新空港「滑走路延長を」 課題24項目を県に要請 宮古・八重山

要請書を富川副知事に手渡す美ぎ島美しゃ市町村会のメンバーら=23日、県庁

 八重山・宮古圏域の市町村で構成する「美ぎ島美しゃ市町村会」(会長・中山義隆石垣市長)の首長らは、23日午後、県庁で富川盛武副知事を訪問し、各市町村が抱える課題の24項目について協力・支援を要請した。

 中山会長は石垣市から要請した6項目のうち、特に国際観光都市の確立に向け、新石垣空港の機能拡充を要請。滑走路を800㍍延長することや、国内線ターミナルビルの拡張を求めた。
 また、市内25校の校舎や体育館の屋根などの劣化が激しいが、保全管理の面で既存の補助事業ではハードルが高いと指摘。台風が多いなどの特殊性に配慮した要件緩和や新たな補助事業を文部科学省へ働きかけるよう依頼した。
 中山会長は「離島圏域で沖縄観光の4分の1が占められている。離島観光を伸ばし、リピーターを増やすことで沖縄観光全体としての幅や厚みを増すことは重要」と指摘した。
 西大舛高旬竹富町長は、離島ターミナルの手狭さや施設の改修などを要請。「観光立県と言いながら、ずさんな状況で歯がゆい。県道の整備も全くされない」と語気を強めた。波照間空港の運航廃止が続く現状について「やるならやる、止めるなら止めるで方向性を出さないと次に進めない」と述べた。
 外間守吉与那国町長は、町役場の移転に伴う県道の整備が追いついていない現状に「間に合うようにお願いしたい」と直訴。「海底遺跡」の利活用については、大学機関の協力を得ながら海底精密地図の作成中と報告し、陸上から現地への到達ルートなど「調査費の予算化をお願いしたい」と要請した。
 宮古島市は、みなし過疎地の特例の継続や農林水産物の助成支援の継続など、多良間村は石垣・多良間間の航空便の再開などを求めた。
 このあと、一行は県議会(新里米吉議長)にも要請した。

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