特集 国境と国民守り3年 南平司令に聞く 陸自与那国駐屯地 島内2カ所の駐在所で勤務する2人の警察官の拳銃だけが島を守る武器だったという与那国島に2016年3月、陸上自衛隊の沿岸監視隊が配備された。 南西諸島の防衛強化のみならず、駐屯地の所属隊員とその家族、約250人が来島したことによる経済効果や、隊員らによる地域へのボランティア活動など、さまざまな恩恵が島にもたらされてきた。 激動する国際情勢、厳しい安全保障環境の中、事態発生時の迅速な対応と継続的… 2019/05/05
特集 【国境を撮る②】尖閣は「台湾統一」の主戦場 70年代、一方的に領有主張 中国 ■日本人の開拓史がある国境の島・尖閣諸島の領有権を、突如として中国が主張した 60年末に国連の海底調査団によって東シナ海に海底油田が存在する可能性が浮上すると、71年から突如、中間人民共和国(中国)が〝尖閣は台湾の領海にあり、台湾は中国の領土だから中国のものだ〟と荒唐無稽なことを主張し始めた。 つまり、「日中間に領土問題は存在しない」というのが事実。向こうが一方的に「領土問題」を作ろうとしてい… 2019/05/03
特集 【国境を撮る①】開拓の歴史 尖閣から見る 「日本人の血と汗 実感」 2012年に尖閣諸島が国有化されて6年半。フォト・ジャーナリスト、山本皓一氏(76)は国境や領土が衆目を集める以前から、尖閣諸島、北方領土、竹島などの「日本の国境」をテーマに、30年近くにわたって全島上陸し、取材を続けている。石垣市登野城に属する尖閣諸島には9回訪れ、国境の姿をカメラに収めてきた。日本にとって国境の島々とは何なのか、そして現場で何を見、どのような思いを抱くようになったのか。山本氏… 2019/04/29
特集 移設容認「間違いでない」 島尻氏、今後は白紙 衆院3区補選で落選した島尻安伊子氏は「大変に多くの支持者の皆様に力添えをいただいたが、結果が出せず大変申し訳ない。応援してくれた皆様に心から感謝を申し上げたい」と頭を下げた。「一兵卒として皆さまと進ませていただきたい。今後については白紙だが、前向きに考えていきたい」と述べた。 米軍普天間飛行場の辺野古移設について「普天間の危険性除去の必要性を考えた時に、辺野古移設が一番の現実的解決方法だと思う… 2019/04/22
特集 【解説】自民 参院選へ一層苦境 屋良氏 問われる公約実現性 衆院3区補選は、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する屋良朝博氏が初当選し、辺野古移設に対する県民の反発が改めて浮き彫りになった。夏の参院選に向け、辺野古移設を容認するスタンスで臨む自民は一層苦境に立たされそうだ。ただ、安倍政権は選挙結果にかかわらず移設工事を推進する考え。「辺野古移設なしで普天間は返還可能」と訴える屋良氏の公約は、早々に実現性を問われることになる。 今選挙は昨年9月の知事選と… 2019/04/22
特集 屋良氏が初当選 辺野古移設反対、自民破る 衆院3区補選が21日投開票され、新人で無所属のフリージャーナリスト、屋良朝博氏(56)が新人で元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明、維新推薦=を破り、初当選を果たした。昨年9月の知事選に続き、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設に反対する候補が、安倍政権が支援する候補を破って勝利した。選挙結果は、同様の対決の構図になる夏の参院選にも影響を与えそうだ。 衆院補選は前任者である玉… 2019/04/22
特集 衆院3区、屋良氏リード 島尻氏猛追、大阪も自民苦戦 共同通信世論調査 共同通信社は12、13両日、衆院沖縄3区、大阪12区の補欠選挙に関する電話世論調査を実施し、取材結果を加味して情勢を探った。沖縄3区は無所属新人で国政野党の支援を受けるフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)が優位に立ち、自民党新人で元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)=公明、維新県総支部推薦=が猛追している。大阪12区でも自民党候補が苦戦している。どちらも3割以上の有権者が投票先を決めておらず、… 2019/04/14
特集 子の貧困対策など実績強調 島尻氏、うるまで支部大会 衆院3区補選 21日に投開票される衆院沖縄3区補選に立候補している元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明・維新推薦=は11日、うるま市で支部総決起大会を開き、支持を訴えた。大臣就任後、子どもの貧困対策事業に力を入れた実績について「(予算確保を)首相と官房長官に直談判した」と強調した。米軍普天間飛行場の辺野古移設については「国際情勢や安全保障が安定したら辺野古(に造った)滑走路が民間で使えるよう模索… 2019/04/12
特集 参院選比例に丸山、比嘉氏 自民公認へ最終調整 自民党は夏の参院選比例代表に、現職丸山和也氏(73)と元衆院議員比嘉奈津美氏(60)を公認する方向で最終調整に入った。丸山氏は党内規で定める「70歳定年制」の対象だが、特例で認める。比嘉氏は日本歯科医師連盟が推す見通しだ。党幹部が10日、明らかにした。 比嘉氏は、沖縄県歯科医師連盟理事長を経て2012年衆院選で沖縄3区から初当選し、環境政務官などを歴任。17年衆院選で、自由党幹事長だった玉城デ… 2019/04/12
特集 一騎打ちへ舌戦過熱 衆院3区補選、投開票まで2週間 玉城デニー氏の知事転身に伴い、21日に投開票される衆院沖縄3区補選は投開票まで2週間に迫った。元沖縄担当相で新人の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明推薦=と、フリージャーナリストで無所属新人の屋良朝博氏(56)による一騎打ちとなる見通し。焦点の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設を巡っては、島尻氏が容認、屋良氏が反対を表明している。告示は9日。 両氏は相次いで事務所開きを行い、各地の支部… 2019/04/07
特集 新時代へ向け西暦と両立を 1日午前、新元号「令和(れいわ)」が公表された。「令和」の意味や確認される限りで有史以来初となる国書を典拠とした意義、日本人にとって「元号」が持つ価値などについて、日本法制文化史が専門で皇室史に造詣の深い、京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所教授の所功(ところ・いさお)氏(77)に、八重山日報社が尋ねた。 ―新元号は「令和」 良い文字であり、良い出典。 非常に「読み易く、書き易い」という… 2019/04/02
特集 基地、振興策で相違 衆院3区補選 予定候補者インタビュー 衆院沖縄3区補選は21日投開票される。八重山日報社は、立候補を予定している元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明推薦=と、フリージャーナリストの屋良朝博氏(56)に政策などをインタビューした。質問項目は①立候補の動機②米軍普天間飛行場の辺野古移設問題をどう考えるか③沖縄振興策④子どもの貧困問題をはじめとした福祉政策⑤玉城デニー県政の評価⑥安倍晋三政権の評価⑦政策をどう実行するか―の7… 2019/04/01
特集 【日報の本棚】人口減少と自衛隊 ロバート・D・エルドリッヂ著 「人口減少で最もダメージを受けるのは自衛隊」と指摘する、元在沖海兵隊幹部のロバート・D・エルドリッヂ氏。若者の人口が50年後には半減すると言われる中、出動できる自衛隊員が激減することを防ぐため「今すぐ動かなければ手遅れになる」と、15の提言を明らかにする。 エルドリッヂ氏は「『人口減少』と『自衛隊』の問題の関連性や深刻さを、日本人は、少なくともメディアといわゆる知識人はまったく分かっていない」… 2019/04/01
特集 候補者選考過程を疑問視 知事支持の県民有志が署名 参院選 玉城デニー知事を支持する県民有志で構成される「『県民の声』100人委員会」のメンバーらが15日、県庁記者クラブで会見し、7月の参院選で県政与党の候補者選考過程を疑問視。改めて候補者選考会議を設置するよう求めた。同日から署名活動も開始した。 2019/03/16
特集 屋良氏が政策発表 非武装化など米軍削減策を主張 衆院3区補選 4月21日に投開票される衆院沖縄3区補選に立候補を予定しているジャーナリストの屋良朝博氏(56)は10日、那覇市内の事務所で記者会見し、政策を発表した。沖縄経済や県民の暮らし・生活を支えながら米軍の基地問題を解決する施策を具体化した。 「経済・暮らし・生活編」と「米軍基地編」の2つに分け、生活編では、中北部地区への中継貿易拠点の形成や、本部町からやんばる地域を巡るLRT(路面電車)構想などを列… 2019/03/11
特集 石田辰夫氏が出馬会見 「困窮者救済、実現させる」 衆院沖縄3区補選 元県職員の石田辰夫氏(66)=那覇市=は5日、県庁記者クラブで会見し、4月21日に投開票される衆院議員選挙沖縄3区補選に出馬する発表した。政策発表では、生活困窮者の救済を訴え、公務員の給与カットなどを訴えた。労働者の団結や、皇室費の削減などの必要性も主張した。 同補選には、元沖縄担当大臣の島尻安伊子氏やジャーナリストの屋良朝博氏、弁護士の瑞慶山茂氏も立候補を表明している。 2019/03/06
特集 「宜野湾市民忘れないで」 普天間返還訴え孤軍奮闘 24日投開票の「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票に向け、県内では埋め立て反対を訴える活動が活発化する一方、賛成派の組織的な動きはほとんど見られない。こうした中、埋め立てに賛成するよう訴えるチラシを県民に配布し、孤軍奮闘するのが元宜野湾市議の平安座唯雄さん(73)=同市=だ。「普天間飛行場の危険性にさらされている宜野湾市民のことを忘れないでほしい」と、県民に普天間飛行場問題… 2019/02/19
特集 島尻氏が立候補宣言 3月2日に正式表明予定 衆院沖縄3区補選 4月21日に実施される衆院3区補選に立候補を予定している元沖縄担当大臣の島尻安伊子氏は17日、支持者らが沖縄市で開いた会合であいさつし、「正式には発表していないが、この場で補欠選挙に立候補を宣言する」と述べ、事実上の出馬宣言を行った。衆院3区補選を巡っては、玉城デニー知事を支える県政与党・国政野党は既に元ジャーナリストの屋良朝博氏を擁立。15日には、後援会の事務所開きを沖縄市で行っており、現在のと… 2019/02/18
特集 実り多い自主トレに 西武ライオンズ・平良海馬投手 10日から石垣島で自主トレーニングを行なっていた埼玉西武ライオンズの平良海馬投手(19)=八重山商工高校出身=は自主トレを終え、25日、島から飛び立つ。米大リーグのシアトル・マリナーズの菊池雄星投手と、埼玉西武ライオンズ・高橋光成投手、佐野泰雄投手の3人からのアドバイスや、専門家の下での勉強会を通じて、実り多いものとなった。トレーニングの成果や、プロ2年目となる今後の課題を聞いた。 ―自主トレ… 2019/01/25
特集 【日報の本棚】政治学者が実践する流されない読書 岩田温著 マスメディアやSNSなど、情報が過剰とも言うべき現代にあって、自分自身で一つひとつの情報を吟味するには、読書によって培われた「思想的軸」が必要になる。新進気鋭の政治学者が説く、自分らしく生きるための読書論。 著者は自分自身の経験から「流されない読書法」として「あえて自分と違う考え方の本を読む」「大著を読む。読み終えれば自分が変わったような感覚が得られる」「小品でも読めば人生についての考え方が変… 2019/01/18