市有地「売るな」「貸すな」 市民ウォークで訴え

市有地の売却や貸し付けに反対を訴える「市民ウォーク」参加者=23日午後、真栄里公園

 石垣島への陸上自衛隊配備計画で、予定地の市有地を売却する議案が市議会3月定例会に上程されたことを受け、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は23日、第2回「ミサイル基地に市有地は売らない!貸さない市民ウォーク」を真栄里公園発着のコースで実施した。約50人が「市長は市民の声を聞け」「住民投票やろう」などとシュプレヒコールを繰り返しながら市街地を練り歩いた。
 行進に先立って開かれた集会で、連絡会の上原秀政共同代表は「なぜ人を殺す基地を自然豊かな島に造るのか。なぜ戦争をしたがる人がいるのか。国の使い走りになり、市民の命を危険にさらす市長は、悪だ」とあいさつ。

 駐屯地建設予定地周辺住民の小林丙次さんは「平得大俣だけの問題ではない。ここに基地ができると、石垣島全体が狙われる」と訴えた。
 花谷史郎市議は、市有地売却を決めた市の公有財産検討委員会が議事録を作成していないことについて「市有地売却の審議過程を明らかにしない前提で手続きが進められている。市の行政が破綻していることを示すものだ」と語気を強めた。

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