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合格者ら迫力の舞台 三線・箏・笛・太鼓の音色響く 古典音楽コン発表会

2025/11/30

発表会オープニングは合格者全員による「鷲ぬ鳥節」で幕開けした=29日、石垣市民会館大ホール

第46回八重山古典音楽コンクール発表会(主催・八重山古典音楽協会、後援・八重山広域市町村圏事務組合、八重山日報社)が29日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、三線・箏・笛・太鼓の各部門で合格した受験者が舞台に立ち、磨き抜かれた技量を大いに発揮した。会場には家族や関係者が訪れ、豊かな節回しや力強い演奏に大きな拍手が送られた。

発表会は合格者全員による「鷲ぬ鳥節」で幕開けし、新人賞受賞者全員の「鶴亀節」を披露。続いて笛の新人・最高賞受賞者が「鳩間節」、笛独奏では新人賞の仲本光さんが「千鳥節」を演奏した。三線新人賞の上平彩加さんが「古見ぬ浦節」、東里彩加さんが「安里屋節」を伸びやかに歌いあげ、あやぱに賞を受賞した子ども達は「繁昌節」「崎枝節」を全員で奏でた。

続いて、後半は優秀賞受賞者による「赤馬節」「しょうら節」でスタート。太鼓の新人・優秀・最高賞受賞者が「かたみ節」の器楽合奏を披露し、三線優秀賞の宮良優羽さんが「大浦越路節」、笹路香織さんが「小浜節」を独唱した。

最高賞受賞者による「越城節」の斉唱で発表会は大詰めとなり、最高賞受賞者の石本彩音さん(太鼓)の「久高節」、山田恵さん(笛)の「しょんかね節」、中尾仁子さん(三線)の「仲筋ぬぬべーま節」、山本順子さん(三線)の「月ぬまぴろーま節」が披露され、難関である最高賞の技量で会場を圧倒した。

﨑山ゆかり八重山民俗舞踊練場、前盛フミ八重山民俗舞踊研究所による舞踊も発表会に花を添えた。
同協会の浦崎宜浩会長は「コンクールの目的は八重山古典音楽を正しく受け継ぎ、次の世代へ伝えることであり、どんな場でも堂々と演奏できる力が求められる」と強調。「受験者の技量は全体的に向上しており大変うれしい。今後もコンクールが学びと成長の場として発展してほしい」と述べた。
フィナーレは「弥勒節」で会場は大きな拍手に包まれた。