大韓航空機撃墜から37年 遭難者慰霊で呼応鐘打式 石垣市

子どもたちの幸せと健やかな成長を願う「ほほえみの鐘」を打ち鳴らす参列者=1日午後、石垣市新栄公園

 大韓航空機撃墜事件から37年を迎えた1日、稚内市の友好都市である石垣市は事件の被害者を追悼し、世界の恒久平和を願おうと、「稚内市子育て平和の日・大韓航空機遭難者慰霊の日」の呼応鐘打式を市内にある新栄公園で実施した。

 同事件は1983年9月1日未明、ソ連のサハリン沖上空でニューヨーク発ソウル行きの韓国民間機、大韓航空機がソ連軍機に撃墜された事件。日本人28人を含む乗員乗客269人が死亡した。
 当時、稚内の自衛隊レーダーが傍受した交信記録により、ソ連軍機の撃墜が明らかになった。
 背景には、79年にソ連がアフガニスタンを侵攻して以来、米ソの軍事的緊張が高まっていたことなどがある。
 稚内市は同事件を機に9月1日を「平和の日」と定めており、恒久平和を祈念し、平和運動の発展など誓うための記念式典を開催している。
 石垣市新栄公園では1日、市役所部課長級職員と世界平和の鐘沖縄県支部(大濵達也支部長)役員が参列。
 中山義隆市長は「世界各地では戦争や紛争が絶えず、多くの人命が失われている。子どもたちが安心して笑顔で暮らせる、平和で希望ある世の中を作り上げていかなければ」と強調した。
 参列者は正午に黙とうを捧げ、「世界平和の鐘」とともに、未来を担う子どもたちの幸せと健やかな成長、世界の恒久平和への祈りが込められた「ほほえみの鐘」を打ち鳴らした。

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