社会 石垣市の尖閣調査、終了 中国海警、約1㌔まで接近 3回目となる石垣市の尖閣諸島海洋調査が27日、終了した。国会議員団を乗せた2日目の調査を終え、民間のサルベージ船が同日午後5時すぎ、石垣港に帰港した。中国海警の艦船は調査船まで最短約1㌔まで接近。海保の巡視船が警護し問題なく調査船は航行できたが、ドローンの飛行回数は1回のみに制限した。 2日目の調査に参加したのは、中山義隆市長や東海大学の山田吉彦教授、自民党から議連「尖閣諸島の調査・開発を進め… 2024/04/28
社会 「敵基地攻撃は憲法逸脱」 知事、自衛隊配備で改めて見解 視察のため石垣入りしている玉城デニー知事は25日、ユーグレナ離島ターミナルの尖閣諸島情報発信センターや石垣港のクルーズバース、登野城地区魚類養殖場などを視察し、沖縄本島に戻った。新石垣空港で報道陣の取材に応じ、尖閣諸島問題について「石垣市による広報活動は非常にありがたい」と評価した。 尖閣諸島情報発信センターは、石垣市がふるさと納税を活用し設置。石垣港離島ターミナル内に、尖閣の歴史を紹介するパ… 2024/04/26
社会 石垣市長ら横断幕で歓迎 防衛協「市民に安心与える」 24日に行われた石垣駐屯地の災害物資輸送訓練(徒歩行進)では、宿舎前や総合運動公園で隊員家族や八重山防衛協会のメンバーらが出迎え、声援を送った。中山義隆市長も訓練を視察。「市民の命を守る訓練だ。市は全面的に協力したい」と強調した。 午前8時ころ、ルート横にある自衛隊宿舎では、現役隊員やその家族が出迎えた。隊員とハイタッチをする子どももおり、訓練参加者も笑顔を見せた。 井上雄一朗司令も出迎え隊… 2024/04/25
社会 災害想定し徒歩訓練 隊員ら16㌔往復、支援物資輸送 石垣駐屯地 陸上自衛隊石垣駐屯地は24日、災害で市内の道路が寸断された状況を想定し、物資輸送訓練を徒歩で実施した。40代から20代前半の隊員約30人と支援員10人が参加。駐屯地を出発後、県道87号線の歩道を歩き中央運動公園の屋内練習場に到着。物資を降ろしたあと、同じルートで駐屯地に戻った。約16㌔の道のりを5時間ほどかけて往復した。同駐屯地が施設外で徒歩訓練を行ったのは初めて。 2024/04/25
社会 池(男子)、山田(女子)初V 石垣島Tアスロン、完走率90%超 石垣島トライアスロン2024(主催・同実行委員会)は21日、石垣市内で行われ、男子は池隆礼(32)=八重瀬町=が2時間5分24秒、女子は山田梓(28)=愛知県みよし市=が2時間23分10秒で優勝を果たした。ともに大会初制覇。スイム、バイク、ランを3人で分担するリレー種目は「IshiTora―Go!」が制した。個人の部に1014人(完走者946人)、リレーに67チーム(同64チーム)が出場、完走率… 2024/04/23
社会 「誤った発信撤回を」 仲村氏、国連での活動報告 沖縄先住民族 2008年から6度にわたり、国連が日本政府に「琉球・沖縄の人々を先住民族と認め、権利を守るよう」勧告していることを撤回させようと、国連があるスイス・ジュネーブを訪れ、スピーチやサイドイベントを行った日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚理事長らは18日、県庁で報告を行った。 仲村氏らは3月20日、国連人権理事会でスピーチした。仲村氏は「県議会や沖縄社会で先住民族と宣言されたことは一度もないし、議論… 2024/04/21
社会 大嵩地区農地で散水 国営事業、西部初の供用開始 2021年から着工していた国営かんがい排水事業「石垣島地区」で19日、大嵩地区(川平)の新規受益農地に農業用水の供用が開始された。2014年から実施する国営事業(2期)で、石垣市西部地区での供用開始は初めて。 石垣島は底原ダムなど4ヶ所ダムの運用で農業用水が確保されているが、末端かんがい施設が未整備の地域では、干ばつ被害が多発している。 西部地区では2021年度から3年かけ、排水施設8・5㌶… 2024/04/20
社会 日米協力の重要性強調 米研究員「西太平洋の平和維持」 在沖米国総領事館は18日夕、「日米間の海上安全保障協力」をテーマにした講演会を大濱信泉記念館で開いた。米国の外交政策研究所のフェリックス・K・チャン上級フェローが講師を務め、南西諸島や台湾を含む西太平洋の平和を維持するため、自衛隊と米軍が相互運用性を高めるべきと指摘。先島諸島で進む陸上自衛隊の増強は、「日米両国の海洋協力にとって重要」とした。 2024/04/19
社会 2月、約11万人来訪 八重山の入域観光客数 前年比3万人増、コロナ前超え 県は15日、今年2月の八重山入域観光客数は11万1901人だったと発表した。対前年同月比で3万188人(36・9%)増加した。新型コロナウイルス禍前の2019年2月を上回った。 2024/04/18
社会 オリジナル切手を販売開始 西表島のイリオモテヤマネコ 日本郵便株式会社沖縄支社(金城等支社長、本社・那覇市)は15日、オリジナルフレーム切手「西表島のイリオモテヤマネコ」の販売を開始した。この日、発売を記念して竹富町役場で贈呈式が開かれ、先島地区連絡会の与那覇寛倍統括局長と赤山健治副統括長が前泊正人町長、環境省西表自然保護官事務所の石原航自然保護官に切手を贈呈した。 2024/04/17
社会 海自の水中処分母船が寄港 石垣、あすから一般公開 海上自衛隊沖縄基地隊(うるま市)所属の支援船「水中処分母船・YDT06」が11日午後5時半ごろ、石垣港に寄港した。第1岸壁に接岸し14日午後まで停泊する。寄港目的は補給で、燃料と真水を搭載する予定。 2024/04/12
社会 漁港の不法投棄抑止 防犯カメラ31台設置 石垣市の漁港で窃盗や産業廃棄物の不法投棄が問題となっていることを受け、八重山漁協は市の支援を受け、10日までに各漁港へ防犯カメラを設置した。設置数は石垣漁港13台、登野城漁港14台、伊野田漁港2台、伊原間漁港2台の計31台。石垣市の2023年度企業版ふるさと納税を活用し、予算は約300万円。犯罪抑止の効果が期待される。 2024/04/11
社会 5千人以上が一時避難 字会役員ら誘導に協力 台湾付近を震源地とした地震で津波警報が出たことを受け、石垣市によると、市内で避難所に指定された小中学校、公民館などには延べ5155人が避難した。石垣港からは、津波を避けるため漁船などが続々と出港し沖合に停泊した。 市内の道路では、バンナ方面に向かう車両が列をなした。特に市民会館からバンナ方面の桃林寺西通り線では、石垣島に津波が到達した午前9時52分になってもJAおきなわ八重山支店前の交差点まで… 2024/04/04
社会 トイレを「ジェンダーレス」に 性的少数者に配慮、離島航路初 安栄観光 (有)安栄観光(森田安高社長)はこのほど、所有する各船舶の船内トイレに「オールジェンダーレストルーム」の表示を掲げた。石垣島と竹富町内の各離島を結ぶ「離島航路」で運航する船舶会社としては初めての措置。 2024/04/03
社会 石垣駐屯地 開設1年で式典 観閲行進や装備品展示も 隊員家族や地域住民約1300人 石垣駐屯地で30日、創立1周年記念式典が行われた。市民に隊員の活動を紹介するため、式典や観閲行進、装備品展示が行われた。来賓や隊員家族、住民など約1300人が来場。輸送車の体験試乗や那覇駐屯地から派遣された第15音楽隊の演奏を楽しんだ。 式典には、隊員約600人中165人が参加。国旗や八重山の3市町旗も掲げられた。 今年1月の能登半島地震や支援任務中の海保機事故、昨年4月の宮古沖陸自ヘリ墜落… 2024/03/31
社会 いじめ小中で約千件 ソフト導入や弁護士委嘱へ 石垣市 石垣市いじめ問題対策連絡業議会(小浜美佐子会長)が27日、市役所で開かれた。市教育委員会の報告によると、市内の公立小中学校で今年度のいじめ認知件数は小学校が972件、中学校が24件。このうち、小学校では572件(58・84%)、中学校では13件(54・16%)が解消した。いじめが認知されたのは小学校19校中14校、中学校9校中6校。市教委は「いじめを認知していない学校でも、実際には解消に向けた対… 2024/03/28
社会 伊舎堂隊の精神たたえる 慰霊祭、来年で締めくくり 1945年3月26日、陸軍特攻第1号として故郷の石垣島から出撃し、慶良間諸島沖の米艦隊に突入して沖縄戦の火ぶたを切った伊舎堂用久中佐(戦死時大尉、二階級特進)と隊員の慰霊祭(主催・同実行委員会)が26日正午から、石垣市南ぬ浜町にある顕彰碑前で開かれた。実行委はメンバーの高齢化などにより、戦後80年の節目である来年を最後に、慰霊祭を締めくくることにしている。 2024/03/27
社会 「台湾有事かと思った」 海保射撃訓練、驚く市民も 石垣海上保安部(中田光昭部長)所属の巡視船2隻が21、22の両日、石垣島北端の平久保崎灯台沖約30㌔の海域で射撃試験を実施した。参加したのは先月22日に新しく配備された巡視船「やえやま」「はてるま」の2隻。 「やえやま」は40ミリ機関砲、「はてるま」は30ミリ機関砲をそれぞれ装備している。 射撃試験が行われた当日、平久保周辺の住民は大砲の発射音のような音を聞いた。23日には同地域が校区だった… 2024/03/26
社会 【やいまぴとぅ⑫】書に学んだ人生の極意 沖国大校友会事務局長 富村用助さん(70) 幼少時代から慣れ親しんだ書道に、人生の極意を学んだ。「没頭するものがあることは、人生の助けになる。書道があったから今がある」。70歳を迎えた現在も仕事を終えて帰宅すると、毎日、墨と硯が置いてあるテーブルに向かい、一心に筆を執る。 1954年2月、与那国島に役場職員の父、石戸さんと、主婦のハツエさんの次男として生まれた。8人きょうだいのにぎやかな家庭だったが、子だくさんだけに生活は楽ではない。毎… 2024/03/24
社会 「ドクター・ゼロ」に不安広がる 農家「家畜なら無医師で良いのか」 経済的損失への懸念も 与那国 与那国町から今年度末で常駐の獣医師が不在となる。与那国島では、町天然記念物の与那国馬をはじめ、肉用牛などの家畜が約1600頭(2020年末)飼育されている。今後は、八重山家畜診療所から派遣される獣医師が毎月2回、数日ずつ滞在して診療するという。感染症などには万全の備えをするとしているが、農家の間には「出産や急病への対応はどうする」と不安が広がっている。(山下夏行) 2024/03/24