【金波銀波】あまりに感情的なコメントに
あまりに感情的なコメントにびっくりした。米軍普天間飛行場の辺野古移設工事で、沖縄防衛局が新護岸の工事に着手したことを受けた翁長雄志知事の反応である◆「政府は、なりふり構わず既成事実を作ろうと躍起になっているが、工事が進んでいるように見せかけているだけだ」。現場で抗議する反対派を鼓舞するリーダーのようで、これが行政の長とは、にわかに信じ難い。「あらゆる手法を適切な時期に行使し、これからも全力で戦う…
2017/11/09
【金波銀波】あまりに感情的なコメントに
あまりに感情的なコメントにびっくりした。米軍普天間飛行場の辺野古移設工事で、沖縄防衛局が新護岸の工事に着手したことを受けた翁長雄志知事の反応である◆「政府は、なりふり構わず既成事実を作ろうと躍起になっているが、工事が進んでいるように見せかけているだけだ」。現場で抗議する反対派を鼓舞するリーダーのようで、これが行政の長とは、にわかに信じ難い。「あらゆる手法を適切な時期に行使し、これからも全力で戦う…
2017/11/09
【視点】平和と繁栄支える同盟
来日したトランプ米大統領と安倍晋三首相は共同記者会見で「日米両首脳が、これだけ緊密だったことはない」と強調した。日米両首脳は前代未聞とも呼ぶべき蜜月ぶりをアピールした。 特に安全保障面で、日米同盟の堅固さを示した。日本にとって最大限の外交的成果だったはずだ。 一方でトランプ氏は、米国製の武器を購入するよう安倍首相にクギを刺した。ビジネスマンの横顔を持つ大統領ならではである。外交は一筋縄ではい…
2017/11/07
【金波銀波】沖縄への誘致運動が進む…
沖縄への誘致運動が進む国立自然史博物館だが、誘致が実現した場合、建設場所は沖縄本島北部(やんばる)と八重山へ分散配置する案が有力のようだ◆昨年7月に石垣市で開かれたシンポジウムでも琉球大の関係者が、複数拠点という意味の「ネットワーク型」を明言していたが、4日に国頭村で開かれたシンポジウムのタイトルは、ずばり「ネットワーク型博物館がめざす地域との連携」だった。県内の有識者が強力に推す案のようである…
2017/11/06
トランプ米大統領が初来日へ
トランプ米大統領が5日から就任後初めて来日し、安倍晋三首相との首脳会談で北朝鮮問題などを協議する。日米同盟は日本の平和と繁栄を外交的に担保する役割を果たしている。両国の強固な絆を再確認する場にしてほしい。 米軍基地問題を抱える沖縄では、トランプ氏来日への期待感がさほど高いとは言えない。両国ともに、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を推進する方針を堅持しているが、県内では辺野古移設が新たな基地負…
2017/11/03
【金波銀波】リスクを取って果敢に挑戦し
リスクを取って果敢に挑戦し、結果として失敗した人を、安全地帯にいて何もしなかった人たちが「お前はしくじった」と言って非難する。そんな見苦しい光景が、民進党両院議員総会で繰り広げられた◆希望の党との合流計画を進めたが、政権奪取できなかった前原誠司代表(当時)。「即刻辞任すべきだ」「国民は前原氏を嘘つきだと思っている」。党所属議員たちに容赦なく責めたてられ、前原氏は「これまでの経緯を説明したら、言い…
2017/11/02
【視点】改憲、沖縄から議論発信を
憲法改正の議論が現実味を帯びてきた。衆院選で、安倍政権下での憲法改正に賛同する与党や希望の党、日本維新の会などの改憲勢力が、憲法改正の発議に必要な衆院定数の3分の2以上を獲得したためだ。 沖縄は米軍基地問題や尖閣諸島問題に悩まされ、日本の安全保障が抱える矛盾を体現している。沖縄の視点から、憲法9条改正に向けた潮流を起こしていく好機だ。 残念ながら沖縄では、9条をめぐる論議が活発化しているとは…
2017/10/27
【視点】もはや「オール」名乗れぬ
「沖縄で自民全敗」との観測を覆した。4区の自民前職、西銘恒三郎氏(63)=公明推薦=が、米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を掲げる「オール沖縄」の無所属前職、仲里利信氏(80)に競り勝ち、選挙区の議席を奪還した。 「オール沖縄」は、辺野古移設が県民の総意であると主張する名称だ。しかし、翁長雄志知事が誕生した2014年の知事選以来、辺野古を容認する候補者が初めて国政選挙で勝利した。「オール沖縄」に…
2017/10/24
【視点】最大決戦いよいよ大詰め
今年最大の政治決戦も、いよいよ大詰めを迎えた。安倍晋三政権の是非、憲法改正、消費増税などが問われ、沖縄では米軍基地問題も争点に、与野党が激しい集票合戦を繰り広げた。衆院選は投開票まであと1日に迫っている。 台風の影響による投票率の低下が懸念され、県選管は期日前投票の活用を促す異例の呼び掛けを行っている。投票所には確実に足を運びたい。 選挙期間中に東村で発生した米軍ヘリ炎上事故は、各陣営に衝撃…
2017/10/21
【視点】米軍事故、安全保障再考を 視点
米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリが11日、東村の民間地に緊急着陸し、大破、炎上した。最も近い民家から数百㍍の距離だという。許し難い事態である。地域住民や乗員に死傷者が出なかったのは奇跡的だったが、繰り返される米軍機の事故に県民の怒りは増すばかりだ。 翁長雄志知事は「とんでもない話だ」と憤った。安倍晋三首相は「大変遺憾だ。安全第一で考えてもらわなければ困る」と述べ、米側に原因究明と再…
2017/10/13
【視点】「辺野古」以外に何を語るか 視点
衆院選が10日公示され、沖縄の4選挙区には計12人が立候補した。翁長雄志知事を支える「オール沖縄」勢力と安倍政権の継続を訴える自民の対立を軸に、1区では希望の推薦を受けた維新前職も加わる構図となった。 沖縄で最大のテーマは安全保障だ。全国的に危機感が高まる北朝鮮問題に加え、石垣市の行政区域である尖閣諸島は日々、中国の脅威にさらされている。米軍基地の重い負担を軽減しながら、同時に脅威に即応できる…
2017/10/11