視点 【視点】離島に勇気与える八重農の活躍 第36回県高校野球秋季大会で八重山農林高校が初めて決勝に進出し、10月19日から24日まで佐賀県で開かれる九州大会の出場権を手にした。来春の選抜甲子園出場の可能性が俄然、現実味を帯びてきたことになる。離島のハンディを乗り越え、快進撃を続ける八重農野球部の姿は、住民や後輩の子どもたちに「やればできる」という勇気を与えている。大きな拍手を送りたい。 八重農は部員13人の小世帯。開幕当初は沖縄尚学や… 2019/09/30
視点 【視点】辺野古促進、宜野湾の決議重い 米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市議会が同飛行場の辺野古移設促進を求める意見書を賛成多数で可決した。「9万9千人余の尊い生命や財産を守るため」と苦渋の決断に至った地元市議会の意思は重い。移設反対に固執する玉城デニー知事は考えを改めるべき時だ。 宜野湾市は同飛行場の危険性除去を繰り返し訴え、安倍晋三政権も危険性除去が「移設の原点」であるとの認識のもとで工事を進めている。最大の懸案は宜野湾市民の安全… 2019/09/28
視点 【視点】命守る仕事成し遂げた 離島医療は都会に比べ、慢性的な医師不足や、貧弱な医療環境などの宿命を抱える。そんな現状を打破するために住民の声を結集してつくられた「八重山の医療を守る郡民の会」が、25日の総会を最後に活動を休止することになった。約8年間の活動で、県立八重山病院の新築をはじめ、住民の命を守る偉大な仕事を成し遂げた。惜しみない感謝の念を捧げたい。 八重山ではたびたび脳外科医や産婦人科医といった専門医が不在になり、… 2019/09/26
視点 【視点】男性の育休 まだ厳しい現実 「検討していますと言っただけで、賛否両論を含めて騒ぎになるということが、日本って堅いね。古いね」 小泉進次郎環境相が育休取得を検討していることが波紋を呼んでいる。小泉氏は11日、官邸で冒頭の発言をした。男性が胸を張って育休を取れる社会の実現に向け、小泉氏の言動が一石を投じたのは事実で、そのことは評価したい。 全国6千余りの事業所を対象にした厚労省の調査によると、2018年度の育休取得率は女性… 2019/09/25
視点 【視点】相次ぐ台風 求められる防災意識 今月2個目の台風が八重山に接近している。台風17号の進路は沖縄本島や宮古島寄りになっているが、八重山も19日から強風にさらされ、20日には交通機関の欠航が相次いでいる。台風は21日に八重山に最も近づく見込みだ。 「台風銀座」と呼ばれる台風常襲地帯の沖縄だけではなく、近年は本土でも日常的に台風被害が発生するようになった。改めて台風の脅威を再認識し、被害の未然防止に努めることが重要だ。 台風15… 2019/09/21
視点 【視点】「超高齢化」をチャンスに 高齢者が経済的、精神的に豊かに暮らせる社会の構築は、ますます切実な問題になるばかりだ。 県によると、総人口に占める65歳以上の割合を指す高齢化率は2018年10月1日現在、21・1%。地区別では八重山20・7%、宮古25・5%、本島北部25%、本島中部20・1%、本島南部20・9%だった。 高齢化率が21%を超えると超高齢化社会とされるが、全国では28・1%に達した。都道府県別に見れば沖縄は… 2019/09/20
視点 【視点】岐路に立つ自治基本条例 10年前に県内で初めて制定された石垣市の自治基本条例が岐路に立たされている。条例の目玉である住民投票制度の運用を巡り「条例の不備」がクローズアップされる中、市議会の与党を中心に条例を抜本的に見直す動きが本格化しているからだ。市民レベルでも、同条例の存在意義を改めて問い直す時が来ているようだ。 同条例は「自治体の憲法」とされ、まちづくりの基本理念や、市政への市民の参画、市政と市民の協働などをうた… 2019/09/19
視点 【視点】領土意識強化へ沖縄の課題大 政府の「領土・主権をめぐる内外発信に関する有識者懇談会」は7月29日、尖閣諸島、竹島、北方領土の領有権に関する発信を強化するための提言をまとめた。沖縄は尖閣諸島を行政区域に抱えているが、県民の領土意識が特に高いとは感じられず、とりわけ沖縄本島で尖閣諸島は米軍基地問題の陰に隠れている感すらある。中国公船が領海侵入を常態化させている現状も含め、県民にきちんと情報が行き渡っているか疑問だ。 県政から… 2019/09/15
視点 【視点】知事と防衛相、隔たり浮き彫り 米軍普天間飛行場の辺野古移設を巡って政府と県の関係は袋小路に迷い込み、出口が見えないという意味では現在の日韓関係をほうふつとさせる。岩屋毅防衛相が5日来県し、県庁で玉城デニー知事と会談したが、双方の意見の隔たりだけが浮き彫りになった。 11日には内閣改造が予定され、両者の顔合わせは今回が最後の可能性がある。移設への協力を求める岩屋氏の説明に対し、知事は聞く耳を持たないという態度で、かたくなに「… 2019/09/07
視点 【視点】激動期に入った世界と日本 世界は第二次大戦以来の激動期に入ったのではないか。次から次へと、既存の国際秩序を揺るがすような動きが勃発している。その影響は回り回って各地に波及し、離島の離島である沖縄や八重山といえど、無関係でいるわけにはいかない。 最大の動乱は米中貿易摩擦だ。「アメリカ・ファースト」(米国第一主義)を掲げるトランプ米大統領の登場が要因だとされるが、米国と並ぶ超大国への道をひた走る中国に対し、危機感を募らせた… 2019/09/06
視点 【視点】韓国の不毛な対日姿勢 「一度反省を口にしたから終わったとか、一度合意したから全て過ぎ去ったと終わらせることができる問題ではない」 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が8月29日の閣議で、日本を改めて批判した。日本の輸出管理強化や徴用工問題に歴史問題を絡め、日本への対抗意識をむき出しにした格好だ。 文大統領の発言は、ことさらに日韓併合の歴史を強調し「日本は永久に謝罪せよ」と主張するに等しく、政治的には日韓請求権協… 2019/09/01
視点 【視点】キャッシュレス対応 情報収集積極的に 現金を持たなくてもクレジットカードや電子マネーなどで買い物ができる「キャッシュレス」決済を普及させる動きが離島の離島である八重山でも本格化している。八重山は中小零細企業が多いが、将来への投資としてキャッシュレス化を積極的に検討してほしい。 政府は10月の消費税率引き上げに合わせ、登録された中小・小規模店舗での買い物でキャッシュレス決済すると、最大5%のポイントを還元する制度をスタートさせる。期… 2019/08/29
視点 【視点】米中「貿易戦争」激化と日本 米中の「貿易戦争」が激化している。トランプ米大統領は23日、ツイッターで中国からの輸入品に対する関税の上乗せを発表し「中国は年間数千億ドルの知的財産を盗み続けてきた。私はそんなことは許さない。われわれは率直に言って中国を必要としない」と主張した。米企業に対し「中国の代替地を速やかに探し始めるよう求める」と述べ、中国からの撤退と米国への回帰も要請した。 中国も対抗措置として米国産の原油などに追加… 2019/08/25
視点 【視点】昭和天皇の苦悩うかがえる新資料 戦中戦後の激動期、常に渦中の人だった昭和天皇の苦悩がうかがえる貴重な内容だ。初代宮内庁長官を務めた故田島道治が昭和天皇との詳細なやりとりを記録した「拝謁記」と題した資料が19日、公開された。手帳やノート計18冊で、NHKが遺族から提供を受けていた。資料の公開は、沖縄の米軍基地や憲法9条など、現在に至っても尾を引く問題を考え直す契機にもなりそうだ。 田島は1948年、宮内庁の前身である宮内府長官… 2019/08/22
視点 【視点】香港の弾圧 座視できるか 香港の民主化運動の一環であるデモが激化し、中国政府が国営メディアなどを通じ「暴徒」などと批判姿勢を強めている。香港との境界沿いには武装警察が集結しており、武力弾圧に踏み切るのではないかという懸念が高まる。中国は世界第2位の経済大国であり、米国に並ぶ超大国への道をひた走っている。21世紀にもなって、そのようにグローバルな影響力のある国で人権無視があっていいはずはない。日本も座視できない問題としてと… 2019/08/21
視点 【視点】「豊かさ」どこまで享受できたか 県民は「豊かさ」をどこまで享受できているのか。県は、本土との比較で沖縄の経済力がうかがえる指標をこのほど発表した。県が発表した2016年の県内総生産は、物価変動の影響を除いた実質で4兆1320憶円で、前年度比1278憶円(3.2%)増となった。沖縄経済は順調な拡大が続くが、一人当たり県民所得は227万3千円で依然、全国の7割程度にとどまる。 県民総生産は実質で2年連続のプラス成長となった。同年… 2019/08/19
視点 【視点】きょう終戦の日 平和のバトンを 74回目の終戦の日を迎えた。沖縄では6月23日の「慰霊の日」が先の大戦の戦没者を追悼する日となるが、東京ではきょう、政府主催の全国戦没者追悼式が千代田区の日本武道館で行われる。5月1日に即位した天皇陛下が参列される、令和初の追悼式。安倍晋三首相や戦没者遺族も参列し、約310万人の戦没者を悼む。 日本は戦後、自由主義陣営の一員として民主主義と経済的繁栄を享受した。その礎を築いたのは、戦火に散った… 2019/08/15
視点 【視点】米軍ヘリ墜落15年、危険性早期除去を 米軍普天間飛行場(宜野湾市)に隣接する沖縄国際大に、同飛行場所属のヘリコプターが墜落した事故から13日で15年となった。安倍政権は市街地の中心に位置する同飛行場が「世界で最も危険」と認め、名護市辺野古への移設作業を進めているが、玉城デニー知事は県内移設に反対し、7、8月と立て続けに国を提訴するなど、徹底抗戦の構えだ。県民は単に辺野古の賛否を巡って対立するだけではなく、早期の危険性除去へ何ができる… 2019/08/13
視点 【視点】日航機事故34年 空の安全へ誓い新た 列島に衝撃を与えた1985年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故から12日で34年。航空機の単独事故としては世界最悪の520人が亡くなった。八重山の住民が沖縄本島や本土へ行くには航空機を利用するほかなく、空の安全は切実な課題として身に迫る。無事故への誓いを新たにするとともに、改めて命の重さを噛みしめたい。 事故は徐々に歴史上の出来事になりつつあるが、現在でもその後遺症は社会のいたるところに残って… 2019/08/12
視点 【視点】死去1年の翁長氏、功罪相半ば 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対した翁長雄志前知事が死去して8日で1年が経過した。知事としての任期は4年足らずと短かったが、県政史上、功罪相半ばする大きな足跡を残したことは間違いない。 辺野古沿岸の埋め立て承認取り消し、国との法廷闘争、国連人権時理事会での演説など、精力的な「反辺野古」活動を通じ、本土住民に米軍基地問題の深刻さに対する認識を改めさせた。 良くも悪くも反基地… 2019/08/10