基地と沖縄 市街化区域指定「適当ではない」 防衛局が見解 那覇軍港 県内米軍基地の早期返還を期待し、都市計画法に基づいた手続きにより、1974年8月から那覇港湾施設(那覇軍港)地区を開発可能な「市街化区域」に指定されていることについて、沖縄防衛局が「指定は適当ではない」との見解を示していることが、那覇軍用地等地主会への取材で11日までに分かった。 同会はこれまでに、同軍港の市街化区域の指定について防衛局の見解を求めたところ、「日米地位協定第2条に基づき、在日米… 2018/10/17
基地と沖縄 空自那覇救難隊に勲章 米軍、パイロット救助で 在日米軍は15日、6月11日に発生した嘉手納基地所属のF15戦闘機墜落事故で、緊急脱出したパイロット1人を救助したとして、航空自衛隊那覇基地所属の救難隊員ら9人に勲章を授与した。表彰されたのは那覇救難隊の隊員9人で、米空軍の功績勲章を受けた。 この日、在日米軍司令部からジェリー・マルティネス中将が沖縄入りし、隊員らに直接、勲章を授与した。 事故機は沖縄本島南の洋上に墜落し、パイロットは脱出、… 2018/10/16
基地と沖縄 住民投票を求める会発足 目標1万筆超、署名活動展開へ 陸自配備 「石垣市住民投票を求める会」の結成総会が13日夜、石垣市健康福祉センターで開かれ、「平得大俣地域における陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例案」が承認された。今後、条例制定を求める署名運動がスタートする。会長に選出された金城龍太郎さん(28)=嵩田在=は、「賛成、反対、どちらか一方のための住民投票でなく、島にある問題を島の人みんなで決める。みんなで民主主義をする」と共通認識を掲げた。署名の… 2018/10/14
基地と沖縄 知事、辺野古反対を表明 首相「負担軽減と振興実現」 初会談、就任直後に実現 玉城デニー知事は12日、安倍晋三首相と首相官邸で会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「今回の選挙で反対の民意が示された」と表明した。首相は辺野古移設を引き続き進める方針を示すとともに「沖縄振興と基地負担軽減のため、できることはすべて目に見える形で実現する」と述べ、県民の理解を得るための努力を続ける考えを示した。玉城氏の4日の知事就任後、両氏による会談は初めてで、菅義偉官房長官も同席… 2018/10/13
基地と沖縄 陸自配備で「騒音懸念」 石垣教育長、一般質問で見解 石垣市議会一般質問で石垣安志教育長が石垣島への陸自配備がされた場合、教育現場の影響として「現時点では配備されていないが、配備があった際には、騒音が環境的に懸念されるのでないかと懸念される」と答弁した。花谷史郎氏への答弁。 石垣島への陸自配備計画を取り上げた花谷氏は、中山義隆市長が7月18日に陸自配備の協力体制を構築することを臨時庁議で確認したことに触れ、参加していなかった石垣教育長に「陸自配備… 2018/10/11
基地と沖縄 6自治体が回答保留 辺野古県民投票の事務委託 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票を巡り、投開票など市町村が担う事務の委託への対応に関し、41市町村のうち6市が回答を保留し、35自治体が同意していることが分かった。地方自治法は投票条例の制定に際し、市町村長と協議することを定めており、協力しない自治体が出れば、実現が見通せない可能性がある。 2018/10/11
基地と沖縄 「防衛、災害支援能力が向上」 オスプレイ横田配備で米 米空軍は3日、横田基地(東京都福生市など)に5機配備した輸送機CV22オスプレイを報道陣に公開した。オスプレイが沖縄以外に配備されるのは初めて。現場運用トップの第353特殊作戦群第1分遣隊司令官のコズラウスキー少佐が取材に応じ「CV22の前方展開は日本の防衛能力を高めると同時に、災害支援や人道支援能力を向上させる」と強調した。 2018/10/04
基地と沖縄 条例制定請求者から意見聴取 辺野古県民投票で県議会軍特委 県議会米軍基地関係特別委員会(仲宗根悟委員長)は2日、辺野古移設の賛否を問う県民投票条例の審査を行い、条例制定請求者3人から意見を聴取した。参考人として意見を述べたのは、条例制定に必要な署名を集めた「辺野古」県民投票の会の代表・元山仁士郎氏、副代表の安里長従氏と中村昌樹氏。元山氏は「埋め立てを承認し、撤回する権限は今後も知事にある」「県民の意思に基づいて移設の判断を行うためには、県民投票を実施す… 2018/10/03
基地と沖縄 尖閣「断固対応」「外交解決」 陸自配備計画でも相違 両候補アンケート 30日投開票の知事選で、離島の各新聞社は18日までに、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と前衆院議員の玉城デニー氏(58)に政策に関する合同アンケートを実施した。尖閣諸島問題をめぐっては、佐喜真氏が「県もしっかりと抗議の意思を示すなど、断固たる態度で臨むべき」、玉城氏が「外交と国際法により解決が図られる必要がある」と述べた。宮古、八重山への陸上自衛隊配備計画に対しては… 2018/09/19
基地と沖縄 辺野古埋め立て承認を撤回 工事中断、国と全面対立 県は8月31日、米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回した。故・翁長雄志知事の職務代理者である謝花喜一郎、富川盛武両副知事が県庁で記者会見し、明らかにした。移設工事は即時中断となり、防衛省沖縄防衛局は効力停止を求め、法的対抗措置を講じる方針。9月30日投開票の県知事選を前に、移設を巡り県と国が全面対立する事態となった。 謝花副知事は会見で「翁長知事の熱い思いを受け止め… 2018/09/01
基地と沖縄 疎開児追悼「戦争なくして」 対馬丸撃沈から74年 【那覇】太平洋戦争後期、沖縄から本土への学童疎開船「対馬丸」が鹿児島県沖で米潜水艦に撃沈され、児童ら1500人近くが犠牲になった事件から74年となる22日、市の慰霊碑「小桜の塔」で遺族や生存者らが集まり、慰霊祭が開かれた。約400人が出席し黙とうが捧げられた。 「つしま丸児童合唱団」「那覇少年少女合唱団」「那覇少年舞台プログラム」の子どもたちから犠牲となった児童へ歌が捧げられた。犠牲者の多くが通… 2018/08/23
基地と沖縄 「沖縄への愛、力に変えた」 翁長氏に最後の別れ 沖縄県の基地負担軽減を求め続け、8日に67歳で死去した翁長雄志知事の葬儀・告別式が13日、那覇市松山の大典寺で営まれた。参列者らは「信念の人、安らかに」としのんだ。政界関係者や旧友、米軍関係者、県民ら4千人以上が集まり、最後の別れを告げた。 弔辞で稲嶺恵一元知事(84)は「健康より、沖縄に過重な基地負担を負わすべきでないとの信念を優先して去った生きざまは、永久に語り継がれる」とたたえた。 遺… 2018/08/14
基地と沖縄 翁長知事が死去 辺野古阻止掲げ1期目 膵がん公表、闘病中 知事選前倒しへ 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設阻止を掲げ、反対運動の象徴的存在だった翁長雄志知事(67)が8日午後、死去した。翁長氏側近が明らかにした。膵(すい)がんで闘病中だった。米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、辺野古沿岸の埋め立て承認を撤回する意向を表明したばかり。現在1期目で、11月には任期満了に伴う県知事選も控えていたが、知事の死去により前倒しされる。当面、副知事が知事の職務代理者を務める。 … 2018/08/09
基地と沖縄 自衛隊配備推進のぼり切られる 関係者「暴力許されない」 石垣市新栄町の市民会館近くのマンションの花壇に置かれた「自衛隊配備推進」と書かれたのぼり2本が、何者かにより切り裂かれていることが8日わかった。 のぼりの大きさは180㌢×50㌢。カッターナイフのような鋭い刃物で切り裂かれている。 関係者によると、のぼりは3、4日前にマンション管理者により設置され、昨日7日から8日未明にかけ切り裂かれたとみられ、管理者は被害届を出す意向を示しているという。 … 2018/08/09
基地と沖縄 「聴聞」9月延期を要求 土砂投入後の可能性も 沖縄防衛局 米軍普天間飛行場の辺野古移設で、沖縄防衛局は3日、県が辺野古沿岸の埋め立て承認撤回に向けて防衛局の弁明を聞く聴聞を9日に実施すると通知したことに対し、9月3日以降に期日を変更するよう求める申出書を提出した。防衛局は8月17日にも埋め立てに向けた土砂投入を開始する可能性があり、聴聞の実施が来月にずれ込んだ場合、県が目指す土砂投入前の撤回は困難になりそうだ。 申出書では、撤回に対し「十分に防御の準… 2018/08/04
基地と沖縄 翁長知事 承認撤回表明 辺野古移設阻止へ「切り札」 翁長雄志知事は27日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設で、仲井真弘多前知事が出した沿岸部の埋め立て承認を撤回する手続きに入る方針を表明した。事業主体である沖縄防衛局の意見を聞く「聴聞」を実施する。撤回は移設阻止に向けて残された最後の手段とされ、翁長氏の任期も満了が近づく中で問題は最終局面に入った。対する国は「適法に工事を実施している」と正当性を強調。11月の知事選を控え、対立は… 2018/07/28
基地と沖縄 アポなし抗議 門前払い 市長、面会に応じず 陸自配備計画 反対派、市の方針批判 石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会(上原秀政共同代表など)は27日、防衛省の陸自配備計画を事実上「容認」した中山義隆市長に対し、抗議と面談要請行動を行った。午前10時、石垣市役所前に反対派約30人が集結。その後、代表者4人が市長室近くまで行き、「配備撤回を求める抗議には応じない」とする市の方針を批判。アポなしで抗議したこともあり、最終的に中山市長には会えず、門前払いされた形となった。 反… 2018/07/28
基地と沖縄 弁士ら政権批判 オール沖縄、辺野古前で集会 【名護】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は7日、普天間飛行場代替施設の建設に反対する抗議集会を、キャンプシュワブゲート付近で開催した。主催者発表で約2千人が集まった。 開催時間は約1時間。弁士である国会議員らは政権批判を繰り返したほか、関係者が「ジュゴン訴訟」を報告したり、移設現場が軟弱地盤であると主張したりした。抗がん剤治療を続ける翁長雄志知事の出席はなかった。 ▼過去記事の全文は「新… 2018/07/08
基地と沖縄 辺野古「撤回」根拠が疑問 負担軽減へ日米安保進化を 翁長自民会長代行インタビュー 米軍普天間飛行場の辺野古移設で、政府と対立を続けてきた翁長雄志知事の県政をどう評価するか。辺野古沿岸の埋め立て承認「撤回」は可能か。また、沖縄の基地負担軽減に向けて政府はどう取り組むべきか。秋の知事選で県政奪還を目指す自民党県連から、会長代行の翁長政俊県議に話を聞いた。 ―翁長県政の4年間をどう評価するか。 「基地問題だけに特化して、政府と対立した4年間だった。仲井真弘多前知事の辺野古沿岸埋… 2018/06/15