文化 「サンニヌ台」国天然記念物に 名勝にも、文化財審答申 ヤエヤマシタン自生地追加 与那国・石垣 国の文化審議会は20日、新たな名勝や史跡の指定を盛山正仁文部科学相に答申した。沖縄県内からは、与那国島の南東部海岸にあり、多種多様な生物の痕跡や貴重な断層が良好に保存されている「サンニヌ台」が天然記念物と名勝に指定される。また、国指定天然記念物のヤエヤマシタン2本(指定木)などが自生している石垣市平久保の土地を追加指定し、土地の名称を「石垣島平久保のヤエヤマシタン自生地」に変更する。指定は近く官… 2023/10/21
文化 与那国島で方言サミット始まる 継承へ講演や聞き比べ 2023年度危機的な状況にある言語・方言サミット与那国島大会(文化庁主催)が14日、同町立久部良小学校で始まった。15日まで。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が消滅の危機にあるとした我が国の方言・8言語について、各地域や団体がブースを設け、維持・継承の取り組みを紹介。有識者の講演やアイヌ語や津軽弁と南部弁、与那国語の表現披露、各話者の聞き比べなどが行われている。 2023/10/15
文化 2集落が棒術など奉納 小浜で結願祭、五穀豊穣祈る 国の重要無形民俗文化財に指定されている小浜島の結願祭が9日、同島の嘉保根御嶽で執り行われた。北、南の両集落の人々が棒舞や舞踊を披露。ことしの豊作に感謝し、来年の五穀豊穣を祈った。祭は旧暦8月24日にあたる8日から行われており、正日(ショウニツ)の9日、一般公開された。 2023/10/10
文化 南風に故郷の親を思う 山田たかねさん最優秀賞 17人出場 とぅばらーま大会 独特な旋律に、恋や人生の悲喜こもごもをのせて唄う八重山民謡の最高峰「2023年度とぅばらーま大会」(主催・同実行委員会)が27日夜、石垣市の新栄公園で開催された。17人が出場し、月光の下、それぞれの想いを乗せたとぅばらーまを歌い上げた。最優秀賞には山田たかねさん(40)=宮城県仙台市=、優秀賞に友利宇宙さん(34)=字登野城=と宮城圭さん(36)=字新川=、奨励賞に廣田律子さん(69)=神奈川県… 2023/09/28
文化 キレのある演技に手拍子 7青年会が披露 第35回青年文化発表会 石垣市青年団協議会(登野城吉宗会長)の第35回青年文化発表会が9日夜、石垣市民会館大ホールで開催され、会場には約500人が集まった。今回のスローガンは『雌伏雄飛』。市内の7青年会が出演し、伝統芸能などで若人らしいキレのある演技を披露。満員の観衆を沸かせた。 2023/09/10
文化 祖先の霊、家族で迎え 「見守ってくれてありがとう」 旧盆入り 沖縄で28日、先祖の霊を供養する旧盆が始まった。ンカイビー(迎え日)と呼ばれる旧盆初日、石垣市内では各地で親族一同が集まり、グショー(あの世)から祖先を迎えた。昨年までは新型コロナウイルス禍の影響で、参加人数を減らしたり、集まりを見合わせていたが、今年はようやく通常通りの旧盆を過ごせる家族も多かった。 2023/08/29
文化 子孫繁栄を祈願 地域住民との問答も アンガマ 旧盆入りした28日、市内では、あの世から戻った祖先とされるウシュマイ(爺)とンミー(婆)がファーマー(子や孫)を引き連れて家々を回る伝統行事「アンガマ」が始まった。道ジュネーでは、地域住民が集まり、訪問先ではウシュマイとンミーが仏壇に手を合わせ、地域住民と問答を繰り広げた。 新川青年会(多宇睦重会長)は、数十人のアンガマ一行が新川地区を巡った。 午後7時前、最初に新川字会の唐眞盛充会長(71… 2023/08/29
文化 東京公演前に演舞披露 八重農郷芸部「さらに磨く」と自信 先月末から今月1日まで鹿児島県で開催された第47回全国高校総合文化祭の郷土芸能部門で最優秀賞を受賞した八重山農林高校郷土芸能部(嵩田暁部長)は18日夜、同校体育館で凱旋(がいせん)公演を行った。27日に東京都の国立劇場大劇場で開催される優秀校東京公演で披露する「米(まい)ぬ為(な)し」を保護者や学校関係者の前で堂々と演じた。 凱旋公演は保護者会が主催した。「米ぬ為し」は、稲の種子を耕す場面から… 2023/08/19
文化 黒島で4年ぶり豊年祭 村対抗のパーレー盛り上がる 黒島豊年祭(主催・同公民館)が13日、島内にある宮里海岸で4年ぶりに開催された。島民や島出身の郷友らが参加し、今年の豊作に感謝するとともに、来年の平穏無事を祈願した。村対抗のパーレー(ハーリー)、4村(宮里、東筋、仲本、保里)に伝わる伝統芸能も奉納された。黒島豊年祭は、豊年祭にハーリーを取り入れた八重山でも独特の祭りとなっている。 2023/08/15
文化 4年ぶり通常開催 豊年祭オンプール 五穀豊穣と無病息災を祈願 きょうムラプール 八重山に伝わる最大の伝統行事、四カ字豊年祭のうち、登野城と石垣、大川のオンプールが5日、市内の御嶽で執り行われた。新川字会は3日午後に長崎御嶽(ナースクオン)でオンプールを実施し、5日は午後から新川小学校で産業共進会と祝賀会を行った。四カ字のムラプールは6日午後3時半から真乙姥嶽(マイツバオン)で行われる。 2023/08/06
文化 長崎御嶽でフバナーギ 6日に4年ぶりムラプール 新川字会 新川字会(唐眞盛充会長)は3日午後2時から、長崎御嶽で豊年祭オンプールを行った。同日午前に、台風6号の暴風警報が解除され、役員や関係者のみでフバナーギ(初穂揚げ)を執り行った。祝賀会や奉納芸能などの余興は5日午後3時から新川小学校体育館で開催される。 神司による願い(ニンガイ)の後、役員らが新酒を酌み交わす「ウフミシャグパーシィ(大神酒囃子)」の儀式を行い、一年間の豊作の感謝と、来夏世(クナツ… 2023/08/04
文化 来夏世の豊穣を祈願 4年ぶり大浜でムラプール 大浜公民館(波照間盛一館長)のムラプールが7月30日午後、大浜小学校裏の崎原道路で4年ぶりに通常開催され、五穀の稔りに感謝し、来夏世(くなつゆ)の豊穣と弥勒世果報(みるくゆがふ)の来訪を祈願した。 午後2時からは神司が東の海の彼方から神々を呼び寄せ、来夏世の豊作と安全を願う「カースンヤー願い」が行われ、午後4時からは番所(オーセ)の神前に旗頭、イリク太鼓、弥勒節、与那覇節、黒島節が次々と奉納さ… 2023/08/01
文化 船道亜希さん(黒島)グランドチャンピオン 3部門に20人出場 竹富町デンサ節大会 竹富町制施行75周年記念・第20回竹富町デンサ節大会(主催・竹富町民俗芸能連合保存会)が29日、西表上原の中野わいわいホールで開催された。子どもの部5人、一般の部8人に加え、第20回の節目として歴代チャンピオンが出場する、チャンピオンの部に7人の計20人が、デンサ節の調べに合わせ、情緒豊かに朗々と歌い上げた。グランドチャンピオンには第18回西表島大会チャンピオンの船道亜希さん(38)=黒島=が輝… 2023/07/30
文化 堂々の初舞台 最優秀賞 子どもの部 荒木壮介君(14) デンサ節大会 最優秀賞を受賞し、「緊張したけど、うれしい。歌う時の音程や表情を意識して臨んだ。とても楽しかった」と笑顔を見せた。 つい先日までバドミントンの県大会に出場しており、帰ってきてから母・みささんと祖父に教えを受けながら、猛特訓をして本番に挑んだ。 初参加ではあったが堂々と歌い上げ、会場からは盛んな拍手が送られた。三線のサポートとして、みささんも同じステージで奏で、荒木君の初舞台を後押しした。 … 2023/07/30
文化 2度目の挑戦 最優秀賞 一般の部 真謝マリナさん(28) デンサ節大会 昨年、デンサ節大会に初出場して優良賞を受賞し、2度目の挑戦で最優秀賞に輝いた真謝さんは「ホッとした気持ち。出るからには(最優秀賞を)取りたかった」と安堵の表情を浮かべた。 課題歌詞をよく見て、伝えたい部分をより強調し、言葉を一つひとつ丁寧につむいでメロディに思いを乗せた。 「審査を意識しすぎず、どれだけ聞き手に伝えられるかを意識した。楽しみながら歌うことができた」と笑顔で振り返った。 「八… 2023/07/30
文化 来夏世の五穀豊穣を祈願 5年ぶり、ビッチュルを奉納 川平 川平地区の豊年祭が23日、赤イロ目宮鳥御嶽(アーラオン)、山川御嶽(ヤマオン)、群星御嶽(ユブィスオン)で行われ、今年の豊作に感謝し、来夏世の五穀豊穣を祈願した。赤イロ目宮鳥御嶽では、重さ約60㌔の石を持ち上げ、村に繁栄がもたらされるという「ビッチュル」が5年ぶりに奉納され、地域住民の安寧と無病息災を願った。旗頭も登場し、地元住民や観光客など多くの見物客が集まった。 2023/07/25
文化 安居嶽拝殿が新築落慶 73年ぶりに建て替え 地域住民で完成祝う 石垣市真栄里の安居嶽拝殿新築落慶式典・祝賀会が1日午後、安居御嶽で開催され、多くの地域住民が集まり、拝殿の完成を祝った。以前の拝殿は1950年に建てられたもので、建て替えは73年ぶり。 2023/07/02
文化 古民家を次世代に継承 八重山で県内2番目の支部発足 地域にある古民家を次世代に受け継ぎ、利活用を目指す組織「全国古民家再生協会」の沖縄第2支部の設立総会が20日午後、大濱信泉記念館で開かれた。八重山地区を拠点に、県内2番目の支部として活動する。支部長には一般社団法人八重山古民家協会の味間剛代表理事が就任した。沖縄第一支部の長堂昌太郎会長(代理・有岡哲司副理事長)が参加し、連合会調印式も行われた。今後は連携を強化し、古民家の利活用やまちづくりを含めた… 2023/04/21
文化 伝統の調べ 4年ぶり大合奏 三線奏者ら100人一堂に 石垣市内の三線、琴などの奏者が一堂に集い、八重山の伝統音楽を合奏する「さんしんの日・サンシン大合奏会」(主催・市文化協会)が4日夜、市民会館大ホールで4年ぶりに開催された。節目の20回目となる今回は、奏者を含め計157人が来場。八重山民謡ならではの落ち着いたメロディーが会場全体に響いた。 2023/03/05
文化 4団体 演舞など披露 コンサートで青少年支援 ミヤヒラ70周年記念事業 「ホテルミヤヒラ」「太洋リネンサプライ」など7社を経営する美ら花グループは今年、創業70周年を迎える。同グループは4日、記念事業の一環として、八重山の青少年が出演するコンサートを石垣市民会館大ホールで主催した。 2023/02/05