政治・経済 拠点空港・港湾指定に県慎重 有事で「攻撃対象に」と懸念 与那国は「機能拡充を」 台湾有事に備え、政府が安全保障上必要性の高い県内の空港・港湾を「特定重要拠点空港・港湾」(仮称)に指定しようとする動きを見せていることに対し、玉城デニー県政は慎重な姿勢を示している。知事を支持する与党などから、有事の際、攻撃対象となる可能性を危ぐする声が挙がっているためだ。7日、与那国町の糸数健一町長が県庁を訪れ、指定による町内空港・港湾の機能拡充を要請したのに対し、池田竹州副知事は「(特定重要… 2023/12/08
政治・経済 議員時代に防衛力増強要請 公明、玉城知事批判「保身」 6日の県議会代表質問で金城勉氏(公明)は、玉城デニー知事が衆院議員だった2012年3月16日の衆院安全保障委員会で、政府に南西諸島の防衛力増強を要請していたと指摘した。玉城氏は知事就任後、沖縄での抑止力強化に反対する言動を繰り返しており、衆院議員時代とは発言が一転。金城氏は「知事は自己保身をしているようにしか思えない」と批判した。 国会議事録によると、玉城氏は衆院安全保障委員会で、沖縄の自衛官… 2023/12/07
政治・経済 辺野古「新基地」呼称に異論 自民、普天間代替施設と指摘 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を県が「辺野古新基地建設」と呼称していることに対し、自民党が「事業の正式名称ではない」と異論を唱えている。県議会の赤嶺昇議長は過去2回にわたり、県側に移設事業の正式名称である「普天間飛行場代替施設建設」という名称を使うよう求めたが、県側は5日の一般質問でも「新基地」という答弁を続けたため、議会が一時空転した。基地反対派の用語である「新基地」を行政機関である県が使… 2023/12/07
政治・経済 尖閣食堂あすオープン 関係者、アカマチに舌鼓 石垣市美崎町 尖閣諸島周辺の海域で捕れた高級魚、アカマチ(ハマダイ)の定食が味わえる「尖閣食堂」が2日、石垣市のカラオケ居酒屋ドーム=美崎町11―1=でオープンする。時間は午前11時から。11月30日夜にはプレオープンイベントが行われ、市議、市幹部や関係者30人ほどが来店。アカマチの煮付けや刺身、寿司に舌鼓を打った。 2023/12/01
政治・経済 遭難事件の実相に迫る 初の本格ノンフィクション 門田さん「尖閣は大切な島」 沖縄戦末期の1945年、石垣島から台湾に向かった疎開船2隻が米軍に攻撃され、多数の犠牲者を出した「尖閣列島遭難事件」をテーマにした初の本格ノンフィクション「尖閣1945」が産経新聞出版から発刊された。作家の門田隆将さんが長年構想を温めてきた作品で、生存者や遺族の証言を得て、事件の実相に生々しく迫った。門田さんは「この事件は尖閣諸島が日本人にとって、いかに大切な島であるかを物語っている。『日本人全… 2023/11/25
政治・経済 「地域住民に不安と憤り」 北ミサイルに市議会抗議 石垣市議会(我喜屋隆次議長)の臨時会が22日開かれ、北朝鮮が「人工衛星」と称する事実上の弾道ミサイルを発射したことに抗議する意見書を全会一致で可決した。ミサイルは沖縄本島と宮古島間の上空を追加し、太平洋に落下したと見られ、意見書では「軌道下の航空機や船舶はもとより、地域住民の生命財産が危険にさらされ、石垣市民はじめ地域住民の不安と憤りは計り知れない」と指摘した。 2023/11/23
政治・経済 尖閣ブイ設置、見解表明せず 玉城知事「国同士で解決を」 石垣市の尖閣諸島周辺にある日本の排他的経済水域(EEZ)に中国が無断でブイを設置した問題で、玉城デニー知事は10日「国のほうで対応について調査を進めていると考えている。まずは国の動向について注視したい」と述べ、自らの見解を明らかにするのを避けた。定例記者懇談会で報道陣の質問に答えた。 玉城知事はこれまで、尖閣周辺での中国艦船の領海侵入などについて中国側への明確な抗議はしていない。この日も「尖閣… 2023/11/11
政治・経済 住民の墓参りを支援 ホワイトビーチで米軍と海自 在沖米海軍は9日、ホワイトビーチ(うるま市)の一部を報道陣に公開した。地元・平敷屋公民館の西新屋光男館長(平敷屋区長)は、地域住民がホワイトビーチ内で墓参りする際、米海軍と海上自衛隊が周辺の雑木を伐採して支援するボランティア活動をしていると紹介。基地と住民の相互理解が重要との考えを示した。 西新屋館長によると、ホワイトビーチは戦前まで農地で、地域住民の墓が155カ所ある。米軍が一帯を占領し、ホ… 2023/11/10
政治・経済 訪問税「2千円が妥当」 審議委で結論、船賃に上乗せ 竹富町 第2回竹富町訪問税審議委員会(委員長・青木宗明神奈川大学教授)が9日午前、竹富町役場で開かれた。審議会は観光客などの来訪によって発生する行政需要をまかなうため竹富町訪問税(仮称)について「2千円が妥当」と結論づけた。2千円は船賃に上乗せして徴収し、住民票を持つ町民と町民の扶養家族は対象外となる。今後、住民説明会やパブリックコメント等で意見を聴取し、来年1月末に第3回審議会を開いて報告書をまとめて… 2023/11/10
政治・経済 米軍オスプレイに体験搭乗 「一番近い外国」と相互理解を 在沖米海兵隊は7日、普天間飛行場(宜野湾市)で報道各社向けにMV22オスプレイの体験搭乗を行い、八重山日報の記者も参加した。従来のヘリに比べ速度や輸送力が増し、固定翼機にはない垂直離着陸の能力を持つオスプレイは、有事や災害への高い対応能力が期待される一方、基地反対派からは安全性に懸念があるとして配備に根強い反発の声もある。軍用機であるため、メディア関係者も含め、軍関係者以外の一般人は搭乗する機会… 2023/11/08
政治・経済 知事「私が矢面に立つ」 代執行に抗議、県民大集会 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、国が設計変更申請の承認に向けた代執行訴訟を起こしたことに抗議する「国による代執行を許さない!デニー知事と共に地方自治を守る県民大集会」が5日、Agreドーム北谷(北谷町)で開かれ、約1800人(主催者発表)が参加した。最高裁判決に従わず、申請の不承認を貫く姿勢を示したことで厳しい批判を受けている玉城デニー知事は「私が皆さんに代わって矢面に立つ。やりや矢の… 2023/11/07
政治・経済 「尖閣アカマチ」水揚げ 寄付者へ返礼品、年内発送 石垣市のふるさと納税の返礼品となる「尖閣アカマチ」が6日午前、石垣漁港で水揚げされた。八重山漁協所属の船1本釣り漁船「Zenkoumaru②」(名嘉秀三船長)が約400㌔の尖閣アカマチを確保して帰港した。市が8月から10月15日までに募集した注文分(146・5㌔)を大きく上回った。アカマチは漁協内で梱包され、年内には発送され寄付者の手元に届く予定。 2023/11/07
政治・経済 地元漁船が一時3隻 返礼品のアカマチ水揚げか 尖閣周辺 石垣市の尖閣諸島周辺で中国海警局の艦船が4日まで4日連続で領海侵入している問題で、尖閣周辺には3日の時点で、石垣島から出港した日本漁船が計3隻操業していたことが分かった。漁船のうち1隻に乗り込んでいた石垣市議の仲間均氏が明らかにした。仲間氏は他の2隻について「石垣市がふるさと納税の返礼品にしたアカマチを釣るための船ではないか」と話した。 2023/11/05
政治・経済 「知事は外患誘致」と辞任要求 地方議員連盟、国連演説批判 沖縄の人々を先住民族とする国連勧告の撤回を実現させる沖縄地方議員連盟(会長・町田裕介沖縄市議)が2日、玉城デニー知事に辞任を求める文書を県庁に提出した。県庁で記者会見した同連盟の仲間信之宜野座村議は、知事がスイス・ジュネーブの国連人権理事会で演説した結果、沖縄県民が国際社会から先住民族とみなされるリスクが高まり、沖縄に対する中国の介入を招きかねないと懸念。「知事は沖縄の人々を危険にさらした。個人… 2023/11/03
政治・経済 新博物館建設へ準備室 中山市長、来年度設置 石垣市 石垣市立八重山博物館の老朽化と狭隘化が進んでいる問題で、中山義隆市長は27日、新博物館建設に向けた準備室を庁内に設置すると表明した。来年度、部局横断的な組織としての設置を目指す。新博物館建設計画は財源確保が課題となり、進ちょくが滞っているが、市に専任部署が設置されることで、事業化に向けた動きが加速しそうだ。 27日から県立博物館・美術館で始まった「沖縄の染と織の至宝」展で、開会セレモニーに出席… 2023/10/28
政治・経済 日米訓練で連携アピール オスプレイ使用に理解求める 陸将と米司令官が会見 石垣島などで展開中の日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」を巡り、陸上自衛隊の山根寿一・西部方面総監(陸将)は24日、米第3海兵機動展開部隊のジェームズ・ビアマン司令官(中将)と石垣駐屯地で共同記者会見をした。「米海兵隊との信頼関係の構築と、共同対処能力の向上が着実に進んでいることが実感できた」と日米連携をアピール。陸自の輸送機V22オスプレイによる新石垣空港の使用に関しては「訓練が国民の安… 2023/10/25
政治・経済 尖閣「米国に防衛の義務」 日米連携の抑止力強調 米グリーン臨時大使代理が来島 日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」の視察のため来島した在日米国大使館のレイモンド・F・グリーン臨時大使代理は24日午前、石垣市役所を訪れ、中山義隆市長と面談し、共同訓練の意義を説明した。両者は、尖閣諸島にも言及。日米安全保障条約の範囲内であることを相互に確認した。 グリーン大使代理は「石垣島周辺海域の環境が厳しくなる中、今回の演習は日米の抑止力を示すことができる。戦争するためではなく、… 2023/10/25
政治・経済 「領海侵入」と漁船名指し 中国発表に仲間氏「虚偽」 尖閣周辺 八重山漁協所属の漁船「鶴丸」が16、17の両日、石垣市の尖閣諸島周辺に出漁したことを巡り、中国海警局は中国国内の短文投稿サイト・微博(ウェイボー)で鶴丸を名指しし、巡視船と共に「中国領海に侵入した」と発表した。鶴丸に対し必要な措置を講じ、退去するよう警告したとしている。鶴丸に乗船した石垣市議の仲間均氏は19日、八重山日報の取材に応じ「中国は、うそを根拠に尖閣を乗っ取ろうとしている」と反論した。 … 2023/10/20
政治・経済 知事「県民に不安」と批判 市長は「問題ない」と理解 日米訓練 陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」で、陸自の輸送機V22オスプレイが新石垣空港を使用したことを受け、玉城デニー知事は19日「オスプレイの墜落事故が相次ぐ中、オスプレイを使用する日米の大規模な訓練の実施は、県民に不安を生じさせる」と批判するコメントを出した。 石垣市の中山義隆市長は取材に対し、オスプレイが市街地上空を飛行しなかったことなどを挙げ「問題はない」と述べた。 県… 2023/10/20
政治・経済 「連携して中国に対応を」 海外研究員が尖閣問題学ぶ 中国との間で領土紛争などを抱える国の研究員3人が18日、石垣市の尖閣諸島情報発信センターを視察し、日本側の尖閣問題に関する対応を学んだ。研究員らは公益財団法人日本国際問題研究所(佐々江賢一郎理事長、国問研)が「領土・主権・歴史調査研究支援事業」の一環として各国から招いた。9月から11月まで日本に滞在している。 2023/10/19