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尖閣 5千㌧級艦船を同時投入 海警法5年、中国「新たな突破」

2026/02/03

中国が海警局に武器使用を認めた海警法の施行から1日で5年となった。第十一管区海上保安本部によると、尖閣諸島(石垣市)周辺の領海外側にある接続水域を航行していた中国海警局の艦船は1日、「海警2301」「海警2503」「海警2304」「海警2502」に交代した。4隻は2日も確認された。尖閣周辺で中国船が航行するのは80日連続。

十一管によると、4隻は5千㌧級2隻、3千トン級2隻で、より大型の5千㌧級が2隻同時投入されるのは異例。中国が尖閣海域に常駐させている艦船の大型化を進める動きの可能性がある。

5千トン級の「海警2503」、3千トン級の「海警2304」は尖閣海域で初確認となる。

海警局は1日、海上での活動を記録した動画をインターネット上で公開した。中国メディアは尖閣近海でのパトロールの映像が含まれ、海警局が公開したのは初めてだと報じた。

海警局の張建明(ちょう・けんめい)局長は1月30日に記者会見し、海警法施行から5年間で「船舶延べ55万隻、航空機延べ6千機が主権維持任務を遂行した」と誇示した。「国家の領土主権と海洋権益を断固守り抜いた」と述べた。

海保によると、2025年に尖閣周辺の領海外側にある接続水域で海警船の航行が確認されたのは計357日に上り、12年の尖閣国有化以降、最多となった。張氏は尖閣周辺での活動について「海空立体の巡航で新たな突破を実現した」と強調した。

13年に発足した海警局は公安省の指導下で活動していたが、18年に中国軍の最高指導機関、中央軍事委員会の指揮下にある武装警察に編入され、「第2海軍化」が進んだ。

台湾を包囲する軍事演習では臨検や拿捕(だほ)の訓練を実施した。フィリピンと領有権を争う南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の周辺で薬物密輸や違法漁船への取り締まりを名目にパトロールを強化し、実効支配の既成事実化を図っている。

2日、尖閣周辺を航行する中国海警局の艦船4隻はいずれも機関砲を搭載している。海保の巡視船が領海に侵入しないよう警告し、監視警戒を続けている。