【金波銀波】北朝鮮が韓国、米国との首脳会談を開き、…
北朝鮮が韓国、米国との首脳会談を開き、東アジアに融和ムードが広がる中、「圧力一辺倒の日本だけが蚊帳の外に置かれている」という報道が目立つ。その「圧力」こそが北朝鮮の軟化を引き出したのだが◆もっとも北朝鮮が本気で相手をしているのは米国だけで、日本に当事者能力がないと言うなら、韓国も事情は同じだろう。核や拉致問題の具体的な進展もないのに、日本が「バスに乗り遅れるな」と焦って北朝鮮との直接対話に乗り出…
2018/04/30
【金波銀波】北朝鮮が韓国、米国との首脳会談を開き、…
北朝鮮が韓国、米国との首脳会談を開き、東アジアに融和ムードが広がる中、「圧力一辺倒の日本だけが蚊帳の外に置かれている」という報道が目立つ。その「圧力」こそが北朝鮮の軟化を引き出したのだが◆もっとも北朝鮮が本気で相手をしているのは米国だけで、日本に当事者能力がないと言うなら、韓国も事情は同じだろう。核や拉致問題の具体的な進展もないのに、日本が「バスに乗り遅れるな」と焦って北朝鮮との直接対話に乗り出…
2018/04/30
【視点】南北融和「平和到来」は早計
「南北融和」をアピールする華やかなパフォーマンスに幻惑され、平和到来を確信するのは早計だ。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は韓国の文在寅大統領は27日、軍事境界線のある板門店(パンムンジョム)で会談。朝鮮半島の非核化を打ち出した。しかし大事なのは言葉ではなく行動だ。日本は今後とも国際社会と連携し、北朝鮮が約束を守るかどうか、厳しく追及する必要がある。 南北首脳は手をつなぎながら軍事境界線を越えた…
2018/04/28
【金波銀波】財務省や防衛省の公文書をめぐり…
財務省や防衛省の公文書をめぐり、改ざんや隠蔽が指摘される問題が相次いでいる。能力とモラルが日本一高い組織のはずだった官僚機構の不祥事は「メイド・イン・ジャパン」の信頼性をも根底から揺るがす残念な事態だ◆簡単に言ってしまえば「自らの責任逃れのためにウソをついていた」という問題なのだが、大小の差こそあれ、こんなことは一般の民間企業でも日常茶飯事。関わった人間がとことん正直にすべてを明かし、関与の度合…
2018/04/09
【視点】知事選、4年前とは一変
今秋の知事選に向け、自民党県連や経済界関係者などが3月末、候補者選考委員会の初会合を開き、5月までに候補者を決定する方針を決めた。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力からは翁長雄志知事が再選を狙うと見られており、知事選は保守勢力と「オール沖縄」勢力が激突する構図になる可能性が高い。いよいよ知事選に向けた動きが始動する。 ただ、保守勢力の候補者選びがすんなりと進むかどう…
2018/04/07
【視点】「沖縄本島版」2年目に突入
八重山日報社が昨年4月、「沖縄本島版」の発刊に踏み切ってからきょう1日で1年を迎える。沖縄の言論に新たな風を吹き込みたいと意気込み、社員一同が無我夢中で努力するうち、あっという間に時間が過ぎたという感覚である。ただ今後の道のりは極めて厳しい。 「沖縄本島版」は、県紙2紙を中心とした既存のメディアに加え、より多様な言論を発信する媒体が必要だとする読者の熱い「ラブコール」に応じて登場した。 イン…
2018/04/01
【金波銀波】大仕事を成し遂げたのに…
大仕事を成し遂げたのに、一向に評価されない2人。トランプ米大統領と安倍首相だ◆北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が訪中し、習近平国家主席との会談で非核化実現に意欲を示した。初の米朝首脳会談開催も決まっている。日米による「最大限の圧力」が奏功し、北朝鮮がついに核放棄へ一歩踏み出したと見ていい。北朝鮮のことだから、今後の展開は予断を許さない。しかし強硬な態度を崩さなかった金委員長が、日米の連携プレーによ…
2018/03/30
【視点】陸自配備は容認を明確に
石垣島への陸上自衛隊配備計画などが問われた石垣市長選では、現職、中山義隆氏が3選を果たした。同じ保守系の砂川利勝氏が出馬し、保守分裂選挙となったことで当初「中山氏の当選は厳しいのでは」と見られていたが、ふたを開けてみれば予想外の圧勝で、砂川氏、革新系の宮良操氏を寄せつけなかった。強固な自公選挙協力体制と、中山氏の個人的な人気が勝敗を大きく左右したと見られる。 中山氏は初当選時から若者を中心とし…
2018/03/12
【金波銀波】小さな島の市長選が…
小さな島の市長選が日本の安全保障を左右する。「石垣市長選はどうなっているのか」という問い合わせを全国から受けるようになった。名護市長選に勝るとも劣らない注目度だ◆石垣市は尖閣諸島を行政区域に抱えており、対中摩擦の最前線に立つ。防衛省は「防衛の空白地帯」を埋めるため、奄美大島、宮古島とともに陸上自衛隊の配備計画を進めている。尖閣問題や自衛隊配備計画の行方に直結する市長選である◆従来は自公選挙協力態…
2018/02/17
【金波銀波】米軍普天間飛行場の辺野古移設を…
米軍普天間飛行場の辺野古移設を推進する安倍政権の支援を受けた渡具知武豊氏が名護市長選で当選したが、基地反対派からは「市民は辺野古移設を容認していない」という声が上がっている。報道機関が実施した事前の世論調査で、移設反対の有権者が圧倒的に多かったためだという◆菅義偉官房長官の記者会見でも東京新聞の記者が「どうせ埋め立て工事が進むならしようがない、結果として消極的ではあるが、目の前の生活を豊かにして…
2018/02/13
【視点】名護市長選、夢語った渡具知氏
名護市長選で、自民、公明が推薦する新人の渡具知武豊氏が現職、稲嶺進氏を破って初当選を果たした。渡具知氏は8日の市長就任式で「『輝く名護市』の実現に向けて共に頑張っていこう」と職員に呼び掛け、新たなまちづくりに意欲を示した。辺野古移設をめぐる市民の「分断」克服の決意も語っており、反基地のイデオロギー闘争に終始した前市政とは一線を画す考えだ。新市長の手腕に期待したい。 渡具知氏の勝因は、有権者に夢…
2018/02/09