Close
  1. 沖縄八重山日報
  2. 社会
  3. 一般
  4. 「痛ましい事故」犠牲者に哀悼の意 一部の危険行為把握 11管海保・坂本本部長 辺野古沖

「痛ましい事故」犠牲者に哀悼の意 一部の危険行為把握 11管海保・坂本本部長 辺野古沖

2026/04/10

定例会見で、辺野古の事故について発言した海保11管区の坂本本部長=9日、11管区本部

第11管区海上保安本部の坂本誠志郎本部長は9日の定例会見で、先月16日に名護市辺野古沖で発生した転覆事故について、「痛ましい事故が起こり、とても残念に思う」と述べた。事故の捜査について「業務上過失致死等の容疑で捜査を進めている」と説明した。

会見の冒頭、坂本氏は「事故で亡くなった二人の方のご冥福をお祈りするとともに、ご家族に心からお悔やみを申し上げる。負傷者の一刻も早い回復をお祈りする。事故にあった皆様にお見舞いを申し上げる」と哀悼の意を示した。

事故を起こした平和丸の船長が「亡くなった生徒は救命胴衣を正しく着用していなかった」と発言したという報道について問われ、「捜査の中身に関わる事柄だ。回答を控える」と述べ、言及を避けた。生徒は救命胴衣の一部が船尾付近の構造物に引っかかった状態だったことがわかっており、船長による救命胴衣着用の指導が適切だったか慎重に捜査しているとみられる。

事故は、先月16日午前10時過ぎに発生。辺野古沖で進む米軍普天間飛行場代替施設の移設工事に反対する活動家が操船する小型船舶2隻に、修学旅行で沖縄を訪れていた同志社国際高校(京都府)の2年生18人が乗船。2隻とも転覆し、生徒1人と船長1人が亡くなった。

転覆した2隻は海上運送法に基づく事業登録がされておらず、関係者は「平和学習での乗船だ。ボランティアで登録していなかった」と話している。

坂本氏は「海上運送法違反の可能性も捜査中」と述べるにとどめた。

転覆した「不屈」と「平和丸」については、「10年、20年と航行を続けてきた船。一概に危険な行為があったかは、この場で答えられない」とした。

今回の事案は、活動家が抗議活動とは別に、平和学習の生徒たちに辺野古を洋上から案内中だったとされる。

坂本氏は抗議する活動家について、「海上での活動を長い期間続けてきた。その都度、様々な方が乗船されており、現場で確認していた」としつつ、乗船者個人の特定などは行っていなかったとした。

「海保は活動そのものを否定しない」とも強調。「多くの方々がルールや規則を守って粛々と抗議活動を行っているが、一部が危険な行為を行う」と指摘。制限区域内への侵入や工事作業船への危険な接近を例示し、「現場海域の安全確保と法令の遵守という観点から確実に対応してきた」と述べた。

今後の抗議活動への対応ついては「公正中立な立場で、現場海域の安全の確保と法令の遵守を行う」とした。