視点 【視点】自立の覚悟求められる沖縄 沖縄振興特別措置法が来年3月で期限切れとなることを受け、内閣府が「新たな沖縄振興策の検討の基本方向」を発表した。「今一度、法的措置を講じ沖縄振興策を推進していく必要がある」と指摘しており、河野太郎沖縄担当相は22年の通常国会に関連法案を提出する方針だ。 沖縄は、本土から海で隔てられているという地理的要因、悲惨な沖縄戦や米軍統治の経験といった歴史的要因によって、まだまだ多くの分野で本土に比べ立ち… 2021/08/26
視点 【視点】民主主義を直撃するコロナ 新型コロナウイルス「第5波」が驚異的な勢いで沖縄を呑み込んでいる。20日から旧盆入りするが、帰省客などで人の移動が活発化すると感染爆発に拍車が掛かりかねない。県は今年の旧盆について、同居家族のみで静かに過ごすよう呼び掛けている。 県内では酸素吸入が必要な中等症患者も入院が困難となり、離島でも八重山、宮古の両病院が一般外来診療を停止した。4度にわたる流行の「波」に耐えてきた医療だが、5度目の「波… 2021/08/20
視点 【視点】アフガン民主政権が瓦解 アフガニスタンで反政府勢力タリバンが首都カプールを制圧し、勝利宣言した。2001年の「9・11テロ」をきっかけに米国などが侵攻し、タリバンを排除して樹立した民主主義政権はあっけなく瓦解した。 タリバンは1996年に政権を掌握し、音楽などの娯楽を禁止し、イスラム教経典「コーラン」の教えを厳格に解釈したイスラム原理主義的な政策を推し進めた。 特に女性に対する抑圧的な政策で知られ、女性が教育を受け… 2021/08/17
視点 【視点】満身創痍だが価値ある五輪 東京五輪では八重山関係選手も活躍した。とりわけ印象深いのは、野球日本代表メンバーで石垣市出身の平良海馬選手が八重山勢初のメダリストになったことだ。それも金メダルである。登板機会は短かったが、世界の舞台で堂々と投球を披露した姿は、住民に誇りと感動を与えた。 自転車男子ロードレースでは、石垣市出身の新城幸也選手が五輪3大会連続出場の偉業を成し遂げた。メダル争いには絡めなかったが「最高だった。これ以… 2021/08/13
視点 【視点】今後の八重山の政局に大きな影響 任期満了に伴う与那国町長選が8日投開票され、無所属新人で元町議会議長の糸数健一氏が自民公認、公明推薦の前町議会議長、前西原武三氏、元町議の池間龍一氏を破って初当選した。 糸数氏は4期16年続いた外間守吉町政からの路線転換を訴えてきた。また1999年以来、町長選では自民党公認候補が6期連続で当選しており、糸数氏は22年ぶりの「非自民町長」となる。大きな政権交代の波が押し寄せることになる。 与那… 2021/08/10
視点 【視点】コロナ対策の不信払拭を 沖縄は新型コロナウイルス「第5波」に突入し、新規感染者数は27、28日と連続して過去最多水準の300人超となった。 感染者急増の大きな要因と見られるのは、従来株に比べ約2倍の感染力があるとされる「デルタ株」の流行だ。インドで悲惨な感染爆発と医療崩壊を引き起こした変異株である。 玉城デニー知事は「流行の主体がデルタ株に置き換わっている」と述べ、沖縄でもデルタ株が主流になったとの見方を示した。 … 2021/07/29
視点 【視点】世界遺産、ゴールでなくスタート 国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は26日、日本の「奄美大島、徳之島、沖縄島(おきなわじま)北部および西表島」の自然遺産登録を決めた。 沖縄県民としては、西表島、沖縄本島北部の世界的価値が認められたことは誇りだ。だがそれ以上に、豊かな自然環境や生態系を後世に引き継いでいく責任を自覚しなくてはならない。 奄美・沖縄は、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄本島と西表島の4島にまた… 2021/07/27
視点 【視点】「第5波」の様相 連休に備えを 沖縄の新型コロナウイルス感染拡大が「第5波」突入の様相を呈している。22日からは4連休が始まり、観光客の来県や県民の動きが活発化すると予想されており、対応を誤ると事態がさらに深刻化しかねない。 県内の感染者数は19日まで7日連続で前週の同じ曜日を上回っている。70人台や80人台という「第4波」当時に匹敵する高水準の日も見られるようになった。感染者数が増加傾向にあるのは間違いなく、感染力が極めて… 2021/07/20
視点 【視点】防衛白書 中国の脅威直視 政府の2021年度防衛白書は、中国への警戒感を前面に打ち出した内容になった。 中国は石垣市の尖閣諸島周辺で艦船の常時航行や領海侵入を繰り返している。出漁した地元漁船が中国艦船から接近や追尾といった威嚇行為を受けることも常態化している。 白書では中国艦船による尖閣周辺海域での領海侵入や、艦船に武器使用を認めた中国海警法施行などを挙げ「状況はますます深刻化している」「東シナ海や南シナ海などの海域におい… 2021/07/15
視点 【視点】県と国 信頼関係あるのか 県と国の信頼関係は崩壊しているのではないか。玉城デニー知事は記者会見で、政府が新型コロナウイルス拡大に伴う沖縄の緊急事態宣言延長を決めたことを「報道で知った」と明らかにした。 知事はこの日、今月11日で緊急事態宣言を終了させ「まん延防止等重点措置」に移行するよう西村康稔経済再生相に電話で要請したばかりだった。 国が要請に応じるどころか、県に事前に相談もせず宣言延長を決めたことは「沖縄の新型コ… 2021/07/10
視点 サンゴ移植、政治介入は疑問 米軍普天間飛行場移設に向け、農相が移設先である辺野古海域のサンゴ礁移植を許可するよう指示したのは違法だとして県が取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷は6日、県の上告を棄却した。 県の主張が通れば、行政の恣意的な許認可権行使が容認されかねない。最高裁判決はおおむね納得がいく内容だ。 辺野古海域の埋め立ては2013年、当時の仲井真弘多知事が承認。防衛省沖縄防衛局は埋め立て海域にある計約3万9… 2021/07/08
視点 【視点】習氏演説 中国への疑念強めただけ 中国共産党の創建100年を記念する祝賀大会が1日、北京で開かれ、演説した習近平党総書記(国家主席)は、台湾統一が「党の歴史的使命」と述べた上で「いかなる台湾独立のたくらみも粉砕する」と強調した。 口先では「平和的な統一」という言葉を使ったものの、演説の内容は台湾への直接的な脅迫にほからなない。台湾で対中政策を主管する大陸委員会は「わが政府は国家主権と台湾の民主主義・自由を守る」と即座に反発した。 … 2021/07/02
視点 【視点】住民投票、欠陥条文の削除は妥当だ 石垣市議会は6月28日の6月定例会最終本会議で、議員提案の自治基本条例改正案を賛成多数で可決した。2010年の条例制定以来の抜本的改正だ。 とりわけ注目を集めたのは、住民投票制度の条文削除である。市民団体が同条例を根拠に、石垣島への陸上自衛隊配備の是非を問う住民投票の実施を求めて裁判闘争を展開している。一、二審とも市民団体が敗訴したが、争いは最高裁までもつれこんでいる。 今回の改正に、市民団体や野… 2021/07/01
視点 【視点】「辺野古」言及、追悼にそぐわぬ 「慰霊の日」の23日、県主催の沖縄全戦没者追悼式が糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれた、玉城デニー知事は「平和宣言」で「辺野古新基地が唯一の解決策という考えにとらわれることなく『新たな在沖米軍の整理・縮小のためのロードマップ』の作成と、目に見える形で沖縄の過重な基地負担の解消を図っていただくことを要望する」と述べた。 戦火に倒れた人たちに哀悼を捧げる追悼式の場で、知事が辺野古移設問題を持ち出すのは… 2021/06/24
視点 【視点】慰霊の日 平和のため何をすべきか 沖縄戦の終結からきょう23日で76年。島々が鎮魂の思いに包まれる「慰霊の日」が今年も巡ってきた。 沖縄本島では熾烈な地上戦が行われ、多くの住民が犠牲になった。八重山でもマラリア有病地帯に疎開した3000人余の住民が無念の死を遂げた。 戦没者は日米双方で20万人超とされる。「慰霊の日」は二度と同様の悲劇を繰り返してはならないという決意を新たにする日でもある。 沖縄戦を振り返る時、沖縄本島も八… 2021/06/23
視点 【視点】世界に羽ばたく離島出身者 石垣市出身で八重山商工卒の西武・平良海馬投手(21)が東京五輪の野球日本代表に内定した。平良投手は今シーズン、開幕から32試合連続無失点のプロ野球記録を達成したばかりで、相次ぐ朗報に故郷の石垣島は沸いている。 東京五輪には自転車ロードレースで石垣市出身の新城幸也選手(36)も出場を決めている。人口5万人弱の小さな島から同時に2人の日本代表が誕生するのは、快挙と呼ぶほかない。 コロナ禍で漂う沈… 2021/06/17
視点 【視点】中国のワクチン外交と台湾、沖縄 中国が台湾に露骨な「ワクチン外交」を仕掛けている。尖閣諸島問題で対中最前線にある沖縄県民にとっても、中台の緊張は他人事ではない。 新型コロナウイルスが再拡大している台湾はドイツ・ビオンテック製のワクチンを購入しようとしたが、中国の妨害で失敗した。蔡英文総統が明らかにした。 中国は自国製のワクチン使用を台湾に強要しているが、蔡政権は拒否し、両者の対立が深まっている。中国には、蔡政権に揺さぶりを… 2021/06/03
視点 【視点】5回目緊急宣言 島の医療守れ 政府は23日から6月20日までの期間、沖縄県を新型コロナウイルスの緊急事態宣言対象地域に追加した。沖縄はこれまでに独自の緊急事態宣言を3回出しており、政府が昨年4月、全国に発令した1回目の緊急事態宣言も含め、実に5回目の緊急事態宣言下に入った。 県内では25日、過去最多となる256人の感染が確認され、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数も全国ワーストと深刻な状況だ。5月の大型連休で人の移動が… 2021/05/26
視点 【視点】もはや感染爆発に近い八重山 「第4波」と言われる新型コロナウイルスの感染拡大が県内全域で深刻化している。県内の新規感染者数は19日、初めて200人を突破した。八重山でも5月に入り、20日そこそこで約120人もの感染者が確認される驚異的なペースだ。もはや感染爆発に近いと見るべきではないか。 県は19日、国に対し、緊急事態宣言の対象地域追加を要請した。県独自の宣言も含めると、今年1月以来、4回目の緊急事態宣言となる。前回の宣言は… 2021/05/20
視点 【視点】復帰49年 離島振興が最重要課題 沖縄は15日、復帰49年を迎えた。来年の復帰半世紀がいよいよ目前に近づいてきたという感じだ。 玉城デニー知事は復帰49年に当たってコメントを出し、復帰後、社会資本の整備が進み、観光・リゾート産業や情報通信関連産業が成長したことを評価。一方で課題として米軍基地の過重負担をはじめ、全国に比べ低い県民所得、子どもの貧困などを挙げた。 復帰後、沖縄の発展はめざましい。国境離島というと本来は「辺境の地… 2021/05/19