の至宝」展(主催・一般財団法人沖縄美ら島財団)が27日から、那覇市の県立博物館・美術館で始まった。石垣市出身の人間国宝・玉那覇有公氏ら8人が精魂込めて仕上げた染織作品80点が来月26日まで展示される。初日はテープカットがあり、沖縄本島だけでなく、東京や八重山からも多数の関係者が会場を訪れた。桃原氏の… 2023/10/28