求人倍率8ヵ月ぶり県内最高 雇用情勢、堅調に推移 新規求人、大型連休で減 八重山職安

 八重山公共職業安定所(寺島浩代所長)が5日発表した八重山地区の4月の雇用情勢によると、有効求人倍率は1.5倍(原数値、前年同月比0.11ポイント減)で、8ヵ月ぶりに県内で最高となった。1倍台は53ヵ月連続。新規求人数は428人(同14.4%減)で13カ月ぶりに前年同月比で減少したが、同安定所は「大型連休が影響したのではないか。管内の雇用情勢は、引き続き堅調に推移すると考える」と分析している。
 同安定所によると、引き続き入域観光客数が増加傾向にあることを受け、観光業を中心に雇用情勢は好調が続いている。4月の求人倍率(季節調整済み)は全国平均1.63倍、県平均1.18倍。県内では昨年9月から7カ月間、八重山と同様に観光が好調な宮古地区が最高だった。

 新規求人数の減少について寺島所長は「大型連休で、企業が新規採用の選考や新入社員の研修などに時間を取れず、採用時期をずらしたのではないか」と推測。「減少が続くとは見ていない」としている。
 前年同月と比べると、求人は製造業、不動産業・物品賃貸業、生活関連サービス業・娯楽業で増加、卸売・小売業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉で減少した。正社員の求人数は123人(同23.1%減)で、新規求人数に占める割合は28.7%だが、2018年の年間平均である26.5%を上回った。
 新規求職申し込み数(原数値)は326件(同12%増)、就職件数は131件(同9%減)だった。
 寺島所長は「雇用は入域観光客の動きに影響を受ける。4か月後の消費増税も見据え、駆け込み需要に対応する求人があるかも知れない。求人、求職のマッチングと一日も早い就職の実現を支援したい」と話した。

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