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「オール沖縄」に動揺 2、4区分裂・競合 中道との共闘不透明 衆院選

2026/01/22

次期衆院選に向け、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力に動揺が広がっている。辺野古移設に反対する候補者は2区と4区で分裂選挙に突入することが決定的に。さらに立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」の安全保障政策を巡り、立民の安住淳幹事長から一時、辺野古移設を容認したような発言が飛び出し、立民沖縄県連が野田佳彦代表に抗議する事態に発展した。「オール沖縄」勢力は中道と共闘する構えだが、辺野古移設を巡って中道が今後、どのような態度を示すかも不透明だ。

立民の安住幹事長が辺野古移設への賛否について「新党で整理はまだできていない」と発言を修正した翌21日、「オール沖縄」勢力に属する元職で、元南城市長の瑞慶覧長敏氏が2区に出馬表明した。

「2区で辺野古反対の方々の受け皿になるのは社民党しかいない。(立民と公明は)未整理のまま新しい党を作ったのか。それはあまりにもひどい」

瑞慶覧氏は社民に公認を申請している。「オール沖縄」勢力は瑞慶覧氏と、中道から立候補する現職、新垣邦男氏に分裂する。
革新層の支持者やメディアから「分裂選挙は自民党を利する」と瑞慶覧氏の出馬を批判する声が続出。「オール沖縄」勢力の内部には激震が走っている。

瑞慶覧氏の記者会見に同席した元沖縄平和運動センター議長の山城博治氏は、社民を離党した新垣氏の責任に言及しつつ「一方的に私たちが悪だと指弾されるなら、私たちが『オール沖縄』から抜けないといけないが、そうなると1区から4区まで大きな波乱につながる」と警告した。

辺野古移設に反対する勢力は4区でも中道の新人、砥板芳行氏と、もともと「オール沖縄」勢力の枠組みに加わっていない「れいわ新選組」の現職、山川仁氏が競合する。

修正はしたものの、辺野古移設を容認したような安住幹事長の発言も余波が続く。立民沖縄県連は同日、安住幹事長の発言撤回を求める記者会見を開いた。

副代表の仲村未央県議は「有権者を失望させることになった。大きなダメージだ」と選挙への影響を危ぐ。「(辺野古移設反対を)野党だから言える、与党になったら変わるというのは、一番の根本である有権者の信頼を裏切る発言だった」と自党幹部への不信感をあらわにした。

辺野古移設反対を旗印に、保守と革新を糾合して始まった「オール沖縄」勢力だが、衆院選を目前に、今や構成メンバーである革新内部でも統制が取れない状況になりつつある。