長年の自然守る活動に栄誉 西表エコプロジェクトに緑綬褒章
緑綬褒章を受章した西表エコプロジェクトの森本孝房代表=24日、八重山日報社
西表島で長年にわたり環境美化活動に取り組んできた「西表エコプロジェクト」が、2026年春の褒章で緑綬褒状を受章した。代表の森本孝房さん(69)は「多くの人の協力があってこそ続けてこられた」と喜びを語った。
同団体は、島内各地でのビーチクリーンや海洋教育を通じ、自然環境の保全と次世代育成に取り組んできたことが評価された。
森本さんは「一生懸命やっていれば誰かが認めてくれる。自分がやりたいというより、あまりにゴミがひどく何とかしたいという思いで続けてきた」と振り返る。「ボランティアだからこそ達成感があり、海がきれいになった時の喜びが原動力になる」と語り、長年の活動を支えてきた思いを明かした。
活動の原点は、兵庫県から移住した約45年前に上原青年会で始めた港の清掃。その後、観光協会青年部や自然公園指導員としての活動を経て、2002年に西表エコプロジェクトを発足させた。
現在は月1回以上のペースで島内の海岸清掃を行うほか、小学校と連携した海洋教育を20年以上継続。回収した漂着ごみの処理費だけでなく、募金や協力金を子どもたちのスポーツ活動に還元するなど、独自の循環型の取り組みも特徴だ。
西表島は面積が広く道路も限られているため、ごみの回収や搬出には多大な労力と費用がかかるという課題も抱える。
森本さんは「子どもは人類の未来。自然の中で仲間と協力し何かを成し遂げる経験をしてほしい」と語り、「海をきれいにすることが子どもたちの夢を支えることにつながる」と力を込めた。
環境省や竹富町、海上保安部、地元企業など官民一体の協力体制のもと続けられてきた活動は、地域の宝である自然を守る取り組みとして今後も期待されている。