政治・経済 NHK尖閣発言に抗議 野党「決議偏っている」と反対 市議会 NHKのラジオ国際放送などで、中国人スタッフが石垣市の尖閣諸島について「中国の領土」などと発言した問題で、石垣市議会(我喜屋隆次議長)は9月定例会初日の29日、NHKに対する抗議決議を与党などの賛成多数で可決した。総務相などに万全な再発防止策を求める意見書も同様に可決した。野党は尖閣発言に関する問題意識を共有する一方、決議の文言が「偏っている」と反対した。 2024/08/30
政治・経済 海上輸送群創設へ 南西地域の機動展開力向上 自衛隊 今年度の防衛白書によると、防衛省は南西地域への人員輸送や物資搬入に必要な能力を向上させるため、共同部隊・自衛隊海上輸送群(仮称)を今年度中に新編する。台湾有事などを想定し、陸上自衛隊の隊員や必要な車両、武器弾薬を先島地域に海上輸送で展開するため、専門の部隊を創設する予定。 軍事費を増額させ、兵器の近代化を急速に図ってきた中国は台湾への武力侵攻も想定しているとされる。台湾有事に備え、防衛省・自衛… 2024/08/22
政治・経済 「21世紀の万国津梁」目指す 県が地域外交方針を説明 県平和・地域外交推進課は19日、玉城デニー知事が推進する「地域外交」の基本方針説明会を八重山合同庁舎で開いた。「21世紀の万国津梁」を目指し、県が独自のネットワークを生かしてアジア・太平洋地域の平和構築と発展に貢献するとの目標を示した。 県は今年3月「地域外交基本方針」を策定。新年度の4月には、県庁の知事公室内にあった「地域外交室」を格上げし、同課を新設した。 玉元宏一朗課長は「地域外交」の… 2024/08/20
政治・経済 妨害停止「明確に呼び掛けて」 辺野古、防衛局が県に要請 米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた資材運搬が行われている名護市安和桟橋出口で6月に死亡事故が発生したことを受け、防衛省沖縄防衛局は15日、県に対し、安和桟橋と本部港での反対派による工事の妨害行為停止を明確に呼び掛けるよう求める要請書を出した。宛て先は玉城デニー知事。 死亡事故について「背景には、連日、繰り返し行われている妨害行為」があると指摘。「民間事業者の事業場の出入口や港湾施設といった場… 2024/08/16
政治・経済 「特定利用」指定阻止で一致 3氏、抑止力強化反対も オール沖縄 玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力が衆院沖縄4区の候補者を一本化するための公開討論会(主催・オール沖縄衆院選沖縄4区選考委員会)が12日、大濱信泉記念館で開かれた。地域政党「沖縄うない」の比嘉京子氏(73)、れいわ新選組の山川仁氏(49)、立憲民主党の金城徹氏(70)が参加した。3氏とも南西諸島で政府が進めている抑止力の強化に反対。有事を見据え、自衛隊が利用しやすいよう公共施設のインフラ機… 2024/08/13
政治・経済 オール沖縄は「緩やかに消滅」 野党は是々非々で対峙を 翁長政俊氏インタビュー(下) ―「オール沖縄」の運動をどう総括するか。 「辺野古の反対闘争は、県政の喉に刺さったトゲのような政治問題になり、30年が経過してしまった。現在は埋め立て工事が進んでいるが、反対運動が普天間飛行場の危険性を放置させ、経済振興を遅滞させていることは事実だ。反対運動が移設を足踏みさせる時間だったことは間違いないが、歴史的な時間軸から言うと、移設が完成すれば『あの30年は何だったのか』ということになる」… 2024/08/11
政治・経済 「辺野古ワンイシュー」に矮小化 基地問題、オール沖縄 翁長政俊氏インタビュー(中) ―2013年1月、当時那覇市長だった翁長雄志氏が中心になり、県内41市町村の代表が安倍晋三首相に建白書を提出し、普天間飛行場の県内移設反対などを訴えた。翁長氏は建白書を安倍首相に渡したあと、銀座でデモをしたが、沖縄に対するヘイトスピーチに遭い、辺野古移設反対の闘争に突入する決意を固めたと自ら言っている。 「私は後付けの理由だと思う。翁長氏は那覇市議、県議、那覇市長をやったベテランの保守政治家だ… 2024/08/09
政治・経済 住民避難に市民の声反映 意見交換終了、検討本格化 石垣市 石垣市は6日夜、国民保護に係る住民避難実施要領について、意見交換会を市役所で開催した。市はこれまで、市民会館や伊原間・川平両地区で意見交換会を開催しており、今回が4回目で最後の意見交換会となる。市は意見交換で出た声を今後の国や県との協議に生かし、避難計画の検討を本格化させる。 計画では、武力攻撃がない状態で新石垣空港から1日45便を出し、6日間で石垣や竹富、観光客も含めて全員を避難させる。 … 2024/08/07
政治・経済 共働き家庭全体の7割 両親の育休取得率も増加 石垣市 2024年度・第1回石垣市子ども・子育て会議が7月31日、市役所で開かれた。第3期石垣市子ども・子育て支援事業計画策定に関わるニーズ調査等結果報告、第2期進ちょく評価結果報告などを行った。調査結果によると、就学前児童・小学生の母親の7~8割が就労し、共働き家庭が全体の7割前後を占めると報告。ひとり親家庭の割合も学年が上がるほど高まり、小中学生の2割前後がひとり親家庭となっている現状を共有した。 … 2024/08/01
政治・経済 野党は「県民益」優先に 現県政、辺野古展望示せず 佐喜真氏 佐喜真淳前宜野湾市長に対するインタビューの内容は次の通り。 ―県議選で「オール沖縄」と呼ばれる玉城デニー県政の与党が大敗したが、どう受け止めるか。 「投票率は45・26%で過去最低となり、有権者の半数以上が選挙に行かなかったことは残念だ。県政の与党は野党より立候補者数が多く、与党と野党・中立の得票数だけを見ると拮抗(きっこう)している」 「与党は基本的には共産党、社民党、社大党、立憲民主党… 2024/07/27
政治・経済 辺野古移設後「県有地に」 普天間跡地に国連機関 佐喜真氏インタビュー 6月の県議選で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する玉城デニー知事の与党が大敗したことを受け、八重山日報社は23日、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(59)に今後の辺野古移設問題を巡る展望を聞いた。佐喜真氏は辺野古移設後の埋め立て地を県有地とする交渉を政府と行い、賃料を子どもの貧困対策に充てるアイデアを示した。普天間飛行場の跡地利用を巡っては、国際機関の誘致を一案に挙げた。 玉城県… 2024/07/27
政治・経済 知事会欠席し選挙応援 大浜氏「離島住民ないがしろ」 有事に先島諸島から避難する住民の受け入れを話し合った九州地方知事会を玉城デニー知事が欠席し、県議選で与党候補の応援をしていたと17日、県議会一般質問で大浜一郎氏が指摘した。大浜氏は「離島住民をないがしろにするのもいい加減にしてほしい」と批判。玉城知事は「離島住民の避難もシミュレーションしながら、さまざまな状況に対応したい」と述べた。 6月3日の九州地方知事会は熊本県で開かれ、林芳正官房長官がオ… 2024/07/18
政治・経済 「本部港でも危険な抗議」 県議指摘、知事は「調査待つ」 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、同市安和桟橋周辺の抗議活動で死亡事故が起きたことを受け、16日の県議会一般質問では、本部港塩川地区でも危険な抗議活動が行われていると指摘する声が上がった。玉城デニー知事は「現在、安和桟橋、塩川港の両方とも土砂の搬入搬出が止まっている。調査を進めていると認識しているので調査報告を待ちたい」と述べた。 本部港では辺野古移設に向けた埋め立て用土砂の搬出が行わ… 2024/07/17
政治・経済 中国船が200日連続航行 新たな砲搭載船と交代 第十一管区海上保安本部によると、尖閣諸島(石垣市)周辺の領海外側にある接続水域では8日、中国海警局の艦船4隻が航行している。尖閣周辺で中国艦船が航行するのは200日連続。連続航行日数の最長記録を更新した。 4隻は「海警1303」「海警1106」「海警1105」「海警1109」。7日にそれまで航行していた別の4隻と交代で接続水域に入った。このうち「海警1109」は尖閣周辺で初確認された。 交代… 2024/07/09
政治・経済 「危険な抗議、対応見直しを」 辺野古事故、与党が会見 石垣市議会 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた工事現場で、抗議活動中の女性を止めに入った警備員が死亡した事故を巡り、石垣市議会の与党連絡協議会(長山家康会長)は5日記者会見し、事故の再発防止に向け「危険な抗議活動への対応を見直す」よう求めた。 2024/07/06
政治・経済 辞世の句「削除しないで」 仲村氏が15旅団に要請 陸上自衛隊第15旅団のホームページに、沖縄戦で日本軍を指揮した牛島満司令官の辞世の句が掲載され、沖縄メディアなどが反発している件で、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚理事長は28日、同旅団に対し、辞世の句を削除しないよう求める要請書を提出した。 要請書では、牛島司令官の決断で結果として多くの住民が犠牲になったとされることについて「厳しい戦況の中で最善を尽くした指揮官。戦後に生きる我… 2024/06/30
政治・経済 「恥ずべき光景」今年も 首相へのやじ、式典乱す 今年も沖縄の「恥ずべき光景」が繰り広げられた。慰霊の日の23日、糸満市の平和祈念公園で開催された沖縄全戦没者追悼式で、首相に向けられる口汚いやじだ。厳粛な慰霊の場にそぐわない基地反対派の政治宣伝だが、残念なことに追悼式では毎年の「恒例行事」と化している。 今年は岸田文雄首相のあいさつが始まると同時に、会場の外で「帰れ」「沖縄を戦場にするな」などの大きな叫び声が始まった。 首相とはだいぶ距離が… 2024/06/25
政治・経済 中学生の給食無償化を説明 県、総事業費は約10億円 県は21日、中学生の給食費を半額補助する新規事業「県学校給食費無償化支援事業(仮称)」の説明会を石垣市役所で開き、石垣市と竹富町の担当者が参加した。報道陣には非公開。地元の参加者は県の施策に一定の評価をしつつ、無償化の対象を小学生まで拡大する必要性を指摘した。 同事業では、県が各市町村に対し、一律に中学生の給食費の2分の1相当を補助する。ただし就学援助対象者は除く。 中学校の無償化には総額で… 2024/06/22
政治・経済 「特定利用」早期指定を 賛成多数で意見書可決 港湾整備、空港強化に期待 与那国町議会 与那国町議会(崎元俊男議長)6月定例会は14日の最終本会議で野党の嵩西茂則氏が特定利用空港・港湾の早期指定を求める意見書を提出。賛成多数で可決した。宛て先は防衛相、国交相、沖縄担当相、県知事、県議会議長。新港湾の設置、与那国空港の機能強化を求める。嵩西氏は議会後「議員団を結成し要請行動を起こす」と述べた。 2024/06/15
政治・経済 「日本に武力行使の脅し」 中国船、尖閣周辺で武装強化 石垣市の尖閣諸島周辺海域では7日、機関砲らしきものを搭載した中国艦船が初めて4隻同時に領海侵入するなど、中国側が武装強化の動きを見せた。東海大学の山田吉彦教授は、背景に台湾有事の備えを固める日本への不満があるとして「『武力行使も辞さない』という一種の脅迫のメッセージを送っていると思われる」と分析した。 これまで中国艦船の領海侵入には、周辺に常駐する4隻が「パトロール」と称して定期的に行う場合と… 2024/06/08