連日の舌戦 応援にも熱 「所得向上」「辺野古阻止」 知事選

<右>街頭で佐喜真氏(中央)の支持を訴える菅官房長官と自民党の小泉筆頭副幹事長=17日、那覇市<左>必勝を期して気勢を上げる玉城氏(中央)。左は創価学会の三色旗を持って駆けつけた野原さん=17日、浦添市

 30日投開票の知事選で、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新推薦=と前衆院議員の玉城デニー氏(58)は連日、街頭で激しい舌戦を繰り広げている。16日に那覇市で行った街頭演説で佐喜真氏は「公約の一丁目一番地は県民所得を上げること」と訴えた。玉城氏は17日に行った街頭演説で米軍普天間飛行場の辺野古移設を取り上げ「戦争準備をさせてはいけない」と阻止を呼び掛けた。

 16日には菅義偉官房長官と自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が佐喜真氏の応援で来県し、佐喜真氏とともに那覇市で街頭演説した。
 佐喜真氏は「県民は対立は望んでいない。イチャリバチョーデー(一度会えば兄弟)、対話で沖縄を前に進めよう」と述べ、政府との連携による沖縄振興を強調。子育て支援、保育料、給食費、医療費の無償化に取り組む考えを改めて示した。
 小泉氏は「全国で一番低い県民所得を放置してはいけない。宜野湾市長として、言葉だけではなく、一つひとつを政治の現場で実現してきた佐喜真さんを応援したい」と支持拡大を求めた。
 また、17日に菅氏を迎えて石垣市で街頭演説した中山義隆石垣市長は「『オール沖縄』と称する団体は共産党が主導権を握り、アイデンティティよりイデオロギーになっている。県政を県民に取り戻す時だ」と玉城陣営を批判した。
 17日、玉城氏は浦添市で街頭演説し「政府が見せかけの対立と分断という嘘とまやかしをつくった。県は堂々と法律の趣旨に従って辺野古埋め立て承認を撤回した。司法は県の主張を認めるべきだ」と強調。「子育て支援、教育費無料化は予算配分を組み換えれば十分にできることだ」と自信を示した。
 玉城氏の隣には、佐喜真氏を支持する公明党の支持母体、創価学会の三色旗を手にした野原善正さん(58)=浦添市=の姿も。「公明党の立党の精神からいえば、翁長雄志知事の平和の思想を受け継ぐ玉城さんを推薦すべきだ。私は辺野古反対だ」と声を張り上げた。玉城氏は「学会員の同志も三色旗のもとに、思いを共有したいと言ううねりをつくってくれている」とたたえた。
 照屋寛徳衆院議員は「玉城氏は翁長知事の遺志を継ぐ。73年前の沖縄戦の悲劇を繰り返してはならない」と述べた。

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