爬虫類の世界に触れる 富田京一氏が解説 石垣自然保護官事務所

持参したサキシママダラを紐につたわせながら解説する富田京一・肉食爬虫類研究所代表(左)=30日午前、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター内

 環境省沖縄奄美自然環境事務所石垣自然保護官事務所(藤田和也上席自然保護官)は30日、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで、肉食爬虫類研究所代表の富田京一氏(52)のトークショー「爬虫類・両生類の知られざる世界@八重山」を開催した。参加した親子連れ約30人は八重山に生息する爬虫類・両生類の生態に触れ、漂着ゴミや外来種の問題など、自然環境保全への知識を深めた。
 富田氏は、日本には陸生爬虫類82種、両生類76種以上が生息、面積当たりでは世界平均の4倍で、日本固有種の割合は世界中で爬虫類5位、両生類3位と「日本は爬虫類・両生類大国」だとし、特に琉球列島は亜種を含め陸生爬虫類52種以上、両生類22種以上が生息する「注目すべき地域」と紹介。
 オオハナサキガエルやサキシママダラ、セマルハコガメなど、八重山地域の爬虫類・両生類の特徴などを説明し、実際にサキシママダラを取り出して、解説する場面もあった。
 八重山が抱える▽真水不足▽漂着ゴミ▽車両等に巻き込まれて死ぬ「ロードキル」▽外来種―などの問題を解説し、このうち外来種についてはオオヒキガエルを挙げ、「小さな動物を根こそぎ食べ、植物でも食べる。生息地での密度が高くなると手足が長い個体となり、生息範囲を爆発的に広げる」と指摘した。
 哺乳類と爬虫類が両生類から進化したという説に触れ、「爬虫類が両生類から枝分かれする前に、哺乳類は分かれた。爬虫類よりカエルやイモリが人間の先祖筋と考えると親近感が湧くかも。命は皆つながっている」と伝えた。
 下瀬明葉さん(八島小4年)は「目の前でヘビが紐をのぼっていくのが見られて面白かった。毒の無いヘビなら飼ってみたい」と話した。

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