Close
  1. 沖縄八重山日報
  2. 社会
  3. 一般
  4. ヤエヤマヤシ研究を要請 絶滅危惧種の継承へ連携

ヤエヤマヤシ研究を要請 絶滅危惧種の継承へ連携

2026/04/09

ヤエヤマヤシの研究・植栽協力を求め要望書を手渡す岸本直也会長(左から2人目)ら=8日、八重山農林高校

名護市と石垣市でヤエヤマヤシの植樹活動に取り組む「名護21世紀ビーチに千本のヤエヤマヤシを植える会」(岸本直也会長)と、「石垣ヤエヤマヤシの会」(宮良英勝会長)の代表者らが8日午後、県立八重山農林高校を訪れ、準絶滅危惧種である「ヤエヤマヤシ」の調査研究と生育・植栽への協力を求める要望書を提出した。山城篤校長に要望書を手渡し、研究の推進を求めるとともに、苗木5本を贈呈した。

ヤエヤマヤシは石垣島と西表島にのみ自生する固有種で、国の天然記念物に指定されている貴重な植物。県の準絶滅危惧種にも指定されているが、苗の確保が難しく、種からの発芽率も低いことから、安定的な増殖が課題となっている。

岸本会長は「世界で最も美しいヤシと言われる植物だが、苗の確保が難しく入手できない状況。100年先を見据えた景観づくりのためにも、ぜひ農林高校の技術力で研究課題として取り組んでほしい」と訴えた。

山城校長は「需要があるのに供給が足りない現状は、生徒にとって大きな研究材料になり得る。専門の教職員や森林資源コースの生徒とともに、どのような形で取り組めるか前向きに検討したい」と応じた。

両市の交流は15年前、名護市でのヤエヤマヤシ植樹活動をきっかけに始まり、名護からはカンヒザクラ、石垣からはヤエヤマヤシを贈り合う取り組みが続く。22年からは8月4日を「ヤシの日」と定め、両市で同時に植樹を行うなど普及活動も進めている。