【視点】夏の観光シーズン、一期一会を大切に

 夏の観光シーズンに入った。年間で最も多い100万人以上の観光客が来県する8月は、沖縄の魅力が満開となる季節でもある。灼熱の太陽が照りつけ、各地の海はマリンレジャーを楽しむ人々でにぎわい、特産品のパインが最盛期を迎える。「観光立県」にふさわしく、県民一人ひとりがホストの気持ちで観光客をもてなしたい。
 2018年の沖縄の観光客数は過去最高の984万2400人で、国内客、海外客ともに好調に推移した。現在、那覇空港の第二滑走路、宮古島、石垣島での港湾整備が着々と進んでおり、来年に迫った東京五輪の効果も見込まれることから、観光産業は拡大基調が続きそうだ。
 石垣市は「星空」を観光資源の一つに掲げており、3日から恒例の「南の島の星まつり」が始まった。全島一斉のライトダウンを呼び掛け、暗闇の中で天の川を観察しようというユニークな取り組みが毎年継続されている。地元出身の夏川りみさんらのアーティストを招いたライブもにぎわった。沖縄が全国に誇れるイベントの一つだ。
 都市化が進む石垣島だが、今でも夜空を見上げれば、星屑が散らばる神秘的な光景にひたることができる。石垣島天文台や電波望遠鏡といった天文施設もある。昼は海や山を満喫し、夜は星空を鑑賞できる絶好のロケーションを、もっと世界に発信したい。
 まつりは12日まで続き、天体観望会や立体的な宇宙の映像を楽しめるシアターなどの体験イベントも多い。地元住民も率先して「星の島」を体感したい。

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