泡盛「尚」25日発売へ 12メーカーが新商品

離島向けの「尚」をPRする関係者(右から座喜味氏、座安氏)=16日午前、県庁

 県内の12泡盛メーカーの代表者らは16日午前、県庁で記者会見し、新商品「尚」を発売すると発表した。県の「沖縄型中核人材育成事業」で、各メーカーの技術者らが開発した新ジャンルの泡盛で、25日から始まる「沖縄の産業まつり」で販売開始する。
 長期の熟成を行う「古酒(クース)」よりも味のきれが良く、世界4大スピリッツ(蒸留酒)に負けない「第5のスピリッツ」として世界的な認知度の獲得と、市場開拓を目指す。
 カクテルベースとして、バーでの提供を視野に入れる。

 開発に参加した技術者らは世界市場で認知される「ホワイトスピリッツ」として泡盛を引き立てることをテーマに協議を重ねた。幹事社となったのは瑞泉酒造、瑞穂酒造、まさひろ酒造、石川酒造場の4メーカー。製法などを試行錯誤し、蒸留を通常よりも多く行うことで、狙った香味を出す製法を確立した。
 各メーカーで味や風味は違うが、ブランド名は「尚」に統一。ただ、本島北部、中南部、離島の3エリアはラベルの色で区別。八重山地域の請福酒造、八重泉酒造と久米島の米島酒造は、離島エリアとして青色の「尚」を販売する。
 八重泉の座喜味盛行取締役は「八重泉の「尚」はアーモンドミルクの香りで、味はビターだが、マイルドでスッキリしている。世界に向けて勝負したい」と意気込んだ。石垣島内を含め、税別3000円で販売を予定。
 請福酒造の座安一樹営業課長は、同社の「尚」について「ドライフルーツや梅の花のような香りと、米の口当たりを感じて」とPR。産業まつりでは、税別3000円で販売を予定する。
 県酒造組合の佐久本学会長は「泡盛の顧客層の幅を新しく大きく広げられる商品」と評価した。

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