「船担ぎ」の伝統継承 フナクヤハーリー盛況

東の海岸近くから西の船越漁港まで船を担ぐ北部漁友会の人たち=6日午前、伊原間地区

 旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」に合わせ6日、石垣島北部の船越漁港で第22回船越屋(フナクヤ)ハーリー(主催・北部漁友会)が開かれた。地元住民らが2隻のサバニを漁港まで担いで運ぶ「船越」の伝統行事や、にぎやかな競漕を多くの人たちが楽しんだ。住民と交流がある埼玉県白岡市のマスコットキャラクターも参加し、祭りの雰囲気を盛り上げた。
 船越地区は東西の陸地幅が数百㍍しかなく、昔の漁師は天候により、船を担いで東西の海岸を往来し、出漁したと言い伝えられる。
 この日は午前9時過ぎ、北部漁友会のメンバーと伊原間中学校の生徒42人が「フナ、クヤ」と掛け声を上げながら、2隻の船を東側の海岸付近から西側の船越漁港まで担いだ。
 参加した伊原間中の竹原瑚子さん(2年)は「昔の人は苦労して船を担いだと教わった。今日は人数が多いが、昔は人数も少なかったはずだから、大変だっただろうと思った」と振り返った。
 北部、桃里の猟友会対抗の御願ハーリー、漕ぎ手を5人に絞った5勇士ハーリー、子どもたちも参加した体験ハーリーなどが繰り広げられた。参加者にはエビ汁や魚汁が振る舞われた。
 北部漁友会の鈴木剛会長は「船を東西に担いだ海人の昔からの知恵を受け継ぐ、唯一無二のハーリー。地域一体となって伝統を継承したい」と話した。
 船越屋ハーリーは伊原間在住の平良正吉さん、八重子さん夫妻が発起人になり、1998年に開始された。
 この日は平良さん夫妻と交流がある埼玉県白岡市からは13人が参加し、同市のマスコットキャラクター「シラオ仮面」も登場。石垣島のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」、平良さんが製作したパインの着ぐるみとともに、新石垣空港開港のテーマソング「おかえり南ぬ島」に合わせて踊った。

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